#映画感想文
【感想】映画『どうすればよかったか?』
ドキュメンタリー映画というものをこれまであまり見てこなかった。
そもそも、ドキュメンタリー映画は実際に起こった事件や現実の事象を記録し、虚構を加えずに構成する映画の形式であります。
特徴としましては、ドキュメンタリーは記録映画としても考えられ、現実の出来事や人物を求めることを意図し、虚構ではなく事実を描くことを目的としています。
メッセージ性や作家性、芸術性も重視される場合があります。
ドキュメン
【感想】映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』という映画を見ました。
公務員と詐欺師が脱税王から巨額のお金を徴収し、納税させるというかなり大胆なストーリーでありましたが、近年見る映画としてかなりエンタメ要素が満載で楽しめる面白い作品でありました。
物語の概要としましては、税務署に勤める真面目な性格の熊沢は、天才詐欺師である氷室から大金を騙し取られてしまう。
熊沢に突きとめられた氷室は、脱税王である
【感想】映画『海の沈黙』
芸術とは何か、美とは何か。
永遠のテーマであり、答え自体あるのかも分からないものであります。
ただ『海の沈黙』という映画は間違いなく、エンタメとしての映画ではなく、芸術的な映画であることは間違いありません。
何故、私たちは絵を見て芸術に浸るのか。
絵画は私たちに美を語るほどの力があるのか。
『海の沈黙』を見てそう感じました。
物語の概要としましては、世界的な画家として地位を確立した、田村の展覧会で
【感想】映画『他人は地獄だ』
この世で一番怖いもの、それはやはり人間だと『他人は地獄だ』を見てそう思いました。
心霊ものやヒトコワなど、ジャンルによってそれぞれ違った怖さというものがありますし『他人は地獄だ』は間違いなく後者であります。
普段はジャンル問わず、好きなもの、気になるものはとりあえずおさえて見る感じなのですが、本作のキーマンである、キリシマというサイコキラーを演じた柳俊太郎さんの演技は本作で十分活かされており、とて
【感想】映画『室井慎次敗れざる者(前編)/生き続ける者(後編)』
『室井慎次 生き続ける者』を先行上映の初日から見たのですが、この感想を書く頃ではもう上映は始まっていることに気付き、本作を見てからしばらく時間が経ってしまいましたが、色々と二部作を通して考えていたところがありました。
以前に劇場で見ました前編の『室井慎次 敗れざる者』を踏まえて、本作はテレビドラマや映画でもお馴染みの踊る大捜査線シリーズで俳優の柳葉敏郎さんが演じる、室井慎次をピックアップした作品に
【感想】映画『ヴェノム・ザ・ラストダンス』
ヴェノムシリーズの第三作目である『ヴェノム・ザ・ラストダンス』を見た。
本作は、ヴェノムシリーズの最終章と呼ばれているみたいで、今作は絶対見る必要があると思い見ましたが、最終章に相応しいヴェノムシリーズだと実感しました。
地球外生命体の創造主である最強の敵である邪神ヌルが冒頭から登場し、かなり迫力のあるビジュアルでありました。
エディとヴェノムのバディ感は前作でも引き継がれていて、より一層団結して
【感想】映画『リトル・ダンサー デジタルリマスター版』
『リトル・ダンサー』という映画がデジタルリマスター版として上映されているということで、休日に映画館に見に行った。
旧作は普段はあまり見る機会がなかったのですが、とても良い映画を見れた感動と大きなスクリーンで見てこその映画であると実感しました。
物語は、イギリスの炭鉱町を舞台に、バレエダンサーを目指す少年の姿と家族との絆を描いたヒューマンドラマであります。
ビリーは幼い頃から母を亡くし、炭鉱労働者の
『ラストマイル』考──最後の区間に関する問題点について──
『ラストマイル』についての考察、論考を書くにあたり、私の中で整理して考えを言語化するのに、かなりの月日が経ってしまったのですが、ようやく断片的な考えが一つにまとまったのでこちらに記していくことにしました。
大前提に、ラストマイルのスゴさを体感したのは、やはり脚本と企画、そしてミスリードの切り取り方だと私自身は思いました。
映画としての興業収入、リスクヘッジを図り矜持を持ちながらも、シェアードユニバ
【感想】映画『アイミタガイ』
人生観を変えさせられる、そんな映画を見た。
『アイミタガイ』は、映画作品としてのキャスト人や構成、演出、物語にいたるまで巧みな作りになっている映画だと感じられました。
物語の概要は、ウェディングプランナーとして働いていた梓の親友である叶海がある事故によって亡くなってしまう。
交際相手の澄人と結婚に踏み出せずにいる梓は亡き親友にLINEでメッセージを送り続ける。
何故、彼女はくるはずがないメッセージ