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【人生ノート 198ページ】 心にわだかまりがなくて暮らしてゆける人が一番幸福な人であります。
わだかまりない生活
いついつ迄に、ぜひこれこれのことを仕上げねばならぬというようなことが一番いやなことであります。小さい心で、一代や二代だけのことを計画してみても、スカタンを食うばかりではありませんか。なるようになって、その日その日を嬉しく、ありがたく暮らさしていただくのが一番よろしい。
食う心配、そのほか何によらず、或もののために心がしばられて苦しむほど嫌なものはありません。こういう生活を送っている人々が一番気の毒であります。みたまのよい人は、なおさら辛いことだろうと思います。
金があったり、よい役をしているのが幸福ではありません。心にわだかまりがなくて暮らしてゆける人が一番幸福な人であります。
今のように乱れきった世では、どんな人でも多少の煩悶があります。だから、天地の親神さまを信じて、おすがり申しておる心にならねばなりません。
平らかにませ心ふとにませ足もかひなも伸してねませよ
こし方もあすも思はでうまいするこの嬰児を神といふらむ
夕されば紅の枕によだれしてこのみどり児は何をほほゑむ
『信仰覚書』第8巻、出口日出麿著
【これまでの振り返り】
https://note.com/azumanohikari/n/n81ecf0f90ac8