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【人生ノート 176ページ】 感恩ということを教えねばならぬ。

いろいろ理屈を知ったり言葉を覚えるのは、これは末の末のことであります。いちばん大事なことは、愛というものは、どういうものであるかということを知ること、ありがたいということは、どういうことでるか、誠というものはどういうものであるか、どういう力があるか、そういうことを知ることがいちばん大事である。いくら七むつかしい哲学を説き理論を説いたところで、それを使う道を知らねば、これは逆になってはいけないのであります。で、教が徹底しなくては行為も徹底しない、徹底さし得ない。であるからして、まつりが徹底しないにしても、この教というものだけでは徹底させたいものであります。

愛の一番わかりやすいのは忠孝であります。現代の教育は理屈っぱく、忠孝を教えこむ迫力がない。主に忠、親に孝でない者がいくら世の中に出ても何ができるものですか。いくらものが出来ても、神心がなく徳がつかない。また奉仕的な犠牲的な気持ちにもならない。統一的な人にもならない。一口にいえば感恩ということを教えねばならぬ。このためにはあくまでも鍛錬教育、勤労教育でなくてはなりません。

『信仰叢話』、一、感恩、出口日出麿著

【これまでの振り返り】


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