見出し画像

オープンソースカンファレンス(OSC)体験レポート!初のリアル参加でビジネスチャンスを感じた話

こんにちは、水無瀬あずさです。三連休もあっという間に過ぎましたが、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。我が家はというと、長男くんの高校受験も無事(?)終わり、久しぶりに心穏やかな連休を過ごせました。結果はまだ出ていないけど!

さて、三連休の初日である2/22(土)、子どもたちがおのおの用事で出かけるということで、私と夫は二人で都内で開催されていたオープンソースカンファレンス(OSC)2025へと足を運びました。実は私にとって、カンファレンスのリアル参加は初。オープンソースについて決して詳しいわけではないけれど、夫に連れられて参加したことで、いろいろと知見を広げられたと感じました。そこで今回のnoteは、私が実際にOSCに参加して感じたことなどを雑多にまとめていきます。

とはいえ、ですよ。私のnoteを読んでいる方は非エンジニアの方が多いので、オープンソースカンファレンスとか言われても「なにそれ怖・・・」ってなっているかもしれません。そう、今まさに「よく分からないから読むのやーめた」って離脱しかけているそこのあなた!ちょっと待っていただきたい。というのも、これを書いているこの私、エンジニアとして普段から何気なくオープンソースソフトウェア(OSS)を利用している立場ではありますが、ぶっちゃけ何となく使っているだけで、全然詳しくはないのであります!今回も、PMをやっている夫が参加するというので、オマケで付いていっただけなのであります(※全然威張れることではない)!

つまり私も「あまり詳しくない」という立場。非エンジニアとそれほど違いはありません。難しいことはほぼ書いていないので、どうか最後まで安心して読んでみていただければと思います。そしてこの機会をぜひ、オープンソースってなんぞや?ということに興味を持つ1つのきっかけにしていただきたいのです。

AIをはじめ、さまざまな技術が私たちの日常生活に浸透しつつある中で、技術とサービスってもはや陸続きです。よく知らなくても、実はあんなところでこんな場面で、あなたも実は触れ合っているのがオープンソース。そんな意外と身近にあるオープンソースの世界、非エンジニアの方も楽しんでいただけるはず。どうか最後までよろしくお付き合いください!


初めての駒沢大学!

わが夫はプロジェクトマネージャー(PM)としてソフトウェア開発現場でマネジメントをしている立場でして、今回のオープンソースカンファレンス(OSC)の協賛企業が手掛けるサービスに普段からお仕事で関わっています。そういうつながりから、「近いし休みだし、ちょっと顔を出そうかな」ということになりました。で、ちょうど子どもたちがそれぞれに予定が入っているということもあり、ライターとしてカンファレンスの記事を書いている私も、「せっかくだし一緒に行かない?」と誘われた形です。

OSC2025の今回の会場は、駒澤大学。都内に車で行くときに名前を見かけたことはあれど、実際に足を運んだことはありません。世田谷とかいう都内の一等地にあるので、ヨコハマ民は挙動不審で侵入しました。どきどき。

駒澤大学!

駒澤大学は歴史ある仏教系の大学だそうで、「禅」の精神を建学の理念に掲げているんだとか。構内には「禅研究館」なる施設もあって、「おお、さすがは仏教系の学校!」という感じでした。私は中高大とずっとキリスト教系の学校だったので、なかなかにワンダーランドへ迷い込んだような不思議な気持ちになりました。

かわいいお地蔵さんがあった!
ここが禅研究館らしい

正門を入り、さてどこに行けばいいのかな、と思いきや、オープンソースカンファレンスはこちらという矢印を発見。なんと大学院の入学試験と並べられています。わが子も受験生ですが、大学院を目指す皆さんも、どうか頑張ってほしい。

会場は種月館だそうです
入口。

ちなみに参加予約は「エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームconnpass」から。connpassのサービス自体は知っていたけど、今回のために初めてアカウント登録しましたよ。

オープンソースカンファレンス(OSC)とは

まずは基本情報から。オープンソースカンファレンス(OSC)は、オープンソースの「今」を伝えるイベントです。入場・参加料は無料で、東京はもちろん、日本の全国各地で活発に開催されています。

まずは、そもそもオープンソースとは何ぞや?って人のための「基本のき」。

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(プログラムの中身)を公開し、誰でも自由に使ったり、改良したり、再配布できる仕組みのことです。
通常、ソフトウェアのコードは企業や開発者だけが見られる「秘密のレシピ」のようなものですが、オープンソースではそのレシピをみんなに公開します。その結果、多くの開発者が協力してバグを修正したり、新しい機能を追加したりすることで、より安全で使いやすいソフトウェアに成長するのが特徴です。

ChatGPTの説明

要するに、ソフトウェアのコードを全部または一部オープンにしちゃうことで、「必要なら自分用にカスタマイズして自由に使っていいよ!」「間違いやセキュリティの穴があれば直してね!」とする仕組みです。「三人寄れば文殊の知恵」「衆知を集める」のWebバージョン。みんなでソフトウェアをいい感じに良くしていこうぜって話です。

いまいちピンとこないかもしれませんが、私たちの日常生活にはオープンソースの恩恵が至るところにあります。たとえば、Googleが開発したスマートフォン向けOS「Android」、多くのWebサイトで利用されるCMS「WordPress」、長い歴史を持つOS「Linux」、Webブラウザ「Firefox」などがその例です。また、プログラミング言語でいうと、私の使っているPHPはもちろん、Java、Python、Ruby、JavaScriptもオープンソース。「それ知ってる!」「聞いたことある!」「今使ってる!」というサービスも、きっとあるはず。そういうサービスも、世界中の開発者が協力して改良に取り組むことで、安全性や機能性が日々向上しているというわけです。

話を戻して、そのオープンソースに関わる企業やコミュニティが集う祭典がオープンソースカンファレンス(OSS)です。今回の「Open Source Conference 2025 Tokyo/Spring」は、2月21日(金)~22日(土)に駒沢大学で開催されました。

オープンソースの最新情報を提供するセミナーと、オープンソースに関わりがある企業やコミュニティによる展示が行われ、両日とも多くの来場者で賑わいました。

OSCにリアル参加してみた雑感

前置きが長くなりましたが、私が実際にOCSに参加してみた感想などをまとめてみます。

実はカンファレンス初参戦でドキドキ

複業でライターのお仕事をやっている私、ソフトウェア技術者向けメディア「Codezine」でカンファレンスのレポート記事を担当しています。

執筆の際には、各セッションの音源や映像データをいただき、それをもとに執筆するのですが、有識者の皆さんの知見や考えの一端を見られるので、エンジニアとしてはもちろん、ライターとして、人間としても大変勉強になっており、可能な限り長く続けたいと願っているお仕事の一つです。

またプライベートでも、Qiitaのオンラインカンファレンスがあるときは毎回申し込み、興味のある講演を聞くようにしています。その道のパイオニアの話って、普通に聞いていて面白いんですよね。

そんな感じで、私として技術カンファレンスって意外と身近な存在ではあるんですが、実はリアル参加ってしたことがなかったんですよね。オンラインだと参加はしやすいけど、会場の熱気とか独特の雰囲気とかは分からないので、いつかいつかリアルで参加して雰囲気を味わってみたいなあという気持ちがありました。

なので今回のOSC、私にとって初のリアルカンファレンスでした。夫にくっついているだけで特に何をしたわけでもありませんが、「ほえ~これが技術カンファレンスってやつかあ~」と非常に新鮮な気持ちを味わえてよかったです。

展示の様子
展示室前の休憩スペース
セミナーも開催されていました

というか私、カンファレンスって勝手に「すごい人の話を聞くイベント」だと勘違いしていたのですが、展示とかもやるものなんですね。調べてみたら、カンファレンスって「大規模な会議・協議会という意味らしく、自分の無知さ加減を痛感した次第です。すん。

我が家ではおなじみ「プリザンター」!

今回夫がOSCに行くきっかけとなったのが、オープンソースソフトウェア(OSS)のノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」です。

株式会社インプリムが提供しており、顧客情報管理や分析、資産管理、在庫管理、情報共有などなど、Excelとかで管理していて俗人化したような情報を簡単に整理でき、マウス操作で業務アプリも作れちゃうという優れもの。ノーコード・ローコードツールは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一端を担うものとして注目されているので、プリザンターも今後さらに活躍していくことでしょう・・・。

夫はプリザンター関連でトレーニングなどに関わっているとかで、我が家ではその名前もすっかりおなじみ。子どもたちには「パパの仕事=プリザンター」と認識されています。マスコットキャラクター・ハヤブサのHAYATOくんは、三白眼が可愛くてスキ。

OSCの展示ブースでは、夫が普段からお世話になっている皆さまにご挨拶をしたり、名刺をいただいたり(!)して、やたらとあたふた挙動不審だった私でしたが、夫が普段どんな感じで皆さんと関わっているのかを垣間見れてよかったです。夫、まじめに働いていたんだねえ・・・。

プリザンターのブース

可愛いキャラクター見つけた!

夫のお仕事関連の方へのご挨拶を終え、展示スペースをふらふらと見学。聞いたことがあるようなもの、全然知らないものなどいろいろありましたが、それはそれとして私はどうしてもキャラクター系に目が行ってしまうのです(何しに行ってるんだ)。で、特に「かわいい!」と気になって立ち止まったのがこちら。

マスコットキャラクター「べっしー」がかわいい

国産のウェブサイト向けコンテンツ管理システム「baserCMS」のブースです。CMSといえばWordPressがよく知られていますが、baserCMSは日本人が使いやすいように作られた国産CMSとのこと。PHPフレームワーク「CakePHP」で作られており、「最近とても勢いのあるサービス」なんだそうです(夫談)。

ブースにいた女性に話しかけていただいたのに、無知な私は「このキャラクターかわいいですね!」とかろくでもないことしか返せなかったのですが、そんな私にも丁寧に製品の説明をしていただき感謝です。「福岡から来ました!」と教えてくださり、なぜかノベルティのカレーもいただきました。なぜカレー

いちばんHOTなカレーらしい

昔、夫が何かのイベントでもオリジナルカレーをもらってきていたのを思い出しました。まあカレーは美味しいし、貰ったらすごく嬉しいよね(謎)。お仕事の日のお昼ごはんとして美味しくいただこうと思います!

古いパソコンがいっぱい!?

夫が「懐かしい!」と騒ぐので見てみると、何やら年季の入ったパソコンがずらりと並んでいました。こちらは、NetBSDというUNIX系のオープンソースOSの展示を行っているらしいブースでした。

43年前のパソコンだって!
カバンに詰めて持ってきたそうです

ちなみにNetBSDとは。

NetBSD(ネットビーエスディー)は、UNIX系のオープンソースオペレーティングシステム(OS)です。1993年に登場し、特にその移植性の高さが特徴です。
「移植性が高い」というのは、NetBSDが非常に多くのハードウェアプラットフォーム(コンピュータやデバイスの種類)で動作することを意味します。たとえば、一般的なパソコンはもちろん、サーバー、組み込み機器、古いレガシーハードウェアでも利用可能です。「Of course it runs NetBSD(もちろんNetBSDは動く)」というキャッチフレーズが示すように、さまざまな環境での安定動作が売りです。
NetBSDは、主にセキュリティ、パフォーマンス、シンプルな設計を重視しており、サーバー用途や組み込みシステム、教育分野で使われています。また、開発者向けにカスタマイズ性が高い点も評価されています。

ChatGPT

お話を伺ったところ、姫路のほうからこのマシンを運んできたんだとか。大変だ・・・。ブースの方には、「NetBSDというOSの研究をしているが、OSを展示しても面白くないということで、こんな感じで見た目で勝負しています!」と教えていただきました。なるほど確かにOSの展示って難しいけど、こういうふうにパソコン、しかも年代物のマシンを見せることで立ち止まってもらえて、それが興味を持つきっかけになることもあるのかも。展示の見せ方って大事なんだなあと感心しました。

謎のプラレールは一体・・・?

展示室を出たところに、なぜか巨大なプラレールが。こちらはプラレールで実装した論理回路のデモと展示だそうです。

子どもたちが小さい頃だったら大喜びしただろう

詳しい解説はXに紹介されていました。

電車の動きとポイント(分岐レール)の向きを使って、二進数の加算を物理的に表現している?ようです。たぶん。プラレールで遊びながら、加算や桁上がりの仕組みを学べるということかな?難しいけどすごーい!って見させてもらいました。

全体的に男性率が高い

私が正社員エンジニアをやっていたのはだいぶ昔のことなのですが、まあIT業界って男社会というイメージが強い気がします。とはいえ近年は女性エンジニアも増えてきたと思っていたのですが、先日のCodezineのレポート記事で、未だにIT業界はジェンダーギャップが根強いという現状を知りました。

エンジニアやIT業界に女性が少ないと、男性優位のルールが作られ、女性の立場はどんどん追いやられていく。だからもっと女性も声を上げ、CTOや上位職を目指すことで、少しずつでもジェンダーギャップを解消していこうというお話。

私は別にジェンダーについてそれほど強い意見を持っているほうでもないのですが、改めてOCSの会場を見てみるに、確かに男性が圧倒的に多い。もちろん女性もいたけど、圧倒的に少ないんですよね。女性エンジニアは昔と比べるとずいぶん増えているそうですが、とはいえまだまだそういう部分でエンジニア界隈の課題って多いんだなあということを実感しました。

私はすでにそういう前線からは退いてしまっているのだけど、これから若手の女性エンジニア諸君がさらに頑張ってくれるように、できる範囲で応援し続けていきたいと思いました。

結び|技術ライターにとってはビジネスチャンスなのかも

今回参加したOSCは、あくまでも夫についていく形でコソコソ潜入しましたが、いろいろなことを知れたのは大きな学びだったと感じました。同時に、こういう技術系のイベントや勉強会、コミュニティなどの内容を共有する記事って、実はすごく界隈では需要があるんじゃないのかしらというのを強く感じました。さまざまな技術イベントや勉強会が全国あちこちで開催されているんだから、そういうところにライターとして取材に出かけていって、深い内容までガッツリ掘り下げた記事を書く、みたいなお仕事ができれば楽しそうなのかも。まだまだライターとして、仕事の幅を広げる余地はありそうだなと感じました。ま、あまりお金にはならないかもだけどね・・・。

持ち帰ったシールを全部貼ったら
次男くんに「貼りすぎでは?」と言われた

今回のOSC参加が次のなにかにつながるかはわかりませんが、この学びを生かして、エンジニアとしてもライターとしてもさらなる成長を重ねていきたいです。今年はこういうイベントにも積極的に参加してみようと思います!

OSCのキャラクター?のワニ?もかわいい

関連記事:

<PR>
Webライター関連の有料記事、大好評販売中!おかげさまで、多くの皆さまにご購入いただいております。WebライターとしてAIライティングを始めたいという方、これからスキルを付けていきたいという人は、ぜひご購入をご検討ください!


いいなと思ったら応援しよう!