イマドキ中学生男子のファッション事情について真面目に考える〜「オシャレ」と「ダサい」の境界線って何だろう?
こんにちは、水無瀬あずさです。
飛び石連休のゴールデンウィークが始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。我が家は中学生二人を抱えているもので暦通りのお休みしかなく、連休前半戦は実にあっさりと過ぎていきました。いうなれば「10連休?なにそれ美味しいの?」状態なわけですが、長い連休の皆さんはさぞ充実した毎日をお過ごしのことでしょう。チクショウうらやまけしからん。私の分まで充実したキラキラbeautiful daysを過ごしてくださいチクショウ。
さて、そんな当たり障りない日々を過ごす我が家ですが、今年受験生の長男くんにファッションセンスという試練が降りかかろうとしています。ああ恐ろしい。我が子がダサメンと呼ばれるのはあまりにも忍びないので、連休中にアウトレットでお買い物に行くなどし、いろいろと考えさせられるものがありました。
そこで今回は、イマドキ中学生のファッション事情からオシャレについて掘り下げて考えてみます。40歳も半ばに差し掛かる私でさえ、いまだにオシャレの正解ははっきりとは分かりません。でもまあ多様性ダイバーシティとやたらうるさい現代社会、結局「周りはきにせず好きなもん着たらええんとちゃうの」というところに帰結するのかなって思います。皆さんもこの機会に、ファッションやオシャレについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。
中学3年の長男、修学旅行の試練
「大変だよ、お母さん!」
新学期が始まり、浮き足立っていた学校生活がようやく落ち着いてきた4月のある日、長男くん(中学3年)がすごい形相で帰ってきました。何事?友達とケンカでもしたの?とビクビクしている私を尻目に、長男は焦りながら言葉を続けました。
「修学旅行、私服なんだって!」
・・・・・・・はあ。・・・・・で?
たぶん私の顔、こんな感じだったと思います。
まあ彼の言を要約すると、「いままで学校生活は制服だったし、休日友達と会うこともそれほど多くなかったので、ファッションを気にする必要がなかった。でも修学旅行では私服なので、ちゃんとした服を買わないとヤバい!」ということのようでした。
確かに我が子たち、長男くんも次男くんもぶっちゃけファッションには無頓着でした。一番大事なのはとにかく「動きやすさ」と「着脱のしやすさ」だったので、必然的に服装はスポーツウェア。本人たちにはほぼ興味がなかったものの、さすがにダサい我が子を見るのは忍びなかったので、adidas、Nike、Pumaあたりのスポーツブランドの古着かアウトレット品で私がオシャレと思うものを着せていました。
それはそれで問題なかったものの、やはり中3にもなると多少は周りの目が気になるようで、「ちょっとちゃんとした服が欲しい」と言い出しました。今まで私が「一緒に選んでよ、どんなのが好きか分からないし」といくら頼んでも、ほぼスマホを見ていて興味を示さなかったあの子が!思春期とはかくも人を変化させるものなのか。などとちょっとカンドーであります。
ただ、長男くんに「分かった。どんな服が欲しいの?」と聞いても、「オシャレとかよく分からん」と困惑した表情を浮かべるのみ。15歳男子なんて母親と買い物をするのも恥ずかしい年ごろだと思うので、できればお金だけ渡して「自分で選んで試着して買って来い」と言いたいところですが、どうやらそれも無理そうです。
仕方ないので、連休初日の4月27日(土)、横浜アウトレット横浜ベイサイドへ。長男くんだけでなくついでに次男くん(中学1年)も、「この際だからちょっとイマドキの服買ってみようZE★子どもたちオシャレ大作戦!」を敢行しました。命名がダサいと思ったあなた、明日の運勢は大吉!
イマドキ中学生男子のファッション事情
子どもが女の子だったら、割と早い段階からオシャレとかにも興味を持つので、イマドキのファッション事情にも詳しくなろうものですが、我が子は二人とも男子。オシャレの『オ』の字さえ理解できていないファッション初心者なので、私が子どものファッション事情を知るすべはありませんでした。
長男くんの修学旅行の試練に際し、「イマドキの中学生男子のオシャレとは?」と、とりあえず検索して調べてみました。だって分からないから。するとまあ、ほぼ予想していた内容でしたが、こんなん出ました。
おすすめブランド10選はこちら。
流行りの服を買うなら『WEGO』
かっこいい私服と言われたいなら『SPINNS』
定番ブランドの安心感『UNIQLO』
ストリートファッションが揃う『子ども服 SHU SHU』
カジュアルスタイル好きなら要チェック『JJ camp』
大人っぽい服を買うなら『GLOBAL WORK』
ベーシックなカジュアル服が豊富な『GAP』
アメカジ×トレンド服『KRIFF MAYER』
かっこいいデート服が見つかる『SHIPS KIDS』
高校生になっても着られる『ASTRONOMY』
どうしよう、半分以上知らないブランドだわ困った。大人は「困ったらとりあえずUNIQLO行っとけ!」で済むんですが、中学生男子はそれじゃダメなのでしょうか・・・シマムラでもええやんか・・・ふぉおおお。
またこちらの記事。
全身コーディネイトで、税込み23,750円とか高すぎるんですがナメてますか?そんなんは自分でお金を稼いでから買えやと思わなくもないのですが、なるほどなかなかに価格がハイレベル。全身込みで1万円もかかっていない私、この時点ですでに吐血ぎみですギャッフン。
ううう分からないよおおおと途方に暮れていると、夫が「別にアウトレット行ってざっと見てみたらいいんじゃないの?」とアドバイスをくれて、なるほどどれほど流行を押さえていても、本人が気に入らなきゃ意味がないもんなあと考え直しました。夫はたまにいいことを言う。ごくたまに。ということでアウトレットでお手本を探してみようということになったのでした。
ちなみに今日たまたまBingのGPT4さんと遊んでいたので、参考のために「中学3年生のオシャレな男子5人組が、渋谷駅前で待ち合わせをしているイラストを考えてください」とお願いした結果がこちら。
なんかよく分からんが、とりあえずボトムの丈は短めでみんなカバンが大きいことは分かった。あとそこはどの次元の渋谷駅なんでしょうか。
アウトレットでTシャツ探し!
さてさて、連休初日の朝イチで横浜アウトレットへ向かいまして、「この際だからちょっとイマドキの服買ってみようZE★子どもたちオシャレ大作戦!」の始まりです。とりあえずどこへ行こうか?と悩み、結局いつものようにスポーツブランドのお店をはしごする私たち。いつもの変わらんやないか。
とりま次男くんが「半袖Tシャツが無い」とおっしゃるのと(洋服の整理をしたら全部サイズアウトしていて、着れるものがほぼ無くなってしまったのですよ・・・成長期オソロシイ)、長男くんも「原色のTシャツばかりで着れるものがない」とかいうもので(古着で探したらそういうのしかなかったんだもん)、半袖Tシャツで安くてよさげなものを探します。基本的にTシャツはスポーツブランドで問題なかろうってことで。adidasとNikeでめぼしいものは見つけつつ、イマイチ決め手となるところがなかったので次へ。
我が家は最近アンダーアーマーがお気に入り。服が全体的に細身で、我が家のもやしっ子たち(子どもたち&夫)にピッタリなのです。
アンダーアーマーで、次男くんのTシャツ2枚と長男くんのTシャツ1枚を購入。夫のTシャツと長男くんの靴下、合わせて5点まとめ買いで30%オフのトータル1万円(ポイント使った)!安い!
ちなみに長男くんは昔からなぜかPUMAが好きで、悩んだ時は基本的にPUMAを買っています。というよりPUMAのマークが好きなんだそうです。本人は「プーマーク」と呼んでいます。だせえ。
アンダーアーマーを出て、Tシャツを買いにadidasかNikeに戻ろうかと思っていると、たまたま目の前にTシャツ屋さんgraniph(グラニフ)があるのに気づきました。
graniphには、私の大好きなオリジナルキャラクター「ビューティフルシャドー」のTシャツがあるのです。ちなみにビューティフルシャドーとは:
LINEスタンプもあるんですね。買おう。
ここまで読んだ皆さんは何となくお気づきでしょう。ビューティフルシャドーが目に入った時点で、私の心はすでに決まっていました。ああ、adidasでもNikeでもない、グラニフに行くしかない!と(倒置法)。
というわけで、グラニフで次男くんのTシャツを3枚、私のTシャツを1枚、夫のTシャツを1枚買いました。もっと欲しかったけど我慢・・・。長男くんは引き気味に、「俺はいい・・・」とお店の外で待機。確かに、今彼が求めているオシャレとは程遠いものだったかもしれない。
今回は勉強のためGUでコーディネイトを検討
買い物をしながらいろいろなお店を見て回り、本人に「どう?」と聞いても、やはりいまいちピンとは来ていないようで。そりゃそうか、AかBかって聞かれたら選びようがあっても、無尽蔵にあるもののなかから一つを選ぶってなかなか難しいことなのかも。まずはファッションセンスのベースとなる体験が必要なのかもしれないと考えました。
そこで提案。「とりあえず今回は、GUで欲しいものを揃えてみよう」。GUはトレンド感の強い、しかも超安いアイテムが売っているので、「試しに」買うには最適。ひとまずそこで試着とかをしながら、どんな色や形が好きか、どれが似合うかを探って買ってみよう。で、それをベースに自分なりの組み合わせや着こなしを考えたうえで、もし次買い物に行くときは「もっとこれがいい!」を増やしていこうと考えたのでした。
横浜ベイサイドのGUは、UNIQLOと合同の独立したビルで、CMで綾瀬はるかが来ていたところ。子どもの広い遊び場もあって、晴れの日は親子連れでにぎわいます。
さっそくGUで服を物色。Tシャツに合わせられるボトムを探します。ひざ丈くらいのハーフパンツと、ブカッとしたイマドキ風のデニム、あと半袖のフード付きパーカーを試着しました。本人はいまいち乗り気じゃないというか、何やら自信がないようで、試着室に行くまでずっと「俺、こういうの似合わないと思うんだよ・・・」などと言っておりました。夫と私で、「あんたは背が高くて細身なんだから絶対似合うんだって!いいから行け!」と送り出した次第です。
試着室でいろいろ着てみて、実際に鏡で自分の姿を見た長男くん、自信の無さは相変わらずでしたが、「ちょっといいかも・・・」とつぶやいていました。自分の想像より似合っていたってことかな。ファッションに自信がない頃って、わざわざ試着室に入って試着をするのがすごく気が引けるものだけど、同行者が「いいじゃん!」「似合うじゃん!」「こういうのと合わせたら?」といった感じでリアクションすることで、一段上に進めるようになると思うんです。今回のことが、彼のファッションを一歩前に進めるきっかけになってくれたらいいなと思いました。
今日たまたま、この日買った服を着ていたので、散歩のついでに写真を撮らせてもらいました。Tシャツとボトムが新しく買った服です。
まだ慣れていない雰囲気は出ているものの、なんとなくサマになっているんじゃないでしょうか。背が高い分だいたいのものは似合うと思うので、いろんなジャンルやアレンジにチャレンジしてくれるといいなあと思います。
「オシャレ」と「ダサい」の境界線って何だろう
結局のところ、ファッションには正解なんてものはなくて、見る人の個性や感性、これまでの経験や記憶によって「オシャレ」か「ダサい」かが決まっているような気がしてなりません。多少組み合わせが微妙すぎる服装を着ていたって、モデルさんが着ればなぜかそれっぽく見えるのはそういうことなんだろうと。
そういえば長男くんが幼稚園の頃、IKEA港北で小栗旬さんと奥さんを見たことがあります。確かお二人が結婚したばっかりのころで、店内が異様にざわついていました。長男くんがふざけてふらふらして小栗さんにぶつかってしまい、慌てて私が謝罪したのですが(そのときは芸能人とか全然気づかなかった)、ものすごい原色の黄色いベスト(カーディガン?)を着ていらっしゃって、しかもベレー帽(だったかな?)をかぶっているのを見て、「なんて独特のファッションセンス・・・!」と驚いたものです。普通の人が着たらたぶん似合わない、でもなぜかとても洗練された、オシャレな雰囲気を醸し出していたのです。あとであれが小栗さんと気づいてから、「ああ、だからか・・・!」と妙に納得しました。醸し出している自信が違ったんだ、たぶん。
つまるところ、どんな服装でも「自分のアイデンティティはこれだァ!」って胸を張り、自信ありげに着こなせばそれはオシャレなんだと思います。自信なさそうに背中を丸めていたら、どんなに素敵な服を着ていたってそれはダサいんですよ。たぶんそれでいい、ファッションこそ多様性が必要な分野なんだと思います。
私たちの時代、服ってまさに「安かろう悪かろう」でした。でも今は「プチプラ」なんて言葉が普通に使われるくらい、若い人でも、お金をあまりかけたくない人でも、それっぽいものを安く手に入れられる時代です。そして、隣人との距離が近づいたボーダレスの時代、好きなことを自由にありのままに選択できる時代でもあります。昔よりもずっと、自由がある。だからこそ、今だからこそ、「人は人、自分は自分!」と開き直って、自分に前向きに生きられる人が、きっとイマドキのオシャレさんなんだと思います。
我が子たちも、今はまだ自信がなくても、少しずつ慣れて経験値を積み、真のオシャレさんに成長してほしいと感じました。
ちなみにGPT-4さんによる「オシャレ」と「ダサい」の境界線の考察はこちら。
まあ極めて一般論を並べてくれただけではありますが、なるほどそうだよなあという説得力はありました。やっぱ1番は自信なんだよな。でトレンドやバランス、色があって、上級者はアクセサリーや小物を工夫すれば良いってところでしょうか。ファッションの道はかくも奥深いものでありました。
結び
長男くんのファッションから、イマドキのオシャレについて掘り下げて考えてみました。でも思ったほど掘り下げて考えられなかったかもしれない。なんかごめん。まあオシャレに正解はないとは言え、「これが似合う」「これが好き」っていう気持ちが一番大事かなと思うので、自信を持って身に付けられるデザインや色、組み合わせを自分なりに学んでほしいなあと思います。
ちなみに40代半ばのBBA代表の私のファッションセオリーは、「それなりのブランド服を買って10年着る!」です。少し前までは本当にお金がなくて、「とにかく安いものを!」って買っていたんですが、結局安いものって長持ちしないので、1年やそこらでへたってきちゃうんです。それなりに年を重ねてきた今、くたくたな服を着ているとみすぼらしくて、心まで貧しくなっちゃう。それこそ最先端ファッションを着る必要性は皆無と言っていいわけで、スタンダードな服をそれなりの値段で買い、長く着ることが【今の私の正解】です。来年には変わっているかもね。チャレンジしたい服はGUとかで安く買い、1年で着つぶして捨てればいいかなって感じ。
ファッションのセオリーやポリシーは人によってさまざまです。皆さんにはどんなセオリーがありますか?いずれにせよ、周りに流されることなく、自分だけの孤高のプライドを持って着こなす「オシャレ人」になるべく、これから先も頑張って行きましょう。
あと、ついに名刺ができて印刷に出しました。Webサイトもほぼ完成!ここまで読んでくださっている人がいるか定かではありませんが、届いたらそちらも記事にしたいと思いますのでお楽しみに・・・!
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