休職中、ひとりで抱えない――カウンセリングと認知行動療法
休職中、どうしても振り返る時間が増えますね。でも、振り返りの作業をひとりでするのは、ほんとしんどい。
今日は、このタイトルで書こうと思います。
心病んだ心理士、こんな記事を書いてもいいのか?
正直、かなり悩みました。「説得力ないやん」と自分を責める声が聞こえる中、それでも書こうと思った理由。それは、noteで出会う休職してリアルタイムで悩んでいる方々の存在です。
普段noteを書くときは、地の自分でいます。けれど今日は、心理士として得た知識や経験を分かち合うことで、少しでも誰かの役に立てるといいなあと思ってます。
こんな記事を書くのは、最初で最後のような気もしますが、休職中で振り返りの作業にしんどさを感じている方、よかったら読んでいただけるとうれしいです。
振り返り作業の難しさ
前提として
わたしたちは今、病気の中にいます。抑うつや不安感を抱えた状態で、病気の原因を振り返るのは、それ自体が無謀とも思える行為です。
それでも、薬を飲み、通院し、体調が少しずつ回復していく中、今後の身の振り方を考える必要がありますよね。
ただ、この振り返りはエネルギーを大量に消耗し、神経をすり減らすもの。一人で振り返ると視点が狭くなりがちで、負のスパイラルに陥る可能性も高い。
わたしも、一人で振り返りをしながら「これではダメだ」と感じることがありました。そんなときに出会ったのが、「助けを求める」という選択です。
伴走者の重要性とその選択肢
「助けを求める」とは、伴走者を見つけること。その選択肢として、以下の方法があります。
カウンセリング(オンライン含む)
認知行動療法(CBT)
CBT系のワークブックやガイド付きの自己ケア
「どうしたら今より少しでも楽になれるか」。
それを一緒に考えてくれる存在がいること。
この存在があるおかげで、視点が広がり、少しでも気持ちが軽くなることがあるなぁと感じます。
認知行動療法(CBT)の簡単な紹介
CBTとは? CBTは、考え方や行動の癖に気づき、それを少しずつ変えていく療法の一つです。主治医から提案されることも多いです。
CBTの強み
現実的で具体的な問題に対処するのが得意。
「今、ここ」にある困りごと(症状のコントロール、職場での対応など)を解決する力があります。
CBTでは難しい問題
人生レベルの問題(「どう生きていけばいいかわからない」など)
トラウマや根本的な対人関係の問題
わたしの考え CBTは現状を魔法のように変えるものではありません。でも、確実に心の負担を軽くしてくれるものだと思います。対面カウンセリングは金銭的に負担が大きい場合もありますが、ワークブックを活用するのも一つの方法です。
休職中の方へ
ここまでざっと書いてきましたが、あらめて思うのは、休職生活のしんどさです。
ね、しんどいよね。
でも、こうも思いました。休職するほど頑張ってきたわたしたち。だからこそ、少しでも楽になる選択をしていきたい。
一人で振り返ることが得意な方もいると思います。でも、わたしはしんどかった。だから、同じように感じている方がいれば、よかったら伴走者を見つけるのもいいかなあと思います。
それが専門家でも、ワークブックでも、同じ状況にいる誰かの記事でもいい。支えを借りて、いっしょに少しずつ 心を楽にしていきましょう。
みなさんの休職生活が、すこしでも穏やかな時間になりますように。