ハラスメントを見て見ぬふりをすれば、それが全て自分に返ってくることもある〜自社の事例
「ハラスメントを見て加害者寄りの言動を取った人」は、「ハラスメントをしている人」と同罪と話す人もいる。しかしハラスメントを受けている本人が改善出来ないのに、周囲が改善することは難しいとも思う。
それでも見ている周りが加害者に加担する言動をしてはならず、中立の立場にいる必要があると思う。それは他人のためだけではなく、ハラスメントを見て加担した人のためにも必要だと感じる。
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自社では、元々不仲であった総務部の一般職女性3人が仲良くするため、次々にターゲットを見つけて、イジメ倒し、1人ずつ退職に追いやった。
ターゲットの順序は、
主管(50代男性)→私→係長(40代男性)
→執行役員(50代男性)→主査(50代男性)
の5人であった。
私は主管がメンタル休職になったときには、内部調査で部長に出来事を忠実に再現し、
係長がハラスメントにあったとき、面談で状況を課長に伝えた。
一般職の女性3人とは関わらなかった。それは彼女らと同じハラスメントをする側の人間になりたくなかったから。
誰かがターゲットになったとき、ハラスメントをする側に付くことは、許される自己防衛にはならず、ただの加害行為の一環だと私は思う。
私へのハラスメントを見て見ぬふりをし、一般職女性3人の味方となった主管、主査の2人は、半年持たずメンタルになり辞めた。
執行役員は、病気になり辞めざるを得なくなった。
4人は社内で誰からもから手を差し伸べてもらえず、次の職も決まらずに去った。
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私がターゲットになったときも、手を差し伸ばしてくれる人はいなかった。
味方であったはずの主査は、いつの間にか長いものに巻かれ、「やられる方が悪いから」となった。ここまできたとき、私は、SOSを出さなくなった。その数ヶ月後異動と言う名の下、私はその課を去った。
そして、長いものに巻かれてしまった主査が、来月末で退職せざるを得なくなった。
主査は、部長に頼み、女性3人と課も席も離してもらっていた。しかし、一般職の女性3人は、主査を離した部署まで追いかけ、盗撮、罵倒、粗探し、物を隠す、電話を主査の席に置くなどし自分の仕事を人にやらせていたそうだ。
そして部長には、「席を離したから後は自己対処」と言われ、主査の周り人がいなくなったと聞く。
主査は社長の友人で、部長と同期であったにもかかわらずである。
主査へのいじめは私が異動後のことで、自分は力になれなかったが。相当、辛かっただろうと思う。
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確かに、長いものに巻かれたら、短期的には自分への危害はなく安全かもしれない。
しかし、間接的にであったとしても加害行為に加担すれば、その行動は自らに返ってくる。
誰も手を差し伸べる者がいない中、嘲笑が蠢く中での業務は如何に辛かっただろう。と思うが、主査以前に私も含め同じ状態にされている人が4人もいたのだから、その時に結束してハラスメントを止めなければならなかったのではないかとも思う。
加害者に対し毅然と振る舞うことは勇気がいるだろう。毅然と振る舞えば次のターゲットに選ばれ得るのだから。それでも、本当に自己防衛を図るのであれば、毅然としたハラスメントへの拒絶の意思表示が必要であったと思う。
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確かに、数年で4人も辞めさせるハラスメント組織が異常とも思える。しかし、私は、それが普通の人間の組織だとも思う。どこでもあるだろう。
仕事への尊敬ではなく、自分の支配欲やストレス発散で存在している組織は、常にターゲットを生み出す。そこに巻かれたら、次は自分の番であることはみてとれる。
なぜなら加害者たちは他人への支配欲があり、支配浴で固まったグループには序列が生まれ、加害者寄りの言動をする後入の人は、入った場合、最下位層となのだから。
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良いことも悪いことも自分に戻るというのはあながち嘘ではない。自分だけが守られたら良いというのは社会的責任とはならない。そもそも自分だけが守られるなんてことはあり得ない。
数年で4人退職した総務部は、今や「クビにしたい人は総務に送れ」と言われている。
誰も声をあげない総務部は、人が棲まない悪魔の無法地帯。人をいじめる快感に慕っている3人の光景は、妖怪のごとく悍しい。
せめて辞めざるを得なかった、主査が気力を取り戻し、流暢なドイツ語や人を受け入れる思いやりでこれからの人生を有意義に過ごされることを祈るしかできない。
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