人を切り捨て続けて行き着く先

言えない、言わない、聞かれていない、聞くチャンスがない。意思疎通がないまま、「不真面目」「感じが悪い」「空気が重くなる」。
「僕は全員解雇したよ。」
知人は、１０年以上働いた従業員を一掃した。

自分も勤務先の病院を理不尽に解雇され、憤慨していたのに、自分の病院では同じことをする。
なんてことだと思った😵‍💫ただ実力至上主義の彼らしい生き方とも思った。

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話は逸れるが、
私は、神経質で自分のコピーを作ろうとする課長から逃げており、
課長も自分を超えてイノベーションをする私を管理しきれず、お互い疎ましかったのだろう。
会話できる関係になかった。

そんなとき、コロナで在宅勤務が開始し、朝夜の１日１５分、課長と電話しなければならなくなった。
毎日、１日１５分話すうちに、苦痛がなくなっていった。
お互い相容れないことに変わりはなかったが、
それでも出社時のギスギスイライラ「辞めろ」的なものはなくなっていった。
多分、お互い違う価値観があって、相互に嫌がらせ的な悪意ではないことを知ったのだろう。

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切り捨てない関係、共存する関係は、すごく難しい。
権力を利用し、要らない人や面白くない人を排除できるなら、それに越したことはないかもしれない。

ただ自分に面白くない人を排除し続けた行き先はどこだろう…

人は行き着くべきところに行き着く。

切るにしても、課長のように毎日１５分話してくれたら、その点については「ありがとう」で終えることができる。

「感じが悪い」そうゆう人にはそうゆう人なりの理由があり、
「感じが悪い」と解釈した人にはその人なりの理由がある。
だからこそ話すことが必要となる。

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１０年以上、同じところで働くことは並々ならない。せめて居てくれて「ありがとう」と言ってもらえたらどんなに救われたことか。
心を救うのは、退職金ではない。退職金は、諦めの対価にすぎない。
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話を聞いてくれたら、最低でも陰口ではなく、「話をしてくれてありがとう」となる。

先の彼はどんどん切り捨て、今はたった一人の弟、父親、弟の奥さんで自分の同級生とも手を切った。

生きていれば色んな別れがあり、何が正しいか分からないけど、
せめて話ができたことに感謝できるよう、
話すチャンスがないではなく、話しをしにいこうと思う。