心の病気にならないように「ストレス日記」のススメ
落ち込みやすい私は「心をいつも整えていられたらいいのになぁ」って思っています。
そんな私は伊藤絵美さんの「セルフケアの道具箱」という本が大好きです。
イラストは細川貂々さん(「ツレがうつになりまして」の著者)が描かれてます。
とってもかわいいですよね~。
伊藤絵美さんは臨床心理士、公認心理士の資格を持つカウンセラーさんです。カウンセリング歴は30年以上。
その伊藤さんがおっしゃるには、「クライアント」が回復する鍵は「セルフケア」が上手になること、だそうです。
この「セルフケア」には「誰かに相談する」「誰かの助けを借りる」ことも含まれています。
「セルフケア」ってひとりで自分を助けることじゃないんですね。
人に頼ることもセルフケア。
誰かに相談することが苦手な私は目から鱗です。
お互いに助け合いながらのセルフケアが、とっても重要なのですよね。
伊藤さんは「困っている人の数に比べ、カウンセラーが少なすぎる」とおっしゃいます。
困っている人全員を直接援助することはできない。
そこでこの本を書くことを思いついたそうです。
この本ではセルフケアの具体的な考え方と手法が惜しみなく紹介されています。
カウンセラーさんに相談するのも苦手だな~なんて思ってる私みたいな人に、とっても有難い本なんです。
認知行動療法、マインドフルネス、スキーマ療法などの心理学の理論と手法が書かれていますが、なにも難しさはなくとても読みやすいです。
紹介されているワークも気軽にできるものばかり。
私がその中でもとてもいいなと思ったのは、
「ストレス日記をつける」ということです。
私たちは日々ストレスを感じていますよね。
「ストレスのもと」となるものを「ストレッサー」というそうです。
例えば「さっきまで晴れてたのに、急に雨が降ってきた」という出来事がストレッサーです。
「ストレッサー」に気付くことはとても大事なことで、気付いたのなら放置せずに、書き出して外在化することにとても意味があり、セルフケアにつながる、とのこと。
とくに、「事故にあった」とか「仕事をクビになった」などの大きいストレッサーではなく、小さなストレッサーに気づけるようになることがとても大事だそうです。
「玄関にうっすらホコリがたまってる」とか、
「生活費カツカツで、おやつが買えない」とか。
そういう小さなストレッサーに気づくことにとても意味があります。
自分の心をよく観察して放置しない、ということですよね。
ストレッサーは他にどんなものがあるのでしょうか。
こんなにいろいろな種類があるそうです。
考えたら、私たちの日々の生活の中はストレッサーだらけですね。
生きている限り、ストレッサーは必ずあります。
そして伊藤さんはこのように言っています。
自分はどんなことにストレスに感じているのかに気付くこと。
ストレッサーに気付いたら、こんな小さなことと思わずにどんどん書き出すこと。
ストレッサーを書き留めるだけで、セルフケアの効果があるんだそうです。
つまりストレス日記を書くことはとてもセルフケアの効果があるってことなんですね!
どんなことにストレスを感じるかを知って受け止める、自分を大事にし、自分に優しくする一歩ですよね。
小さなストレッサーにも気づけるようになったら、次は「ストレス反応」に目を向けていくことが大切となっていきます。
また続きは次回まとめたいと思います。
続きを書いたのでぜひ読んでください↓