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日本の未来は、もしかしたら明るいのかもしれない ~ a scope 元文科省副大臣鈴木寛先生の回を聴いて ~

あやなるのアドカレ 14日目!順調にヒトリアドカレが進んでいます♪

コテンラジオ以外にも様々なポッドキャストを毎日聞き、ポッドキャスターコミュニティ樋口塾も運営し、自らも4本のポッドキャスト番組を配信する私ですが、今年新しく始まった大好きな番組『a scope』の最新シリーズが最高に良かったので、今日はそちらをご紹介します。

普段ポッドキャストを聞かない人にも、この方のご活躍を知っていただきたい!

日本の教育を変え続けている鈴木寛先生

鈴木先生は何を変えたのか?


取り組みが多すぎてすべては紹介し切れないのですが、お話されていた中で印象に残っているのは、こんなところ。

  • 高等学校無償化

  • 給付型奨学金制度導入

  • コミュニティースクール導入

  • 大学入試改革:マーク式問題の減少や記述式問題・AO入試の増加

  • 学習指導要領の大改訂:「総合的な探求の時間」など、探求学習の導入

  • 全国高校生マイプロジェクトアワード開催

はい、この方は元文部科学副大臣です。(現在は、東京大学公共政策大学院教授 兼 慶應義塾大学政策メディア研究科教授)
でも、とはいえ、ここまで変えちゃうってすごくないですか?

あやなる大興奮っ!

最近「学びの場のコーディネーター」と名乗っている私は、一応教育にも関心を多少寄せているつもりでしたが、すでに日本全国の1/3がコミュニティースクールになっているとか、全国高校生マイプロジェクトアワードに2万人の高校生が参加しているなんてことはつゆ知らず、鈴木先生が巻き起こすムーブメントに鳥肌が立ちました。

ちなみにコミュニティースクールや探求学習については、私が運営しているAgile Tech EXPOで登壇していただいた筑波大学の渡辺知恵美先生にご紹介いただいた、この本を読んでいます。とても読みやすい本なので、知りたい方は是非ご購入を。実は私も読み途中だったので、今すぐ読まなきゃって気持ちになりましたw

全国高校生マイプロジェクトアワードが気になる方向けに、ウェブサイトも貼っておきます。

考えを実現させる鈴木先生の行動力

鈴木先生のお考えが素晴らしいのはもちろんのこと、これらを実現させるために人を巻き込む力が物凄かったです。
実は私も「人を巻き込むブルドーザー」と呼ばれたりしますが、規模感が全然違う…。当然ですが足元にも及ばない感じです。

しかもそのことについてをサラッと、当たり前のように話されているのがまたかっこよかった。
たとえば、大学入試制度を変えるには、早稲田大学の学長や東進ハイスクールの予備校長のところに何度も足を運んで説得したという熱意には、感無量でした。
高校無償化や給付奨学金制度の導入も、法案を通すのは一発とはいかず、何度も何度も出し続けて少しずつ目指すことの実現に向かっていったそうです。

諦めない粘り強さと、計画的かつ情熱的な行動力が素敵すぎる。

歴史を知り未来を見据えた動き

「日本は遅れている」「アメリカに負けている」などという言葉に最近違和感を良く感じていた私ですが、鈴木先生はそういった説明を一切せず、むしろ「日本の幕末の志士たちの勢いがあれば、日本の未来は変わる!」くらいのことをおっしゃっていて、そこも最高でした。松下村塾を大切にしているところも、コテンラジオリスナーとしては熱い。

でもただ感情的なだけでなく、これまでの歴史、世界の情勢をしっかりと考慮した上で、未来を見据えていらっしゃる。大量生産、大量消費の時代を経て、今度は食糧危機を迎えるであろう日本に、できる対策を具体的に考えられています。

地域コミュニティの形成に今後は力を入れていくべきだという発想や、都市と地域を繋げる仕組みなども具体的で、もっと続きを聞きたくなりました。

私が務める会社でも最近急によく耳にするようになった「ウェルビーイング」など、人の探求性が大事だという話や、人がそれぞれ個性を持ちながらも、合わさったときにはより素晴らしいものを表現することができるという話。

「我々は、工場ではなく、劇団や楽団になっていく。」
「そのためには、標準化ではなく公正な個別最適化」
「クリエイティブやコラボラティブなアートワーク」

最近のモヤモヤが少し解消された

最近サンデル先生のこの本を読んで、思い悩みだいぶモヤモヤしていたところに、光が差した感じでした。

サンデル先生の本では、問題提起が多く、より良い社会へのアイディアが実現可能性が低いように感じてしまったのですが、それに対し鈴木先生のお話は、ちゃんと行動に移されて実現し始めていらっしゃることに勇気をもらえました。(※サンデル先生も素晴らしい方で大変尊敬しておりますし、この本はとても勉強になる本でした。)

同じようにモヤモヤさせられた斎藤幸平先生のこの本を読んでから、ずっとそこに明るい未来があるのではないかと思っていた「コモン」についても、鈴木先生が触れられていたのが嬉しかったです。

問題は山積みだけど、人を育てる大切さや人との繋がりの大切さがここまで叫ばれ、こうやってアクションできる人たちがいるなら、それは今日私に届いたようにたくさんの人に伝播していき、社会は変わっていくんだと思います。

今後の日本の未来は明るいのかもしれない。

a scope ~リベラルアーツで世界を視る目が変わる~

ここまで読んでくれた方は、是非ポッドキャストも聴いてみてください。実は4回に渡るシリーズです
今回のシリーズ以外にも、歴史学者(本郷和人先生)や人類学者(飯嶋秀治先生)など、様々な分野の専門家がお話されていて、とても学びが深い番組です。
日本一のポッドキャスター深井龍之介さんのさすがの解説で説明がすごくわかりやすいし、NewsPicks野村さんの進行力も抜群ですので、是非聴いてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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