幸せの対極は『比較』だ〜YOASOBIの楽曲から感じる〜
複雑化した現代社会の激流の中で、自分を見失わずに生きることは大変だ。
複雑すぎて、世の中には何でもあるから、自分が何が好きなのか、何の才能があるのかも分からなくなる。
SNSを見れば、他人が幸せそうに見えるし、成功者ばかり目にするし、自分は何も持っていないように感じる。他人と繋がる機会は増えているはずなのに、何故か寂しく感じることが多い。
きっと私と同じように、自分の存在意義に悩んでいる若者は多いのではないか。
そんな閉じこもった暗い心に、一筋の鋭い光のように刺さったのが、YOASOBIの『群青』だ。
様々な電子音が重なり合う複雑で、疾走感のあるYOASOBIの曲は、現代社会と重なる。まさに『今』の輝きがあるから、ワクワクするし、何か心が奮い立たされるんだ。
ボカロとか電子音って、淡々と音楽が進むイメージが私はあるんだけど、YOASOBIは温かみとか熱とか感情が伝わってくる。
歌詞も心に刺さるのだ。
全てを賭けて描く 自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け 見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと 今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
ありのままの かけがえの無い僕だ
特に好きな歌詞の一つ。
幸せって、他人と比較する中では生まれないのだと思う。
今大事なのは、ありのままの自分を信じて、走り続けることなんだ。
そんな懸命な人が魅力的だと思うし、自分もそうありたい。
他の誰でもない自分として、強く真っ直ぐ生きるよう。
知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても 確かにそこに今もそこにあるよ
知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよ、さあ
見ないフリしていても 確かにそこに君の中に
サビの部分に合唱があるが、なお良いですよね。
きっと自分が分からないって悩んでいるのは私だけじゃないんだなと思えるんだ。若者一人一人の声が重なる合唱の盛り上がりで、これから私たちが作る社会も希望に溢れているように感じる。
激流の現代社会、生きるの大変だけど、こんなに面白い現代に生まれてよかった。
頑張ろう、大丈夫!!!!!