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目標設定前にメンバーに確認すべきこと
わたなべあやかです。
コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネージャーやリーダーの皆さんに向けて情報発信しています。
前回のnoteで、
コーチングで取り扱う目標は、本人のやりたい(Want to)事にした方が良いということを書かせて頂きました。
今回は、
そのWant toを引き出すために、目標設定前にメンバーにどうアプローチするかについて書いていきたいと思います。
目的を探る
Want toを引き出す1つ目のアプローチは目的を探ることです。
「なぜその人はそれをやりたいのか」
を深ぼっていくことです。
例えばメンバーの方が「今後これをやる」と自身の目標を設定したとします。
その目標は「一体何の為なのか?」を一緒に探っていくイメージです。
ダイエットの真の目的は?
例えば、ここにダイエットしたい男性がいるとします。
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「ダイエットしたい」
はそれだけでWant toになりそうなものですが、まずは「なぜダイエットしたいのか」を深掘りその目的を探っていきましょう。
探っていくと、
例えば「モテたい」という願望がでてきたとします。
すると、この人にとってのWant toは
実は「ダイエットしたい」よりも「モテたい」の方かもしれない。
ということが分かってくると思います。
さらに、
「モテたい」理由を探っていくと、
「孤独感から解放されて自信を持ちたい」なんて想いが出て来るかもしれません。
自分が素敵だなと思う人と、
愛し愛される関係性を作ることで、毎日を充実させたい欲求があるかもしれません。
そこまで深ぼっていくと、
単純に「やせたい」と言っている時よりも、
より自身にとって必要なものが何なのか、本人がしっかり確信していかれると思います。
自分自身の中にある枯渇の正体に気づくことができると、後はそれをしっかり満たしていくだけです。
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課題の背景にある根源は十人十色
なぜなぜ分析という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?
トヨタ自動車で生み出されたと言われている、問題の根本原因を探る方法です。
表面的な問題解決でなく、根源を見つけてそこに対処していくことでしっかりと再発防止していくためのテクニックです。
問題に対して「なぜ?」と繰り返し、問いかけながら1つずつ要因をリストアップしていきます。
トヨタ生産方式では、おおむね5回の「なぜ?」で原因を特定できるとされていますが、結論に至ってない場合は5回以上繰り返す必要があります。5回までの間に結論が出た場合は3回でも4回でも構いません。
目的についてもこれと同じで
「これをやってみよう」と思う時、根源的な欲求がそこには必ずあります。
やりたいことを深ぼっていくことで、その人が真に求めているものを知ることができます。
チームの為に効率化を行いたい。
チームメンバー一人一人の声をしっかり拾いたい。
サービスの大幅改善を行いたい。
など。
メンバーが「これをやってみようと思います。」と言う時、それが例え最もなものに聞こえたとしても、少し時間をとってその理由について問いかけてみましょう。
もしかすると、
根源にあるものはあなたとは違う形をしているかもしれません。
その人だけが大事にしているこだわりが、そこにはあるかもしれません。
その扉をノックしてみる。
そんな関わりが出来ると、その人オリジナルの成長に寄り添えるのではないでしょうか。
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