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空虚なヤッた感
あるプロジェクトを進めているが、なかなか見通しがつかない。
あらゆることに先行作業が発生しており、
得るベネフィットと失うベネフィットが表裏一体となり、
トレードオフな関係をいかにトレードオンするか、
色々と考え、調整し、マスタルバツィオーネしながら進行する。
その場合プロジェクトは膨大なタスクを背負うこととなり、
本当はマスクが欲しいのに、タスクの備蓄が豊富に用意される。
ミスターセンクスは体力の限りガッと物事を片付けるタイプなので、
本来こういったことは得意ではない。
だがしかし駄菓子菓子、やらねばいけない時はやらねばならぬ。
美女との情事は欲しいのに、手に入るのは事情である。
そんな中で目的を常に気に留めることの大切さを感じ、昇天する。
目の前のタスクは溢れており、
それをこなすだけで
エビスビールがさらにうまくなるほどのヤッた感を得ることができる。
しかし目的のないヤッた感は空虚である。
目的をもったヤッた感はコントローラブルだが、
目的のないヤッた感はアンコントローラブルであり、
それはもはやヤッた感ではなくヤラレタ感である。
美女とヤルことが目的で高級レストランを予約する。
高級レストランでのお料理と会話がとても楽しくて時間を忘れ、
気がついたら美女は終電で帰っていた。
男たるもの、最後の1滴までフィニッシュすべきである。
目の前の楽しさが目的に優先してしまう、
典型的なヤラレタ感である。
人生はヤッたヤラレタの繰り返しではあるが、
目的を明確にヤリヤラレするスタイルを貫き、
白濁液を最後の一滴まで絞り切るほどに、
すっきりとフィニッシュをキメたいものである。