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バック・トゥ・ザ・フューチャー感想BTTF1-3
バック・トゥ・ザ・・・
の感想は書きたくない、
一万字を超えてしまう可能性がある。
私も嫌だし、読んでくださる方も嫌だと思う。
しかし、逆に、するりと書けることがこれしかない。
短くしようとおもいながら書いてみたいと思う。
よろしくお願いします(場合によって読み飛ばしてください)。
!!以下、ネタバレ注意報!!
感想始まり
概要
1から3まで。三部作です。
1985年公開〜1990、1991年。
ロバート・ゼメキス監督(フォレスト・ガンプなど、ロジャー・ラビットも!)。
製作総指揮はスピルバーグとそのスタジオの夫婦。
音楽はスピルバーグのいつもの(ジョーズやET、インディやジュラシック)ジョン・ウィリアムズと思ったらアラン・シルベストリというまた違う巨匠(アベンジャーズとか)。今回スピルバーグは監督じゃないからね・・・。
パート・ワンといっても、最初は次作が出るほどヒットするかわからなかったという。
詰め込みすぎて、こけるか、大ヒットかどちらかだ。
フレディのボラプ(楽曲のボヘミアン・ラプソディ)などのようだ。
全体の総括
私は初めてこの映画を見たのは2年前。
地上波(金曜ロードショー)で3週連続放送のときに、パート2の途中から見始め、
3も見た。
そもそも映画の名前だけは有名だから昔から知ってて、マイケルJフォックスがパーキンソン病と闘ってることは学生の時に知ってたし、
ホバーボードもどこかで見たことあるし、
デロリアンという言葉もどこかで。
音楽もなんか聞いたことがあった。
衣装とか、80年代アメリカという感じ(マイケル・ジャクソンのスリラーみたいなスカジャンみたいなの)。
パート・ワン
パートワンの始まりは時計から。
たくさんの壁掛け時計やデジタル時計など。
私はディズニーの
トラウマ・アニメーション、ピノキオ(1940年頃)の冒頭を想起した。
ピノキオは子供の頃はロバのシーンなどトラウマ・シーンが多い怖いアニメだったが、大人になると、イタリアの驚くほど美しい名作だ。プレジャー・アイランド(ワルイコ達の遊園地)だけアメリカちっくだが(トレジャー・アイランドなら「宝島」のこと)。「星に願いを」、など名曲も。
冒頭は、ジュペット爺さんの作った壁掛け時計から始まる。
そこに少し不気味な、まだ操り人形(マリオネット)だった頃のピノキオが登場。
スピルバーグはディズニー・ファンなのでこの冒頭なのかな、と思った。
今年公開のピノキオ実写がゼメキスらしい。
何かある。
noteの深読み探偵 岡江 門(おかえもん)さんの考察によると、
時間がポイントだという。タイムトラベルだから。
そして
すべてはキリスト教の受胎告知(じゅたいこくち)のイメージだと。
レオナルド・ダ・ヴィンチやエル・グレコ、フィリッポ・リッピなど宗教画としていろんな巨匠が描いた。処女懐胎はこの映画のテーマだ(ママの女子高生ロレインは1950年代だがまだフェミニズムに保守的な家庭に育ち未来の息子まで襲おうとしていた)。
見ると納得。
とにかく2から、初めて見たとき、
感じたのは、これはラブ・ストーリーだということ。
SFを用いたラブ物語。
ETを噂には聞きながら初めて見た時と同じ。
意外性。
宇宙人が攻めてくる話ではなく、実は敵は〇〇。
あとは音楽。
挿入歌「パワー・オブ・ラブ」のテクノっぽいシンセサイザーはエモい。
1985年はフレディでさえ、ソロアルバム、Mr.バッドガイで、Foolin’ Aroundという曲はこんな。
エディ・バン・ヘイレンのジャンプとか、懐かしい感じ。
この愛の力という曲は、この映画のために歌詞があるとおかえもんさんは考察する。
演奏はヒューイ・ルイス&ザ・ニュース。
この歌詞は、深読みによると、
最後の部分は、男が初心(ウブ)な女の子を安心させる囁きのように聞こえる(ブライアンのブライトン・ロック?)というが、実は
物語そのものの展開を述べているという。
詳しくはおかえもんさんの記事を参照に。
最初はこちらから
母と父が出会い、自分が生まれる。
タイムトラベルものの王道の展開がここに(先発だがドラえもんや、後発のドラゴンボールのトランクス、東京卍リベンジャーズなど)。
ちなみに2から見ても、1を見てない人でも大丈夫な作りだった。2の途中から見たから、一年前に1を初めて見て、若干混乱した(私、1見てないじゃん、と1を見てやっとわかった)。
とにかく、ドクは色んな難しいことを言っていて、かなりSFで高度なことを言ってるのはわかるが、展開は無理矢理感があり、愛の物語がメインだ。
だって客はそこには期待してない。バイオ・エナジーなど今でいう最先端がシレッと登場するが。深読みするとかなりハマりそうだ。
3について
1と2は長くなりそうなのでここらへんで。
3は、1の続編の本体だという。
1885だか1855年だかわからないが、100年前にきた。西部開拓時代。
ここはなんとドクのラブストーリーだ。
おじいさん(白髪)と高校生の友情も無理があるが、
おじいさんの恋愛も然り。
もうどっちのドクかもわからない。30年前のドクか?30年や60年経って見た目が変わらないのも無理あるが、若返りの術を使ったとか言ったか?
ドクの中の人(クリストファー・ロイド)がアダムズ・ファミリーのフェスターなのも驚き。
フェスターを子供の頃先に知っていたので驚愕。
ガッシリした肩の妖怪と、ヒョロリとしたスリムな老人博士。バカとインテリ。
吹替の人(青野武さん)が同じだから合点が行くものの、天晴れな演技だ。マーティは山ちゃん(山寺宏一、アラジンのジーニー)。
総括
再び総括に戻る。
スピルバーグは、ゼメキス監督か共著の脚本ボブ・ゲイルの友人だという。だから製作総指揮をしてくれただけという。
でもテーマ音楽(オーケストラ)はスピルバーグ作品と混同するほどよく似ており、その影響はそこかしこに。
ゼメキスはその後アニメ系の人になる。ディズニーCG化のクリスマス・キャロルとか。
そしてロジャー・ラビット(1988)もゼメキス。
ここで関わるロジャー・チアソンはクイーンのカインド・オブ・マジックのアルバムジャケットのアニメ化クイーンを担当したり、ハイランダーの特撮っぽいのをやったり、その後アラジンに関わりそうになりながらディズニー作品を受け持つ(ヘラクレスのハデスやノートルダムのビラン)と考察した。
ロジャー・ラビットはスピルバーグもかかわる。
スタジオのアンブリン・エンターテイメントやILM(インダストリアル・ライト・マジック:スターウォーズのために作られたCG的分野。ルーカスフィルムの前身?)も同じ。
ゼメキス、スピルバーグとルーカス、クイーンがまたここで歴史的邂逅を見せる。
キーワードはアニメ化。
1995にはジョブズの傘下の、ジョン・ラセターのいるピクサーのトイストーリーも参入。
ジブリなども関わる。
この作品(BTTF)も日本に少し影響を受けてると感じた
1985年は日本はバブルの始まり。イケイケだ。
もしかしたら、主人公の高校生マーティ(マイケルJフォックス)は、のび太君?ドクがドラえもん、ビフはジャイアン(か当時のトランプ大統領)。ママや恋人がしずかちゃん。
パート3で、割とチンチクリン(小柄)のマーティが実は射撃の名手なのを見てそう思った。逆逆輸入かもだが。
2のマーティのビフからの逃げ方は、1992年のアラジンの高い宮殿からの飛び降りシーンに似ている。下にはデロリアンと魔法のじゅうたんが。
とにかく、スピルバーグとクイーン(フレディ)が見え隠れするのだ。
1985年の時点で胸キュンだ。生まれてはないが。
総括の総括
ということで、ここまでにしておこう。
バック・トゥ・ザ・・・の感想は、ラブストーリーだということ。
1985年にフレディが待望のソロ・アルバムを出し、そのタイトルのほとんどにラブがつくラブ・ソングだった。みんなガッカリした。もうおじさん(おばさん?)だったから。
そして同じ頃ゼメキスやボブ・ゲイルはラブ・ストーリーをタイム・トラベルの世界で描く。スピルバーグも一枚噛む。
科学とラブ・ストーリーの融合はクイーンに似る。ビジュアルも。音楽も。
テーマ音楽はテクノ・シンセサイザーな感じ。
あとは王道のオーケストラ。映画音楽。
1985年という時代に胸キュン。
日本はバブルの始まりでイケイケ。
ラブストーリーというか、ラブコメ(ラブ・コメディ)かもしれない。キリスト教タッチな。
SF好きや映画好き、歴史好きや謎・推理好きなど、いろんなオタク達もうならせる。
老若男女や新しい人達にもウケる。
そういうところはクイーンにも共通点がある。
途中から2回見たが、もう一度DVDを買ってじっくり見る必要がありそう