アバナードと創る問題解決型授業──お茶の水女子大学寄付講座レポート①
みなさんこんにちは! コーポレートシチズンシップリードの日野紀子です。すっかり涼しくなり、アバナードが長年にわたり支援しているお茶の水女子大学も秋学期がスタートしました。今学期の寄付講座では、社会課題をDXで解決する力を身に付けるべく、4カ月の講座期間の中で自ら課題を見つけ、それを解決するためのアプリ開発にチャレンジします。アバナード社員も参加し、主体的な学びを後押し。関西の杉本さんもプログラム開発に深く携わっています。毎回の授業の様子を、学生スタッフのみなさんに発信していただきますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。お茶の水女子大学文教育学部3年の白石翠です。
10月3日、後期授業「総合コース」の最初の授業が開講されました。
今学期の「総合コース」は、お茶大生がITコンサルティング会社であるアバナード社の協力のもと、お茶大構内の課題を生徒自ら解決していく、寄付講座です。お茶の水女子大学SDGs研究所も参画しています。
学生自らが課題の発見・解決を目指す
先が見えない現代社会では、学生が自ら真の課題を発見し、解決を導き出す力を求められています。この講座では、お茶大が抱える課題の中で学生自身が「解決したい」という強い意志を持つ課題に対し、テクノロジーの力で解決していくことを目指します。
テクノロジーの力で何をするのかというと、(なんと!)自分たちで実際に使えるアプリを開発し、最終的にはお茶大内はもちろんのこと、それ以外の大学など社会でも活用されることを目標としています。
とは言っても、受講生のほとんどはアプリ開発の経験がありません。そこで助けてくれるのが、アバナードのトップエンジニアの方々です。
アバナードは、世界最大級のプラットフォームであるMicrosoftに特化したソリューションを提供する、26カ国に拠点を置くグローバルITコンサルティング企業です。
そんなアバナードが掲げるパーパスが「人類に真のインパクトを与える」です。持続可能な未来のための活動の一環として、お茶大での寄付講座が開講されました。
また、今学期は去年の「総合コース」を受講した3名の学生が、スタッフとして共に授業を作り上げるお手伝いしています。この記事を書いているSも学生スタッフの1人ですが、授業が開始される2カ月前から、お茶大生のことを第一に考えて講座を考えてくださっているアバナードの方達と接してきました。そのため、学生と企業、そして大学が一緒になって作り上げる授業として、刺激を受ける毎日です。
活気あふれる初回授業
学生スタッフも含め、メンバー全員が本気で準備していただけあって、受講者が集まらなかったらどうしようという不安で押しつぶされそうでしたが・・・。
ありがたいことに、最初の授業には多くの学生たちが参加してくれました。
最初に、お茶の水女子大学客員講師兼アバナードの日野さん・小西さんから、講座とアバナードについての説明がありました。授業内で企業について聞ける機会は滅多にないため、とても斬新です。次世代を担う人材としての期待を感じ、責任を感じるとともに期待が高まります。
次に、学生スタッフによる心理的安全性ワークに取り組みました。
一つ目のワークでは、お互いに「好き」を全力で発信し、全力で受け止めるというワークで、緊張していた雰囲気が一転、柔らかな笑顔が教室に溢れます。
二つ目は、ペアで行いました。話しているうちに自分の知らなかった自分に気付くなど、こちらも盛り上がりました。
自らの価値を再発見する
最後に、アバナードのお二人から学生へお話がありました。
お二人のお話を聞き、私たち学生は普段から無力感に支配されているかもしれない、と改めて感じました。「自分には何もできない」と思うのはある意味楽ですが、誰しもが心の奥には「自分は世の中に求められたい」という思いを持っているのではないでしょうか。
今回の授業では、そんな私たち学生を企業の方たちが実際に引っ張ってくださり、本来の力に気付かせてもらえるチャンスかもしれません。
次回は、青山学院大学地球社会共生学部長で音楽家でもある、松永エリック・匡史さんによる学内公開セミナーです。ソーシャルイノベーションとアーティスト思考が組み合わさると、一体何が生まれるのでしょうか。お楽しみに!
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