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【詩】追伸、あなた様へ

夜中に手紙を書くときは、
いつだって最後に
追伸、
と書きつけてしまう

言い残したことがあるのです
忘れていたことがあるのです
書きたくても書けなかった
真実を最後に、少しばかり

追伸、
あの仕事は片づけておきました
あの件はなかなか終わりません
あの子は相変わらず元気ですよ
あの日のことは忘れてください

追伸、
あいしていました
あいのようなものでした
あいしています
あいのようなものだとおもいます

筆圧を抑えて、さらりと記す
あなたへ

真実

伝わらなくても
読み飛ばされても
ちゃんと、書いておきます
最後に必ず

追伸、
あなた様へ
――朝焼けの地平より


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眠れない夜を過ごした人も多かったのではないかと思います。朝焼けのことを書いた詩を上げてみました。

この詩は、昨年出版した以下の詩集に収録しています。詩集をお手にとっていただける機会があれば幸いです。

素敵なお写真をお借りました。ありがとうございました。

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