「そりゃ無理だよ」と言われた時の話。
そりゃ無理だよ。
私にもできないもん。
役者をやり始めの頃、憧れていた役者さんに言われた。
お芝居もしてミュージカルにも出て、
パフォーマンスもしたいんです!
その時に言われた言葉だった。
え‥‥無理なの?
僕が憧れていた人が言うのだから本当のことなのだろう。
欲ばかりにならずまずは目の前にあることに集中しろ!と言うことだったのかもしれない。
しかし、当時の僕はとてもショックを受けていた。
え‥‥僕の夢って叶わないの?
役者を始めたばかりなのに夢を打ち砕かれた状態でした。
全部をしてる人っていないんだ‥‥。
当時まだインターネットが今ほど普及しておらず世の中のことは全くと言っていいほど見えていない僕にとってとても狭い世界の扉が閉まったような感覚を覚えています。
無理って言葉は、とても強い。
生きていくうちにさまざまなことを学んでいくので「無理」と言われても周りの情報との照らし合わせでそれが本当なのかどうかが判断できる。
しかし、まだ経験値が浅い時に言われた言葉は、人生の分岐点へと変わっていきます。
できなかった時に
「あぁやっぱり無理なんだ‥‥」と自分で証明してしまう。
僕に「無理だよ」と言った人が悪いとは思わない。
その人は今までにたくさんの挑戦をした結果、自分の得意の不得意を見極めただけの話。
たった一言の言葉に当日21歳の男が影響を受けただけの話。
しかしそれは間違いだった。
僕は今、お芝居もしているし、海外でミュージカルとパフォーマンスもしている。
嘘だった。
「無理だよ」の言葉は嘘だったんだ。
それを自分で証明した。
無理なことなんてないんだ。
諦めずに続けていけば必ず形になって自分の味方になってくれる。
「無理だよ」と言われた時の僕が、そのまま辞めていれば証明されることもなく挑戦することもなく終わっていたと思う。
しかし、ショックを受け過ぎたせいで逆に立ち向かうことができた。
もちろん傷は消えていない。
あの受けた“苦手意識”は今でも僕の心の中をズキズキと存在感を出している。
でも嘘なんだ。
得意不得意はあっていい。
でも無理なことなんてない。
当時研究生として所属していた劇団の演出家に伝えたことがあった。
「僕はお芝居もしたいし歌いたい!パフォーマンスもしたい!」
演出家さんは優しくも厳しく僕に伝えてくれた。
「それはここでは無理だ。お前が作らないといけない」
大抵の劇団は、研究生から準劇団員になり劇団員へと上がっていく。
僕は準劇団員に上ることはなかった。
がむしゃらにお芝居と向き合っていた僕が準劇団員に上っていないことに周りの人たちが驚いていたと後から聞いた。
上がれなかったことに僕はショックを受けていたが、これは演出家さんの優しさだったと何年かして思った。
今は僕は主催者としてパフォーマンスや歌を用いたイベント事業を10年近くおこなっている。
意識していたわけではないけど、気付いたら自分で作っていた。
「ここでは無理」
「だからお前が作れ!」
この言葉が僕を立ち止まらせ歩き始めさせた。
無理なことなんてない!
やったらできる。
もし周りの人から「無理だよ」と言われていたらそれはチャンスです。
挑戦を重ねていくと、僕に対して「無理」と言う言葉を言ってくる人はいなくなりました。
しかし、「無理」と言う言葉に囚われて動けなくなっている人を見受けられます。
自分の可能性を信じられなくなった人たち。
僕は今だからこそ言えることなのかもしれないけど、「無理だよ」と言われたらこう言います。
うっせ!!
この一言に尽きます。
余計なお世話なのです。
僕がやりたいと言ったらやりたいんだ!
無理だと言うならできるように仕向けてくれ!無責任に人の人生にピリオドを打とうとするな!
やりたいことがある人へ
大丈夫!
無理なことなんて何1つないから。
安心して前へ進んで。
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