好きなことを好きだという勇気
子どもの頃は自分の好きなものに熱烈な想いを込めて
好きだ!!
と伝えることができて、嫌いなものには
嫌!!!
と伝えることができていましたよね。
いつからだろ・・・言葉にしづらくなったのは。
気持ちをすぐに口にしないのが大人だなんて言われて僕らはだんだんと自分の気持ちと行動のズレを感じるようになりました。
なんともないような顔をして
心の中では泣きたいほど、嫌だって叫んでる。
例えば
毎日満員電車に乗って通勤している人たち。
その数は膨大。
東京のラッシュ時の電車の乗車率は300%を超えるといいます。
要は、1人のスペースに3人いるということです。
エグくない?(笑)
そんな電車に毎日乗っていると当たり前の光景になってくる。
そして特徴的なのが、ほとんどの人が無表情だということ。( ̄ー ̄ )
皆辛い。だから自分が嫌な顔をしているわけにはいかない。
ここで嫌な顔を全面に出していたら「嫌な人」だと思われてしまう。
気持ちと表に見えているものが違う状況を繰り返していると恐ろしいことにつながります。
1、自分の本当の気持ちがわからなくなる
2、感情の表現の仕方がわからなくなる。
僕たちは赤ちゃんの頃から反復で物事を覚えていきました。
立って歩くのも何度も転んでは歩くことをやめなかったから今歩いて時には走って生活ができています。
今では歩くことも走ることも当たり前ですよね。
繰り返すことによって当たり前になるのが俗にいう環境というもの。
自分の行動は全て環境によって支配される。
人間って慣れる生き物なんです。
初めは嫌だった満員電車も毎日乗ることでいつしか当たり前になる。
あれだけ大変だった一人暮らしもいつにまにか何でも一人でできるようになっている。
そんな環境の中で、自分の感情を表に出すことをしていなかったら感情を表現することがどんどんと下手になっていきます。
好きな食べ物を好きだと言い、苦手が食べ物には苦手だと正直に言える環境を自分で作るのは今の環境次第です。
好きなものは好きと言えるかもしれない。
ただ嫌いなもの苦手なものには苦手だと言えない。
特に日本人はそのように教育されてきましたからね。
自分の気持ちの前に周りへのおもてなし。
それは実に素晴らしいことだと思いますが、自分の感情を無視するような人に他人の心は本当のところ理解しにくいのでないかという疑問が湧きます。
海外で働くとよくそんな場面に出会うんです。
習慣も環境も今までとは程遠く違ってきますからね。
全て好き!!とは正直いかないんです。
そんな時に
これ便利やん!!
という言葉を紹介します。
苦手なものを苦手だと言えない人必見!
Interesting(興味深い)
好きとも嫌いとも言えないけどこれは興味深い!
言葉を濁したい人はぜひ使ってみてください(笑)
もちろん好きなものは
これ好き!!!
と伝えた方がいい。
苦手なものは
すみません、これ苦手です。
と伝えられたらどれだけ楽か。
気の使いすぎは人を困らせる。
ある夫婦が新婚の時、奥さんがポテトサラダを作り旦那さんに振舞いました。
旦那さんはそのポテトサラダが苦手だったのだそうです。
でも旦那さんはせっかく作ってくれた奥さんのためにそのポテトサラダを美味しいと言い食べ続けたのでした。
奥さんは喜んでくれたのだそう。
それから食事には必ずポテトサラダが食卓に並びました。
しかし、このままでいけない。苦手なものを食べ続ける羽目になる。でも言えない。
30年経ちその時のことを奥さんに言ったのだそうです。
実は、ポテトサラダが苦手なんだ・・・
すると、奥さんは
早く言ってよ!そうじゃなきゃ30年も作らないわよ!あなたが美味しい美味しいというから毎日作ったのに!
その日から食卓にポテトサラダは出て来なくなりました。
気持ちは言葉の数で解決できる
好きなものを好き、嫌いなものは嫌いとしか言えないとなかなか気持ちを伝えることができません。
直球すぎる言葉は、時には人を傷つけますからね。
「好き」の気持ちを代弁できる別の言葉を普段から持つことで、自分の気持ちに嘘をいうことなく伝えることができます。
話が上手いなあと思う人の言葉遣いに注目して見てください。
おそらく1つの気持ちに対して複数の言葉選びをしています。
人を説得するときは、あらゆる方向から気持ちを伝える必要があります。
好きだと伝えた学生時代、どうしたらうまく伝わるか必死に悩んだこともあったでしょ?(笑)
言葉数があればあるほど、気持ちを伝えることができます。
好き。
だと直球にいうのもいい。
月が綺麗ですね。
と夏目漱石の言葉を借りるのもいい。
君のお味噌汁が飲みたい。
と昭和の雰囲気を漂わせるのもいい。
とにかく自分の気持ちをうまく表すことができる表現を普段からストックしておきましょう。
あなた自身の好きという気持ちをあなた自信が何より尊重してあげてください。