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アイデアを生み出すための『考具』
あっ、これはいつか読みたいと思っていた本だ!
もう10年以上前の記憶なので、古いとは思っていましたが、初版は2003年に出されたもの。もう20年前の本です。
ビジネス書とするとホコリをかぶった古本のレベルでしょう。
でも、令和でも十分通用する内容で、むしろマンダラアートって20年前からあったのかと目からウロコが落ちる発見も多くありました。
考えるための道具、それを『考具(こうぐ)』と呼んでみましょう』
本の中では21個の「考具」が紹介されています。
この記事では、そのうち5つの「考具」を取り上げてみます。
"アイデアと企画は[WHAT] と[HOW]で成り立っている”
「夢」、自分がやりたいことが「WHAT」、その夢を実現した「カタチ」が「HOW」。
夢をカタチにするためにアイデアを出して、企画を考える。
考えることはワクワク楽しい。
ホントこれ。
夢は見るものではなく叶えるものだというけれど、どうやって「カタチ」にするか、その過程を楽しみながら考えれば夢の実現に近づいていくことでしょう。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
ゼロからアイデアを生み出すのではなく、すでにあるアイデアをどう組み合わせるか。
少しだけでも新しさがあれば「新しいもの」になるという考え方もいいですね。
それこそアイデア勝負。そのために考える道具が『考具」というわけです。
【考具1】臨時新聞記者
日頃の課題を突破するために、コンパクトかつスピーディに必要な情報が欲しい時の考具。
それはあなたが臨時の「新聞記者」になってしまうことです。課題解決のヒントを求めて現場に行くことです。そして取材してください。
取材とは、聞き出すことです。できるだけしつこく聞き出してみてください。(中略)
自分の課題だ、この問題を解決することが仕事なんだ、という意識があれば話を聞けば聞くほど芋づる式に質問が出てくると思います。
「一次情報」自分が直接体験したり見聞きしたりして得た情報が大切というけれど、現場に行って取材するのはまさに一次情報の獲得です。
取材したことを中学生にわかるように書かなければいけないと思えば、聞き方、調べ方の意識が変わります。
読書メモを書くのも同じだとここまで書いて気づきました。
そこまで、落とし込んでいるかな……
ひとまず、今回はこのまま話を続けます。
【考具2】5W1Hフォーマット
でも、思い出してみてください。大変だった、苦労した仕事の方が印象深く、面白かったですよね。あの熱い気持ちで自分のアイデアを企画として実現させましょう!このアイデアを何とかして実現できないか?という視点で5Wを詰めていく。「アイデア→5W1H」の側に立ってみることです。
通常5W1Hは、条件を落とし込んで整理するものだけど、ここでは自分のアイデアを実現するために5W1Hにあてはめて考えてみることをすすめています。
ふわっとしたアイデアも5W1Hを決めると現実味が帯びてくるからです。
5W1Hが決まったら「マンダラート」に書き込んで企画をまとめるとさらにアイデアが深まるそうです。
【考具3】マンダラート
大谷翔平選手が大リーグに行くまでにやるべきことを書いたとして有名になった「マンダラート」。
この本で一番ページを使って解説している考具です。なにしろ他の考具が5,6ページなのに対して22ページもですから。
もしかするとこの時代に登場したツールかもしれません。細かく丁寧に解説しています。
それにしても、なぜこんなにたくさんのアイデアが出てくるのが可能になるのでしょうか?アイデアの素になる要素が1つのテーブルに載っかているからです。いちいち思い出す必要なくヒントが目の前に並んでいると、アイデアが生まれやすいんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1688691751273-wBs0aJ80VV.png)
【考具4】オズボーンのチェックリスト
アイデアを生み出すためのヒントとなるのがオズボーンのチェックリストです。
オズボーンのチェックリストは全部で9か条。
◆転用したら? 現在のままでの新しい使い道は?
◆応用したら? 似たものはないか?真似はできないか?
◆変更したら? 意味、色、動きや臭い、形をかえたらどうなる?
◆拡大したら? 大きくする、長くする、頻度を増やす、時期を延ばすとどうなる?
◆縮小したら? 小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる?
◆代用したら? 代わりになる人や物は?材料、場所などを変えられないか
◆置換したら? 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
◆逆転したら? 逆さまにしたら?上下左右・役割を反対にしたら?
◆結合したら? 合体、混ぜる、合わせたらどうなる?
”アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない”の通り、どう組み合わせるかが勝負。
このオズボーンのチェックリストを使って発想するとアイデアが湧いてきそうです。
【考具5】ビジュアライズ
アイデアを考えるとき、そして企画にまとめていくときには、理想形のイメージを立体的に描いてください。ビジュアルで考えてください。(中略)
そして、「絵にならないもの」は企画として成立しません。
漠然としたままでは実現できないのは当然ですが、ここまでキッパリ言い切られると何も言えないですね。
まとめ
夢を実現したければ具体的に見える形を作っていくのが大切。
そのためにツール「考具」をうまく組み合わせて活用していくとよい。
古い本ですが、紹介している「考具」が今も現役で使えるのは「定番」で実績があるということですね。
新しいアイデアを生み出すために定番の考具を使うのは私たち世代にピッタリかも。