カメラが僕を連れ出してくれる
カメラを買ってから1ヶ月。これまで、ほとんど家から出なかった僕が、この1ヶ月間は写真を撮るために毎週お出かけしていた。
ほとんど家から出ない僕にとっては、大きな変化だった。
普段の僕は、仕事以外ではほとんど外出しない。外が嫌いなわけじゃないけど、特に予定がなければ家から出ることはない。
家でブログを書いたり、ゲームをしたり、アニメを見たりして過ごしている。
着替えたり準備したりするのが面倒だし、日用品を1つ買うだけでもAmazonで済ましてしまう。Amazonの方が安いし、玄関まで届けてくれて便利だから。
便利すぎるため、いつしか外に出る理由がなくなってしまった。そんな僕だけど、この1ヶ月は違った。
初めてのカメラを手に入れたことで、出不精だった僕が自然と足を外に向けるようになったのだ。
この1ヶ月は、紅葉の綺麗な場所に出掛けて秋色に染まった木々を撮ったり、湖にいる白鳥とたくさんの鴨を撮ったりした。
湖の近くには、ピンク色のヤブツバキが咲いていたので「綺麗だなぁ」と思ってお花も撮ってみたりした。
その時は、気温も低くいうえに風も強かったので、より寒い日だった。手がかじかみそうだけど、手袋するとカメラが持ちにくいからできない。
そんな状況で撮っていだけど、撮っている瞬間は気にならないくらい夢中だった。撮っている時の手は、氷のように冷たかった。
これまで家に引きもこもりがちで、自然と触れる機会がなかった僕にとって、外で感じた空気、匂い、景色は新鮮だった。
自然の中にいると少し心がスッキリした感じになった。「外に出るのもいいなぁ」と思った。そんな風に感じれたのは、カメラのおかげ。
今も出かける準備は、めんどくさいなと感じることもある。だけど、「写真を撮りたい」という気持ちが、面倒くささを上回っている。
外にでれば、「今日はどんな写真を撮ろう?」とワクワクする気持ちになる。日常でも「次は、どこに撮りに行こう?」と考えるようになった。
カメラを手に入れたことで、生活が少しずつ楽しくなってきている。
いつも同じ景色ばかりだったけど、写真を撮りに行くためにいろいろな場所を訪れるようになった。
広い海、豊かな山、綺麗なお花など、普段見ない綺麗な景色をこの1ヶ月たくさん見てきてた。
それらの景色を写真に収めることで、僕の思い出も1つずつ増えてきている。
これからもカメラを持って、プチ旅行したりしてまだ見たことのない景色を収めていきたい。