電源OFFの時間を作る
情報に溢れた現代社会。
世界中のあらゆる情報は、あなたの掌にあるスマホ一つに集約することができると言っていい。
リアルタイムで。
なんのタイムラグもなく。
あなたは、「待つ」ということができるだろうか?
「何もしない」という時間を取れているだろうか?
あらゆる情報に、電子機器に、人工的なエネルギーに支配されている時間は、24時間途切れないと言っていい。
だからこそ、意識的にそこから離れることは大事な時代になっているのではないだろうか。
僕は、電磁波の影響とか、詳しいことはわからない。
だけど、明らかに「自然」から大きく乖離した生活になっていることは、感覚的に理解できる。
常に過呼吸をしているような情報生活。
僕らにいま必要なのは、「深呼吸」だ。
それは、ゆっくり息を吐いて、ゆっくり息を吸うということ。
何かを得るという欲望を急がないこと。
目を瞑って。
息を吐いて。
頭を空っぽにして。
静かに。
静かに……。
今まで聞こえていなかった小さな音が。
今まで意識していなかった些細な感覚が。
今まで感謝していなかった心臓の鼓動が。
こんなにいろんな感覚を僕たちは感じている。
なのに、「日常」はそれを許してくれない。
なんかおかしい。
もっと自然の声に、もっと自然の音に、
耳を傾けてみよう。
流れゆく時間の中でふと立ち止まる時、気づくことがある。
——私は、いま生きている——
その奇跡。
その奇跡に、たっぷりと”感じ入る”時間を持つ大切さ。
今一度、外界の雑踏を離れて、自分ひとりの世界に入り込む時間を取ることの重要さを、
静かに過ぎゆく時の中で感じてみようではないか。