海を想いながら、直したり、作ったりの洗濯ネットを使う暮らし。
ある日、洗濯ネットが壊れた。
洗濯ネットとは、洗濯物を入れて洗濯機にいれる網状のファスナー付きの袋。洗濯物の大きさとか分量によって袋の大きさを選んで使う。いつも大中小の物を数枚用意していて、洗濯にはかかせない袋。でも、この袋、使っていくうちに網の部分に穴が開いたり、傷んでくる。
そして、大抵の場合、壊れるのはファスナーの部分。
今回もまたファスナーだった。
今までは壊れてしまったら捨ててしまい、新しいものに変えていた。
でも、もうそれができなくなってしまった。
正確に言うと、小さいサイズの物なら生活範囲圏にあるス-パ-にあるからいくらでも買える。
でも大きなサイズの物は、未だかつて見つけられないでいる。
そう、わたしの住むフランスの田舎には、あの便利な100円ショップはないのだから。
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みなさま、こんにちは。身近にあるものを見直し、循環させることを大切に暮らしている あとりえ・あっしゅです。
日本へ里帰りした時の「買いたいものリスト」に必ずと言っていいほど入っていた「洗濯ネット」
ここ数年、日本へ帰れないため、これを直したり、作ったりする暮らしを始めてみたんです。
まず、使い古して穴が開いていたものを糸でかがり横の部分を別布で補強してみると、しばらく使い続けることができました。
でも、ある日、やっぱり
ファスナ-が壊れてしまった。
それで新しいものを作るには材料をそろえなければと、手芸屋さんに行ってみたら、
あった!
あみあみの布。これはポリエステル製。
家にあるハギレとバザーで安く買えたファスナーで作ってみた。
すべてチクチクと手縫いする。ミシンだと網の穴に針が引っかかってしまい針が折れてしまうから。
便利に使っていたけど、ちょっと考えてみた。
布のポリエステルって、化学繊維だから、ここからマイクロプラスチックが流れ出ているのでは、と。
そんなことを考えていたら、ある日こちらの記事に出会いました。
海の色がとてもきれい!
すごいなぁ、日本にこんなにきれいな海があって、様々な魚とサンゴ礁が生き生きとしているなんてなんだか信じられなかった…。
sakuさんにコメントで尋ねると、ここは、伊豆の富戸の海で、撮影されたのは今から11年前。でもあれから温暖化の影響でどうなっているのか現在はわからないとおっしゃっていました。
どうやったらこの美しい海を守ることができるのだろう。海は私達みんなの大切なもの。地球に住む私達の大事なもの…。
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洗濯する時に化学繊維で作られている洋服から繊維プラスチックなるものが流れ出ていて、それが海を汚染することになることは知っていたけど、洗濯ネットのことは考えたことがなかった。ネットも同じ、洗濯するたびに流れ出ているんだ…。
そう思ったら布の種類を変えて作ってみたくなり、また手芸店を物色。
欲しい布は、ズバリ、オ-ガニックコットン。
あった!
あみあみのオ-ガニックコットン
材料はコットンのハギレ布とファスナ―
また手縫いでチクチクと縫ってみると、
それなりに形になり、
立派な洗濯ネットに。
出来上がり
脱プラスチック推進、プラスチック製品は環境に悪いとわかっていても、そこに商品があれば使ってしまうもの。地球に優しく、といっても実行するのがなかなか難しいのが現実かなと思います。
それならば、今使っているプラ製品をなるべく使い捨てないで長く使っていくのもひとつの解決法なのではないか、と思い、この洗濯ネットに関しては、ファスナ-を付け替えることができれば使い続け、それが壊れてしまったら新しくオ-ガニックコットンで作り直すのがよいのかと、それを実践することにしました。
このプラスチックという素材。
実はよくわかっていないことが沢山あって、いつかちゃんと本を読んだりして勉強したいと思っていました。
そんな時に出会ったのが、tea.au.さんのプラスチックに関する本を紹介している記事でした。
tea.au.さんは、あるものを使うことで「石油」に関することを知りたくなり関連した本を読んでいくうちにプラスチックについて深堀りされていきます。
読んでいくうちに問題意識が強くなり、かなり精神的にも神経質になられたそうです。実に40冊以上の本を読まれていますので、内容を知るたびにきっとショックを受けることもあったのではないかと思います。
ひとつ目の記事では一般向けのプラスチックに関する本を紹介してくださっています。
そして、ふたつ目の記事では児童書の中からプラスチックのことがわかりやすく説明されている本を紹介されています。
環境問題について出てくる専門用語もこちらではやさしく説明されていて、私はこちらから入っていくのがいいかなと思いました。子供向けの本はとてもわかりやすく読んでいて頭に残る気がします。
最後にtea.au.さんはこのようにまとめられています。(プラスチック問題がわかる!おすすめの本5選)より
プラスチックは、耐久性があり利便性の高い物質ですが、使い方によっては「善」とも「悪」ともなる性質を持ち合わせています。
プラスチックの全てを「悪」にするのではなく、これからも上手にプラスチックと向き合うことを大切にしていきたいと思います。
洗濯ネットのファスナーが壊れたこと、もう大きいサイズの洗濯ネットを買えないと分かった時に今までのやり方を変えてみて、あらためてプラスチック問題を考えてみることができました。
sakuさん、tea.au.さんの記事に出会ったのは今年の1月のことでしたが、すぐに記事にすることができず、発信が今日になってしまいました。記事をお借りいたしますとお話をしていたのに、なかなか実現できず、もどかしく思っていました。
でも、この手作り洗濯ネットは家で活躍していました。
いつかまた日本へ里帰りする日が来ても、きっと、手作り洗濯ネットは続けていくのだと思います。
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最近、学びたい!と思った記事を収めておくマガジンを作りました。
今回紹介させていただいたtea.au.さんの記事もこちらに入れさせていただきました。
そして、日々の暮らしの中でのエコ・エシカルについて書いた記事はこちらのマガジンにまとめています。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
感謝です。
あとりえ・あっしゅ