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悲しみにはハグする
私は物心ついた時から悲しみは極力感じないようにして生きてきたと思う。
自己防衛機能みたいなもんかな?
悲しい時って、すごく落ち込むし、心が苦しい。
それが嫌で。というか、耐えれなかったんだと思う。
たまに悲しみを感じると、自分自身に論理的な説得みたいなのをして、前に進もうとしていた。(たぶん前には進めていなかったと思うが。。。)
私はそれが正しい対処法だと信じていた。
でも違った。
それは約1か月前のある夜、瞑想中の事。
突然なぜか子供の頃の悲しかった思い出を何個か思い出して、すごく悲しい気持ちになった。
それは共通して自分が受け入れてもらえなかったと感じた思い出。
少し冷静になってマインドフルネス瞑想でも練習した「受け入れて客観的に観察する」をやってみる事にした。
それで治まるだろうと。。。
ところが悲しみはどんどん大きくなって、しまいには大声で泣きたくなった。
「あれ?いつもの悲しみと違う!」
どうやら私の中にいる「子供の私」が泣いているみたいだった。
ヒプノセラピーとかスピリチュアルの世界ではこの「子供の私」の事をインナーチャイルドと呼ぶ。
それを思い出して、私は「子供の私」を抱きしめてあげることにした。
悲しみの感情を感じながら、でも客観的に「子供の私」に話しかける。
「大丈夫だよ。」
「あなたは何も悪くないよ。」
「大好きだよ。」
私は半ば神様か何かに「お願いだからどうにかして~!」とお願いしながらやっていた。
少しすると「子供の私」が泣き止んで、ニコッとした。
その瞬間、スッ。
悲しみの感情がきれいに消えた。
そしてその瞬間「受け入れてもらえなかったのは、私のせいじゃなかったんだ!」という悟りのようなものを感じた。
言葉にするのは難しいけど、この「自分のせい」という感覚が消えた。
すると心がびっくりするほど軽くなった。
これからは何の躊躇もなく自分として生きていける、そんな気持ちになった。
不思議な体験。
これって一人セラピー?!
後に私の尊敬するマインドフルネスの先生が、「感情は味わないと、消化されません。」とおっしゃっているのを聞いた。
心から納得できた。
今までしっかり感じてあげていなかった悲しみの感情が出てきたんだ。
悲しみの開放とは、この事を言うんだ。
これからは悲しみを感じても、優しく受け入れてあげれそうな気がした。
マインドフルネスをやっていたから、あるがままの感情をやっと感じる事ができたんだと思う。
この体験に心から感謝したい。