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米国株アノマリー

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アノマリーの検証記事です。 米国株の過去の動きから投資の手がかりを得られるのか?
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#アノマリー

サンタクロースラリーは本物?過去50年のデータで検証する年末年始の米国株ラリー

サンタクロースラリーは本物?過去50年のデータで検証する年末年始の米国株ラリー

サンタクロースラリーは、クリスマスラリーとも呼ばれ年末から新年にかけて株価が上昇する傾向を指すアノマリーです。

このアノマリーでは年末最終5営業日から新年最初の2営業日まで株価が上昇すると言われます。
今年のカレンダーで言えば12月24日のクリスマスイブからラリーが始まる形になります。

しかし、過去のデータを検証すると、違った風景が見えてきます。

本記事では、1974年~2023年まで約50

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買い場到来?サンクスギビング(感謝祭)の米国株アノマリーを徹底解説!

買い場到来?サンクスギビング(感謝祭)の米国株アノマリーを徹底解説!

感謝祭(サンクスギビング)は米国の重要な祝日であると同時に、株式市場での季節的トレンドを狙う絶好のタイミングです。

この記事では、感謝祭アノマリーの概要と、その背景にある市場心理、さらに過去23年間(2001年以降)のデータを基にした分析結果をお届けします。

感謝祭アノマリーを活かして投資チャンスをつかみましょう。

また毎週の週報でも、個別株の紹介や相場見通しについて更新しています。

感謝

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ジャクソンホール会議2024: 米国株市場への影響と注目ポイント

ジャクソンホール会議2024: 米国株市場への影響と注目ポイント

ジャクソンホール会議は、カンザスシティ連邦準備銀行が主催する毎年恒例の経済シンポジウムです。

世界中の中央銀行総裁や経済学者が集まり、経済の未来や金融政策について議論するこの会議は、特に米国株市場にとって重要なイベントとして位置づけられています。

FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が行う講演は、今後の政策金利の方向性に大きな影響を与えることが多く、投資家にとって注目すべき瞬間となります

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大統領選挙前後の米国株はどう動く?

大統領選挙前後の米国株はどう動く?

米国株市場はサマーラリー入りし、夏に向けて好調な株価推移が予想されます。

今回は今後の投資戦略を確認するために、11月の大統領選挙投開票に向けたS&P500の動きを確認していきたいと思います。

2024年米国大統領選の日程は以下の通りです。
7月15日 共和党大会・当指名候補を決定
8月19日 民主党大会・当指名候補を決定
11月5日 大統領選投開票

大統領選年のS&P500の推移は?

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2024年米国株市場は1月から3ヶ月連続上昇!4月以降の展望は?

2024年米国株市場は1月から3ヶ月連続上昇!4月以降の展望は?

新年度が始まりましたね!
2024年の米国株式市場は年初から3ヶ月連続でS&P500、NASDAQが上昇するという素晴らしいスタートを切りました。

年初からの好調なスタートは、4月以降の米国株式のパフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか?

過去80年間のS&P500のデータから2024年の4月以降の米国株式市場の推移について考えてみましょう。

年初から3ヶ月連続上昇の意味

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米国株アノマリーを深掘りする。

米国株アノマリーを深掘りする。

「アノマリー?そんなの信じてて投資に役に立つの?」
読者の皆さんの中にもこのような印象を持っている方がおられるのではないでしょうか?
私自身も昔はそんな一人でした。(笑)

アノマリーは、市場の理論では説明しづらいものの経験的に確認されている株価の動きを指します。私の過去の記事でも米国株市場のアノマリーについてたびたび触れてきました。

今では私は過去のアノマリーを分析することは、現在の市場の動き

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米国株の4月アノマリーの正体は?

米国株の4月アノマリーの正体は?

春の訪れは新たな始まりを意味しますが、米国株式市場では特別な意味を持ちます。

米国株市場において、4月は統計的に見て株価が上昇する傾向にあることが知られています。

この「4月アノマリー」の背景として、税の確定申告という米国の年次行事が大きく影響していると説明されることが多いです。

しかし、本当に税の確定申告の日程が米国株式市場の動きに影響を与えているのでしょうか?

この記事では、3月下旬か

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米大統領選に向けて株価はどうなる?

米大統領選に向けて株価はどうなる?

スーパーチューズデーを終え、現職の民主党バイデン大統領と共和党トランプ候補が再び米国大統領の座をめぐって対決することが確実となりました。

バイデン大統領とトランプ候補の直接対決の場合にどちらに投票するかとのジョージア州での世論調査では、トランプ候補が51%と、バイデン大統領の48%をわずかに上回っています。

しかし、選挙介入問題での裁判を争っているトランプ候補には有罪になった場合に大統領候補と

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2月の米国株市場は上昇!今後はどうなる?

2月の米国株市場は上昇!今後はどうなる?

あっという間に2月も終わりを迎えようとしていますね。
米国株式市場が弱含むことが多いと言われている2月ですが、今年は現時点(2024年2月27日終値)でS&P500は月間で4.80%上昇し、力強い値動きを見せています。
よほど大きな暴落がない限りはこのまま2月のパフォーマンスはプラスで終わることがほぼ確定したと言えます。

そこで今回は過去80年間のS&P500のデータを用いて、2月の米国株市場が

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米国大統領選挙年のS&P500を分析する

米国大統領選挙年のS&P500を分析する

2024年の米国株投資戦略の記事で米国大統領選が行われた年のアノマリーについて触れましたが、気になったため追加で調べてみました。
1949年から2023年までのS&P500のデータを用いています。

大統領選挙年のS&P500パフォーマンス

まずは大統領選挙年のS&P500パフォーマンスを確認しましょう。

1949年以降過去18回の大統領選挙年の平均年次パフォーマンスは+7.26%で、これは1

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米国株式投資におけるアノマリーとは?

米国株式投資におけるアノマリーとは?

米国株投資では、一般的な市場理論では説明が難しいものの、経験的に知られている市場の規則性である「アノマリー」が存在します。
米国株投資における主要なアノマリーについて説明します。

・大統領選挙サイクル・アノマリー:
米国の大統領選挙サイクルに沿って株価が変動します。特に選挙前年に米国株市場のパフォーマンスが良いことが知られています。

・January effect:
1月に株価が上昇しやすいこ

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1月のS&P500がプラスなら年間でも強気?

1月のS&P500がプラスなら年間でも強気?

先週(1/15~1/19)のS&Pは市場とFRBの利下げ見通しのギャップが修正されていく過程でも力強い上昇を見せ、史上最高値を更新しています。

このことからそろそろ、1月の月間パフォーマンスがプラスで終了した場合のシナリオについても考えておく必要があります。

S&P500の1月パフォーマンスが年間のパフォーマンスに与える影響について1944年から2023年の80年間のデータから振り返ってみまし

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新高値は買い?

新高値は買い?

新高値は買い?

1月19日(金)の終値でS&P500は4,839となり、史上最高値を更新し、強気相場が持続するとの見方が広がっています。

新高値をとった場合には、その後も上昇が続きやすいとされ、「新高値は買い」と言われます。
その理由としては、すでに上昇トレンドが生じていることに加えて、その指数に投資している全員が含み益を抱えており、損失を抱えている投資家による売り圧力がなく株価が上昇しやすい

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前回ソフトランディングでの株価推移

前回ソフトランディングでの株価推移

おはようございます。

今週のGAFAM決算発表ではMETAを中心におおむね良好な内容が確認されたとこに加え、雇用統計でも引き続き米国経済の強さが示され、ソフトランディングが達成される気配が強まってきました。
この背景には、今週のFRBパウエル議長の会見の質疑応答でも話題に出た生成AIによる生産性向上があると考えられます。
(この記事における株価の分析やチャート作成もChatGPTのData An

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