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1月のS&P500がプラスなら年間でも強気?
先週(1/15~1/19)のS&Pは市場とFRBの利下げ見通しのギャップが修正されていく過程でも力強い上昇を見せ、史上最高値を更新しています。
このことからそろそろ、1月の月間パフォーマンスがプラスで終了した場合のシナリオについても考えておく必要があります。
S&P500の1月パフォーマンスが年間のパフォーマンスに与える影響について1944年から2023年の80年間のデータから振り返ってみました。
1月の月間パフォーマンスがプラスだった場合の年間パフォーマンス
過去80年間で1月の月間パフォーマンスがプラスで終了した年は49回でした。
年間パフォーマンスがプラスだった年は42回(85.7%)、
年間パフォーマンスがマイナスだった年は6回(12.2%)でした。
(1947年のみ年間でのパフォーマンスが0%でした。)
年間パフォーマンスがプラスの場合は平均リターンは+19.7%でした。
年間パフォーマンスがマイナスの場合の平均リターンは-7.6%でした。
このように1月の月間パフォーマンスがプラスで終了すれば高い確率で年間パフォーマンスはプラスになり、20%程度の上昇が見込めることが分かります。
参考までに1月の月間パフォーマンスがマイナスであった年は31回あり、
年間パフォーマンスがプラスであった年が15回(48.4%)、
年間パフォーマンスがマイナスであった年が16回(51.6%)でした。
大統領選年での1月の月間パフォーマンスと年間パフォーマンスの関係
さらに1944年から2020年の間の20回の大統領選年における1月の月間パフォーマンスと年間パフォーマンスの関係見てみましょう。
これら20年間のうち1月の月間パフォーマンスがプラスであった年が10回、マイナスであった年が10回でした。
1月の月間パフォーマンスがプラスであった10回のうち政党交代(大統領の出身政党が交代した年)があったのは3回のみでした。
1月の良好な月間パフォーマンスは現職大統領の勝利を示唆すると言えます。
1月の月間パフォーマンスがプラスであった10回のうち、10回(100%)で年間パフォーマンスもプラスになっており、その年間パフォーマンスは平均+15.4%でした。
一方、1月の月間パフォーマンスがマイナスであった10回のうち、年間パフォーマンスがプラスであったのは6回(60%)でした。
次に大統領選の年で1月の月間パフォーマンスがプラスであった場合(10回)の年間のS&P500の推移を見てみましょう。
下の表はこれらの10年の各月の平均パフォーマンスを示したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705779545723-DC9Rw5gszn.png?width=1200)
次にこの平均パフォーマンスから年初のS&P500を100として計算した、大統領選年かつ1月プラスの場合の年間でのS&P500の値動きが下のグラフになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1705778217935-AArCox844E.png?width=1200)
2-4月、7,8月にやや足踏みしていますが、1年間を通してコンスタントにS&P500が上昇していることが見て取れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
年初は米国株式相場はぐずつきましたが、先週は力強い上昇を見せており、1月の月間パフォーマンスがプラスで終了する可能性が高まってきました。
過去のデータからのその場合の年間パフォーマンスは良好で、特に大統領選年においてはすべての年で年間パフォーマンスがプラスとなっています。
年初のアノマリーで想定していた見通しを変更する必要がある場面かと思います。
引き続き1月の米国株市場の推移に注目していきましょう。
*実際の投資についての判断は自己責任でお願いします。
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