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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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#ミルクティー

Uva Highlands BOP(ウバ ハイランズ ビーオーピー) ―ミルクティーでほっこり過ごすなら、この紅茶。

Uva Highlands BOP(ウバ ハイランズ ビーオーピー) ―ミルクティーでほっこり過ごすなら、この紅茶。

 最近、今までに紹介したような気がしていた紅茶を取り上げている。今回もその1つである、Uva Highlands BOPを紹介する。ちなみに、ウバはスリランカの地名だ。

 袋を開けると、BOP(ブロークン オレンジ ペコ)という名前からも分かる通り、細かい茶葉が顔を覗かせる。香りを後付けするタイプのお茶ではないため、こっくりした深みのある紅茶らしい風味が鼻をくすぐる。抽出してみると、茶葉で感じた

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Mist of Milanje Tea(ミスト オブ ミランジェ ティー) ―モザンビークからやってきた茶葉はミルクと相性抜群

Mist of Milanje Tea(ミスト オブ ミランジェ ティー) ―モザンビークからやってきた茶葉はミルクと相性抜群

 前回に引き続き、アフリカの紅茶を紹介する。今回はモザンビークにある特定の農園でのみ収穫されたMist of Milanje Teaを取り上げる。

 袋を開けると、結構細かい茶葉が顔を覗かせる。穴が大きめの茶こしだと、通り抜けてしまう可能性があるレベルだ。香りは落ち着いており、ミルクティーにすると良さそうに見える。抽出してみてもその印象は変わらず、優しい味わいや香りが広がる。前述の通り細かい茶葉

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Morning Storm Tea(モーニング ストーム ティー) ―朝嵐の名前を持つのに穏やかな矛盾を秘めた紅茶

Morning Storm Tea(モーニング ストーム ティー) ―朝嵐の名前を持つのに穏やかな矛盾を秘めた紅茶

 購入した直後に2024年のダージリンファーストフラッシュが発売となり、紹介が遅れている紅茶がいくつかある。今回はその中から、Morning Storm Teaを紹介する。

 袋を開けると、結構細かい茶葉が顔を出す。よく見ると、粉に近い細かさのものと小さな葉が混在しているようだ。香りは穏やかで、ミルクティーにも合いそうだ。抽出してみると、穏やかな味わいではありつつも、深みも兼ね備えている。飲ん

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Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1) ―濃いミルクティーが好きなら1度は試したいウバの紅茶

Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1) ―濃いミルクティーが好きなら1度は試したいウバの紅茶

 ここ最近、既に紹介したと思っていたのに、実際は記事にしていなかった紅葉を取り上げている。今回もその1つであるAdawatte FBOP1に焦点を当てる。

 名前にも入っているアダワッテとは、インドのウバにある農園の名前だ。袋を開けてみると、非常に茶葉が細かい。香りとしては、落ち着いた印象だ。抽出して飲んでみると、非常にどっしりとしている。

 飲み方としてはウバという名前から、ある程度想像がで

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Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

 あまり記事で具体的に言及したことはなかったが、濃いめのミルクティーが好きだ。逆に言うと、牛乳に負ける茶葉ならストレートで楽しみたい。日本の滞在中、ルピシアで購入した期間限定のアッサムのティーバッグがおいしくて、非常に気に入っていた。ダージリンのような紅茶ももちろん良いが、やはり濃厚なミルクティーにしかない楽しみもある。
 そういった経緯が理由という訳ではないが、今回は紅茶ブランドTWGが牛乳を入

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Pettiagalla OP(ぺティアガラ オーピー) ―王道中の王道を歩むディンブラの紅茶

Pettiagalla OP(ぺティアガラ オーピー) ―王道中の王道を歩むディンブラの紅茶

 少し前に、セイロンティーの1つであるMaha Gastotte OP1(マハガストッテ オーピー1)について書いた。この紅茶は、スリランカの中でも標高約1,800mとかなりの高地で栽培される。Pettiagalla OPもほぼ同じ標高なのだが、味わいや水色は全く異なっている。あまりに違っているので、差異にも着目しながら、今回はPettiagalla OPについて取り上げる。

 袋を開けてみると

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Comptoir des Indes Tea(コントワー デ アンド ティー) ―ミルクティーのチャイで楽しみたい

Comptoir des Indes Tea(コントワー デ アンド ティー) ―ミルクティーのチャイで楽しみたい

 紅茶ブランドTWGのオンラインショップで購入するとき、送料のこともあるので、大体結構な量を買う。結果的に、実際に飲む頃には購入した理由を思い出せないことも多い。今回の紅茶は、その1つであるComptoir des Indes Teaを紹介する。

 そもそも、何と読むのか分からない。インターネットで調べてみると、どうやらフランス語らしい。TWGの茶葉は大体が英語の名前になっている上に、私は全く知

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Napoleon Tea(ナポレオン ティー) ―甘い焼き菓子を彷彿とさせる皇帝

Napoleon Tea(ナポレオン ティー) ―甘い焼き菓子を彷彿とさせる皇帝

 紅茶ブランドTWGでは、いくつかの茶葉を細長い専用の缶に入れて、販売している。恐らく人気があったり、自信作だったりするフレーバーティーが選出されているのだと思う。紅茶がベースのものは全て試して記事にしたつもりだったが、改めて見返すと抜けを発見。今回はまだ取り上げていなかったNapoleon Teaを紹介する。

 袋を開けてみると、Haute Couture Tea(オートクチュール)や先日紹介

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Georgia BOP(ジョージア ビーオーピー) ―トルコのお隣から来た穏やかな紅茶

Georgia BOP(ジョージア ビーオーピー) ―トルコのお隣から来た穏やかな紅茶

 以前から時折、色々な地域で栽培される紅茶の茶葉を取り上げてきた。その中から、今回はジョージアで採れたGeorgia BOPを紹介する。
今回の記事に着手したのは良いが、恥ずかしながらジョージアの正確な位置が分からない。調べてみると、トルコとロシアに挟まれた場所だそうだ。トルコはチャイに代表されるように、紅茶の文化が盛んな所だ。その背景を考えると、ジョージアも似ているのかもしれない。

 袋を開

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London Breakfast Tea(ロンドン ブレックファスト ティー) ―ロンドンの朝を味わう

London Breakfast Tea(ロンドン ブレックファスト ティー) ―ロンドンの朝を味わう

先日、紅茶ブランドTWGのティーサロンで様々なお茶を購入した際に、おまけとしてLondon Breakfast Teaの茶葉が入った缶をもらった。最近はアフリカやパプアニューギニアといった、あまり紅茶のイメージがない所の産地ばかり取り上げていたが、たまには王道っぽい名前のものも飲みたい。今回はLondon Breakfast Teaを紹介する。

缶を開けてみると、粉末のような細かさの茶葉BOPよ

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Hagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)―パプアニューギニアも紅茶の産地らしい

Hagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)―パプアニューギニアも紅茶の産地らしい

 紅茶ブランドTWGのメニュー表を見るまで気づかなかったのだが、パプアニューギニアでも茶葉が栽培されているようだ。今回はHagen Mountain Teaを取り上げる。ちなみにハーゲン山は、山岳地方に位置する西部山岳州の州都らしい。余談だが、アイスクリームのハーゲンダッツとはスペルが異なっており、由来としても無関係だった。

 袋を開けると、非常に細かい粉状の茶葉になっており、少しコーヒーを彷彿

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Thyolo Mountain Tea(ティヨロ マウンテン ティー)ーやっぱりアフリカは汎用性が高い。

Thyolo Mountain Tea(ティヨロ マウンテン ティー)ーやっぱりアフリカは汎用性が高い。

 以前、タンザニアの紅茶であるKilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)を取り上げた。今回は、同じようにアフリカにあるマラウイが原産国のThyolo Mountain Teaを紹介する。

 袋を開けてみると茶葉が砕かれており、細かい。そういえば、Kilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)も似たような形状をしていた。香りは穏やかで、少

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Lovers Leap Pekoe(ラバーズ リープ ペコ) ―恋人たちは飛び跳ねる、されど繊細。

Lovers Leap Pekoe(ラバーズ リープ ペコ) ―恋人たちは飛び跳ねる、されど繊細。

 バレンタインデーは過ぎたというのに、前回は「Amour(愛)」今回は「Lovers(恋人)」という名前の入った茶葉を取り上げている。時期を外れていると自覚はあるが、日本では来月にホワイトデーもあるので需要はあると信じている。改めて、今日はLovers Leap Pekoeを紹介する。ちなみに名前のPekoeは葉の形状を指しており、その前までの「Lovers Leap」を直訳すると「飛び跳ねる恋人

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African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

 前回取り上げたBreakfast Zulu Tea(ブレックファスト ズールー ティー)と同様に、今回もアフリカ産の茶葉を使用した紅茶を紹介する。前回とは異なり、烏龍茶とのブレンドになっている。また余談だが、名前に付いているAfrican Ballとは、紐と板に2つのボールが組み合わさった玩具で一種の知恵の輪らしい。
 
 袋を開けてみると、烏龍茶がブレンドされているためか、少しすっきりとした香

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