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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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2024年1月の記事一覧

Tea 380(ティー 380) ー3種の茶葉が織りなす妙味

Tea 380(ティー 380) ー3種の茶葉が織りなす妙味

 紅茶ブランドTWGのティーサロンで茶葉の量り売りを頼むと、本棚のようにズラリと並んだ棚から、該当の紅茶が入っている缶を取り出してくれる。用意してもらう間暇なので、棚を眺めていると、えらく名前が短いラベルを見つけた。それが、今回のTea 380だ。

 今まで取り上げてきたものの多くは、基本的に誰かからのおすすめや気になった地域で栽培されたものを選択してきたが、今回は違う。一応買う前に公式の本で中

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Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

 あまり記事で具体的に言及したことはなかったが、濃いめのミルクティーが好きだ。逆に言うと、牛乳に負ける茶葉ならストレートで楽しみたい。日本の滞在中、ルピシアで購入した期間限定のアッサムのティーバッグがおいしくて、非常に気に入っていた。ダージリンのような紅茶ももちろん良いが、やはり濃厚なミルクティーにしかない楽しみもある。
 そういった経緯が理由という訳ではないが、今回は紅茶ブランドTWGが牛乳を入

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Margaret’s Hope FTGFOP1※オータムナル(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)

Margaret’s Hope FTGFOP1※オータムナル(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)

 ここの所、同じ名前の茶葉の摘まれた時期違いを取り上げてきた。3回目の今回は、秋摘みのオータムナルを紹介する。念のため書いておくと、前回や前々回と農園や葉の種類自体には違いがなく、摘まれた時期だけが異なるものとなる。

 袋を開けると、セカンドフラッシュ以上に香りが落ち着いた印象がある。新芽を思わせるファーストフラッシュのガツンとした雰囲気は全くなく、秋落ち葉のような安定感だ。ちなみに、葉のより

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Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)※セカンドフラッシュ ―夏摘み茶葉はココア風味

Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)※セカンドフラッシュ ―夏摘み茶葉はココア風味

 先週に引き続き、マーがレッツホープ農園の茶葉を紹介する。前回は春に摘まれるファーストフラッシュで、今回は夏摘みのセカンドフラッシュだ。ティーサロンで聞いたところによると、春に摘むタイミングでまだ小さいと判断された葉が、夏に収穫されているそうだ。もちろん、摘まれた時期が異なるだけでなく、味や香りも全然違うのでぜひ最後まで読んでいただけると幸いだ。

 袋を開けると、春摘みの緑茶のような香りとはうっ

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Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツ ホープ エフティージーエフオーピー1) ―新年は華やかなダージリンで。

Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツ ホープ エフティージーエフオーピー1) ―新年は華やかなダージリンで。

 今更だが、マーガレッツホープ茶園のファーストフラッシュを紹介したい。この時期になってしまったのには、一応理由がある。

 先日、TWGでオータムナルの茶葉を試すことにした。できたらファーストフラッシュとセカンドフラッシュも揃っている農園のものを選びたいと考え、茶葉のリストを眺めるとマーガレッツホープだけが全種あったのだ。サロンでは試したが、茶葉としては紹介したことはない。時期外れだとは思ったが、

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