ー「毒親と絶縁する」読んでみた感想ー
寛解している今だから読めた本
テレビのコメンテーターなどでご活躍されている、古谷 経衡氏の著作、「毒親と絶縁する」を、先日一気に読了しました。
父親のこと、母親の事、虐待の内容など書いてありますので、現時点でフラッシュバックの危険性が高い方にはオススメ致しかねます。
が、私の場合は寛解している方ではあるので、特に調子が悪くなる事なく読めてしまいました。数年前では無理だったかも知れません。
また、独特の文体なので、読みにくく感じる人もいらっしゃる可能性は有ります。
古谷氏の表現手法が痛快すぎた
こんな事を書くと「不謹慎だ!」と言われると思うのですが、著者が両親を一刀両断するような、容赦のない描写表現が多く、私にとってはあまりにも痛快で、ついケラケラと笑ってしまいました。
読む前は、「フラッシュバックとか起こさないかな。マッドさん居るし大丈夫かな。」なんて、少し心配していたんですが。
実際のところ、虐待の内容は凄惨ですし、著者に投げつけられる両親の言葉は理不尽極まりない物です。トリガーになる内容はかなり多いので、普通であれば憤慨したり、やるせない気持ちになったりすると思います。
ですが私の場合、“私が親に言えなかった台詞を、表現力という武器で増大させ、躊躇なく一刀両断してくれた”という痛快さが有りました。
「そうそう!ホントそれ!」なんて言いながら、ついケラケラと笑ってしまったのです。
Amazonレビューを読んでみた
はじめにお断りしておくと、この手のレビューという物は、まぁまぁ信用していません。でも、せっかくこうやって感想文を書くことにしたので、レビューに目を通してみました。
★4や5をつけている方の意見は、ご想像どおり肯定的なものですので、その辺りは割愛します。
★3以下のレビューを読んでいて気になったことを幾つか。
著者の経験談が大半でアドバイスが少ない。
これに関しては「???」です。各人の経験も環境も全く異なる以上、著者が各所に散りばめている内容を自分に当てはめ、消化し、自分ならどうするか考える以外に無いと思うのですが。なぜ答えが欲しいのか理解できませんでした。特殊な例すぎて参考にならない
著者があとがきで、「自分はある意味特殊なので、同じように出来るとは思っていない。ただ、こういった悲しいことが誰にも起きないように、という思いを込めて出版することにした。」といった内容の事を、しっかり買いてあります。
私も、このnoteに投稿していく中で、「多分私は、やたらと反骨心が強く、ある意味特殊だと思う。なので、誰もが同じように出来るとは思っていないし、こんな人も居るんだと知っていただくだけで良い。」と書いています。古谷氏の著作は、答えが欲しい人には向かないという事になるのでしょう。親の金で大学まで行かせてもらい住まいまで。甘えを拗らせすぎ。
これに関しては、この書籍を読んだまでは良いけれど、児童虐待がどんな傷を子供に残し、そこを潜り抜けてきた筆者が、なぜそういう選択をしながら生きてきたのか、という事に理解が追いつかない故かと思います。この方の理論だと「大学まで出してやったんだから、子供が障害を負うほどの虐待をして構わない」という事になってしまします。
レビューを酷評するつもりは無い
こういったレビューを、私の勝手な思いで評価するつもりは有りません。
私が思ったのは、「自分もこうやって書いているけれど、読者さんが運良く増えていってくれた先には、こういった感想が一定数出てくるだろうな。」という事です。
「ならどうするのか」と聞かれても、何も出来ません。嘘偽りのない自分を書いていくしか有りませんし、全ての人が肯定してくれる訳で無いのは明らかです。
ただ、どうもこの手のレビューを見ていると、「明快な答えが書いていないと納得できない」という声が多いようです。それを受けて、自分のこれからの投稿の中で度々、「私は多分レアケースです。全ての人に共通する答えなど無いと思っているので、参考になるとは限りません。」という文言は入れていったほうが良いのだろうな、と思いました。
おわりに
古谷氏の著書を含めこういった体験談は、参考になる何かが有ったらラッキーくらいの気持ちで読むほうが良いのだろうなと思います。
私のnoteも、そんな視点で読んで頂けたら嬉しいです。
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