【対人援助】質のよい生活課題の見つけ方
ご利用者様のより安心な生活をしていくために、「生活課題」を解決してく必要があります。それは、支援職・介護士として一歩成長するためには必要な思考です。
こんにちは、けいごです。
介護仕事をしたてのころ、ご利用者様の生活を改善していくための考え方や解決手段が分からず、がむしゃらに試行錯誤していく他ありませんでした。
本記事では対人援助・支援における生活課題設定の方法、見つけた方、考え方をまとめてご紹介していきます。
※これを知れば様々なことに応用できます。(例えば自分の生活課題の解決方法など)
生活課題とは何か?
まず初めに、「生活課題」の定義が必要です。
私は考える生活課題とは、「日常生活を行う上で足りないこと、もの」としています。例えば食事、入浴、排せつなどの生活に欠かせない行為の内、それを遂行する上で足りないことやものです。
例えば、食事では手掴みで食べてしまう方は食器を持っていただくよう支援。入浴では個浴を跨ぐことが出来ないなら跨げるように支援。それぞれ課題とし、アプローチを考えていきます。
課題発見のステップ
まず、どのような流れで生活課題を見つけていくのか、以下に手順を示します。
基本的な考え方は介護の世界だけでなく、その他福祉の対人援助でも同様です。
⑴動作の分解
生活課題を見つけるうえでまず必要なことは、手順の分解です。
例えば、食事であれば食事を認識してから飲み込むまでの一連の流れを分解していきます。以下のようになると思います。
食事に限らず入浴や排せつなど、それぞれの動作で、手順を分解していきます。
⑵因子分解
続いて、因子分解をしていきます。WHOにより作成された、ICF(国際生活機能分類)という概念があります。ICFでは、因子を「個人因子」と「環境因子」の2つに分けて生活機能を考えます。
個人因子とは、その人固有の特徴です。例えば、年齢、性別、性格、価値観。職業等。
環境因子とは、物的環境、制度的環境、人的な環境のことです。例えば、家庭、職場、住んでいる地域、介護サービス等です。
具体的に知りたい方は以下のリンクをご参照ください。
⑴で分解した動作を個人因子と環境因子に分けていきます。以下のような形です。
⑶焦点当て
続いては、問題のある部分に焦点を当てていきます。
先程の例で行くと、動作④の環境因子に問題がありそうですね。
ここまで具体的に絞ることが出来れば、アプローチや試行錯誤の質も良くなっていきます。
例えば、スプーンに変える、器の構造を変える、(ないとは思いますが)地域環境を変える、といったことです。
勿論、箸を使用することに拘りがある方であれば、介護用の箸を提案するなど、柔軟に対応する必要があります。
課題解決には的確な「課題発見」が必要
ここまで、ざっくりと課題発見のステップを書いていきましたが、課題を解決するには的確な「課題発見」が必要です。
先程のステップで課題を発見することが出来れば、アプローチの方法もより具体的になり、解決までの時間が早くなります。
するとご利用者様の生活の質も上がり、介護士にも様々な観点から良い影響があります。
この考え方は何にでも使える
この考え方は自分自身の課題発見にも使えます。例えば勉強をしたいと考えているのに、中々継続できない、仕事が上手くいかない、生活が楽しくない、といった多くのこに応用可能です。
自分の生活のどの部分に問題があるのかを詳細に突き止め、そこにアプローチをしていくことで自分自身の生活の質も向上していきます。
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