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本を読めなくなってきた

趣味は何かと聞かれれば、読書だと答えるのが定番だった私ですが、最近なんだか本を手に取る気力がない……。
なんということでしょう。由々しき事態!

時間がないわけではないんです。
私の今の職場はめっちゃホワイトで、たとえその日予定していた仕事が終わらなくても定時に帰ることができるのです。職場から自宅はドアtoドアでも1時間かからないので、たとえ買い物して帰ってから料理つくって食べてお風呂に入ったとて、22時には手持ち無沙汰になる。なんて贅沢な暮らし!
そう、そこから本を読めばいいのよ、本来ならば。

なのに。
時間があるとついスマホを触ってしまう。これは本当に不思議。別に何も調べることはないしゲームアプリも入っていないのに。YouTubeは見始めたらあっという間に時間が過ぎて首と肩が凝るから見ないようにしているんだけど、その代わりになるものをスマホで探している感覚。本末転倒やん。結果、天気予報みるかヘアカラーカタログみるかしてるんだけど、美容院この前行ったばかりなんだよな。なんか最近の私は永遠にヘアカタログ見てる。今度いくとき何色に染めてもらおうかずっと悩んでるわ。

あとダンス動画は沼。KPOPガールズグループのダンスビデオとか永遠に観ちゃうし、Instagramのショートでおすすめに出てくるダンサーさん(なぜか中国系の人が私のおすすめには多く出てくるのだがみんな上手い)、もうずっと観れる。

そんなこんなで小さな画面をぼーっと見るのに費やした時間が、塵も積もれば山となり、振り返ればきっと読めたであろうたくさんの本や吸収できたであろうたくさんの知識、に思いを馳せるとなんともやりきれぬ気持ちになります。ひと昔前の私なら、後悔のあまり自分が嫌いになっていて落ち込んでいたのでしょうが、最近は「きっと疲れていたんだ、必要な怠けだったのだ」と秒で開き直るため、もはや手の施しようがありません。南無三。

でもまあ過ぎたことをくよくよ悔やんでもそれこそ時間の無駄というか、必要な反省をしたらあとは明日のために早く寝るなりご飯もりもり食べるなり、したほうが有意義だと思うんですよ。らりるれロケット団!

気心の知れた友人からは「そうやって落ちこぼれが生まれてゆくのだ」と呆れ顔で言われますが、そんなことは自分がいちばんわかっています。私思うんですけど人生とは基本的にどんなときでも全力を尽くしているもので、できなかったのにはできなかった理由があり、振り返った時に「あの時もっとああしていれば」というのは振り返っているその時の自分にしかわからない感覚であり、当時の自分にはそれがベストで精一杯だったと思うんだよなぁ。なんて偉そうなことを言ってお茶を濁す。

しかしあれだ、この読書への気の重さは、積読本ばかり読んでいるせいもあるかもしれない。買った当時の気分は今とは違うし、年単位の積読本はおもしろいものもあるけど「そろそろ読まねば」という焦燥感が少なからずある。そういえば最近、本屋行ってないなぁ、本屋という空間はとても好き。いつだって好き。そうだ今日は久しぶりに大型書店へ行こう。絶対にわくわくするもの。

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