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私たちのターニングポイント From社内報 #9「強みと弱みを受け入れ、自分にできることを見つける!」

本記事では、アサヒ飲料社内報コンテンツとして制作している「ターニングポイント」を一部編集してお送りいたします。「ターニングポイント」では当社役員・事業場長の転機となった経験に迫り、人生や仕事の軸となっていることを紹介しています。社員から人気が高い「ターニングポイント」を通して、当社の歩みを少しでもお伝えできればうれしいです。

今回は、長きにわたり研究・商品開発から営業までを経験した社員のターニングポイントです。

※本記事は2023年1月に社内報として執筆した内容です。


【プロフィール】

安本 賢治(やすもと けんじ)/研究開発戦略部長
1996年カルピス社へ入社し、商品開発研究所で乳性飲料の処方開発を担当。2001年健康機能性食品事業部(※)にて、機能性飲食品の開発を担当後、2007年広域営業部でコンビニエンスストアの営業に携わる。2011年からは海外事業に携わり、「カルピス®」ブランド展開支援、
「カルピス®」商品の開発支援、飲料事業のM&A業務に従事。2016年アサヒカルピスウェルネス社で健康通販専用商品の開発統括。2020年4月当社研究開発戦略部イノベーション戦略特任部長を経て、2022年9月より現職。
※健康機能性食品事業部:現在の特定保健用食品を主に開発する部門。


念願叶った商品開発担当も、ぶつかった壁。営業部門へ自ら志願!


―ターニングポイントとなったキャリア上のエピソードを教えてください。

私のターニングポイントは、入社5年目の2001年から健康機能性食品事業部で6年間商品開発を担当した後、2007年に広域営業部へ異動した時のことです。健康機能性食品事業部は配属された2001年に新設の部署で、「アミールS」や「健茶王」(※)など、積極的に新商品の開発・上市をしていきました。0から商品を作りたいと思っていた私は、最初の3年間は、新商品を開発すると実績も伸長していき非常にやりがいを感じていました。

しかし、4年目頃から、機能性食品は、他の商品よりも長い期間をかけて上市に至っているのにも関わらず、実際には店舗に商品が並ばないことが増えていきました。開発担当として、良い商品を開発できたとしても、最終的に多くのお客様にその商品を届けられないということにストレスを感じるようになっていったのです。営業からのフィードバックは都度もらっていたものの、「なぜ採用いただけなかったのか」という疑問と、実際に自分が営業としてその要因を知りたいという想いを抱くようになりました。

そこで、当時の上司に営業部門を志願し、入社10年目の2007年に広域営業部に異動となり、コンビニエンスストアの営業と内勤の統括業務を担当することになりました。純粋な想いから営業部門を志願したものの、異動先はいわゆる営業の精鋭部隊が集まる部署。入社以降一度も営業を経験したことのない私には場違いと、周囲に思われてもおかしくありませんでした。

※「健茶王」ブランド商品は2019年に終売

健康機能性食品事業部在籍時の担当商品(一部)


仲間は頼る!その分、自分の強みで恩返し!


―営業部門での出来事で、どのような変化・気づきがあったのでしょうか。 

商品知識だけは負けないと思っていましたが、実際に商談してみるとすぐに自分の甘さに気づかされました。商品の採用に至るまでには、商品の魅力は当然、販促プロモーション・競合状況・ブランドの力など総合的な評価が求められるものだったからです。また、商品知識が求められる場面は、仕事の中でほんの1割に過ぎず、残る9割の仕事は未知の領域で、当時の私には不得意なものでした。とはいえ、自分で希望した部署なので、簡単に弱音は吐けません。同じ部署で5、6年仕事をしてきて、仕事がマンネリ化していたこともあり、新天地では新たな気持ちで自分に不足している部分を自覚し、営業経験の長い仲間・上司から、真面目に学ぶ姿勢を持つようになりました。

そのような中、コンビニエンスストアに導入するプライベートブランド商品の計画が社内で進行していました。担当チェーンではありませんでしたが、商品開発経験を生かし、マーケティング部門と営業部門の間に入る役目を担い、会社としての対応ルールの整備から開発、上市まで携わることがありました。これはその後、担当チェーンでも同様の取り組みに発展させることができました。異動した当初は場違いだったのではないかという気持ちもありましたが、営業経験がない私に対して丁寧に教えてくれる仲間がいたことは本当に恵まれていたと感じています。一方で、仲間から教えてもらうばかりで、自分も周囲に対して「何か返せることができないか」と思っていた中での出来事だったので、自分にもできることがあるんだという自信と、やっと恩返しができたという喜びを感じられたことを今でも覚えています。

後輩に伝えたい想い

私のターニングポイントを振り返ると、商品開発を担当していた頃は正直独りよがりで、「自分だけがわかっていればいい」という意識が、心のどこかにあったかもしれません。営業として商品を売る立場を経験して初めて、得意先の立場や都合を考える必要があると痛感し、改めて相手の立場に立って考えることの大切さを学びました。同時に、自分の弱みは真摯(しんし)に受け止め仲間を頼ること、一見自分にとって苦手・不得意と感じる仕事にぶつかったとしても自分の強みを発揮できる場があることも忘れてはいけないと思いました。

そして、営業時代に周囲のサポートもあって課長に昇進することができましたが、当時の上司の「上司は部下の傘になってあげなさい」という言葉を今でも胸に刻んでいます。私自身も、過去失敗したり、怒られたりすることもありましたが、部下が一生懸命考え取り組んだ結果、最終的に結果につながらなかった場合には、その出来事に向き合った部下に対して、上司として守るべきところは守るということを、日々意識してマネジメント業務に携わっています。

20年以上!夢とロマンを追い求めて~愛馬との旅路は続く~


20数年、一口馬主をやっています。愛馬が懸命に走る姿に、勝っても負けても勇気をもらっています。昨年の夏は新潟まで遠征し、応援してきました。一口馬主の魅力は、レースに至るまでの成長プロセスから応援できること。そもそも愛馬を選んで申し込む時からワクワクが止まらないです。ただ、自分が選んだ愛馬がレースに出られる確証はないので、無事にレースに出走し、勝利を上げた瞬間には、感動の涙です。

新潟競馬場への遠征(愛馬)
応援馬券

―ありがとうございました!

今回の「私たちのターニングポイント」はいかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに!