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2024年3月の記事一覧

「ほめ上手」上級者が“ちょい足し”する最強のことばとは

 日本人はほめるのが苦手、とよく言われますが、“食わず嫌い”をしていませんか。SNSの「いいね!」ボタンを押すように、いいなと思ったことを、素直にことばにするだけです。お互いにちょっと照れくさいかもしれないけれど、その瞬間が豊かなひとときになりますよ。 ■相手との距離を瞬間で縮めるひとこと 「はじめまして」「こんにちは」などのあいさつの「次」にくることばを、「第二のあいさつ」と呼んでいます。なかでも、次に紹介することばはよく使うことばなので、覚えておくと便利です。  は

バレたらクビ?退職金は没収?労災申請は?退職日に注意? 現役社労士が教える副業トラブル回避術

 副業とは本業以外の仕事全般のこと。形態はさまざまで、個人事業主などの自営業から、パートタイマーや派遣、在宅での内職、投資などが一般的だ。近年は、本業に支障が出ない範囲で副業を認める会社も多い。  とはいえ、正社員や契約社員の副業を就業規則で禁じている企業や団体も少なくないし、副業は人によって働き方が違うため、何かトラブルが起こったときにどう対応していいか分からず、1人で抱え込んでしまうケースも散見される。『読めば得する 働く人のもらえるお金と手続き 実例150』(朝日新聞

なぜか好かれる人が「お久しぶりです」の後に“ちょい足し”する言葉とは

■休日明けの声がけに便利  ずっと忙しそうにしていた職場の先輩と、休日の次の日に顔を合わせたとき、こんな“問いかけ”をちょい足ししてみてはいかがでしょう? \ここでちょい足し!/ 週末がお休みの会社であれば、月曜日の朝のあいさつで使うと、さりげない気づかいも伝わりますし、休日にあったちょっとした出来事を話すきっかけにもなります。相手にとっても、返事は「はい」のひとことでも済ませられ、雑談にもつながる、答えやすい質問スタイルです。  とくに夏休みや年末年始の休暇など長期の

【マンガ試し読み】資産運用に使えるお金は? お金の棚卸しから始めよう!/マンガとクイズでわかる投資信託入門

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意外と知らない花を贈る作法と意味 シチェーション別「贈って良い花・悪い花」

 一口に「花」と言っても、「アレンジメントフラワー」「ブーケ」「鉢植え」「プリザーブドフラワー」などの種類があり、それぞれに向き不向きがある。次の図版に詳しいが、いくつかのシチュエーションについてまとめておきたい。  開店・開業や新築祝いでは、鉢植えやアレンジメント、観葉植物がいい。大切なのは、室内の雰囲気に合わせたものを選ぶこと。「赤」は火を連想させることから嫌われる場合もあるので、避けたほうが無難だろう。  イベント会場などへの陣中見舞いには、景気づけの意味でも華やか

「おかえりなさい」に“ちょい足し”するだけで相手が気持ちよく話せる魔法の言葉

■相手の「今」にピッタリくる気づかいを 「おはようございます」「おかえりなさい」など、シンプルな基本のあいさつの後に“ちょい足し”する言葉を、私は「第二のあいさつ」と呼んでいます。自分が今いちばん感じていることを相手が察してくれると、一気に緊張がほぐれるもの。第二のあいさつとは、相手の立場に立った、ちょっとした「問いかけ」です。  社会人になりたてのころ、どうすれば人とうまく話せるのかな、友だちができるのかなと深く悩んだとき、なぜか周りに人が集まってくる人たちを観察して、

入学・就職祝いのお礼返しどうする?お返しが不要なのは? 恥をかかないために知っておきたいマナーの基本

 お見舞いやお祝いをいただいた場合、本来はお返しをするのがマナー。古くは「祝儀は倍返し、不祝儀は半返し」といわれてきたが、近年では祝儀も不祝儀も、3分の1から半分程度をお返しするのが一般的になっている。  ただし、日頃のお礼であるお中元・お歳暮・お年賀は、お返し不要。目上の人からいただいた餞別や、勤務先からの祝儀・不祝儀、入学や就職祝いに対してもお礼返しは不要とされている。ただ、感謝の気持ちを込めた手書きのお礼状は、必ず送っておきたい。  職業倫理上、贈り物を受け取ること

なぜか好かれる人が「おはようございます」の後に“ちょい足し”する言葉とは

■知ってるのに、実は使えていない  突然ですが、「ちょい足し」と聞いて、あなたは何を思い出されたでしょうか。  テレビ番組などでよく見かけるカップラーメンやコンビニエンスストアで手に入る食品などに、何かをちょっと加えるだけで俄然おいしくなる「ちょい足しレシピ」を連想される方が多いかもしれません。  簡単で手間がかからないけれど、意外な効果がある。そんな場合に使われています。  私が提案する「ちょい足しことば」も、まさにそんなひとことです。  たとえば、こんなふうに使

同情や憐れみよりも「Yのような小学生が存在したという事実」に圧倒された ノンフィクション作家・山田清機が描くドヤ街「寿町」の今

 ある夕方、ひとりの青年が横浜市街を見下ろす公園の高台に腰をかけて、暮れてゆく街の景色を眺めていた。  所持金はほとんどない。食事をしていない。もちろん、仕事もない。高台に設置された水道で腹を満たしたら簡宿(簡易宿泊所の略)に戻るしかなかったが、戻ったところで何かが待っているわけでもなかった。  途方に暮れて、それでもとぼとぼと階段を下っていくと、下からひとりの女性が階段を上がってくるのが見えた。ふっくらとした体形の初老の女性である。妙に厚着をしている。  なぜか女性は