家族のカタチを踊ること。
おはよう。ダンサー振付家のasamicro(アサミクロ)です。
すっかり秋めいてきましたね、海だ!ビールだ!ってタイプでも無いのですが夏が終わることが猛烈に寂しいです。そして9月は本当にぶっ飛んだくらいに沢山のイベントで心も身体も踊っていたのでお喋りをさせてください。報告書みたいになったらどうしよう。。
豊岡演劇祭2022フリンジshowcaseに参加
光栄ながら豊岡演劇祭2022に【Drowning in Breakfast】を採択頂け豊岡にて再演をすることができました。5日間程滞在し、2公演を踊らせて頂くという時間の中には本当に笑っちゃうような青春の日々でした。
今回からダンサーの山中芽衣さんをキャストに迎え入れブラッシュアップした形で再演致しましたが。これでやっとこの作品を現時点ではちゃんと完成!という形で着地点が見えた気がしました。遠方の中でもご来場頂けたことやお客様からのフィードバックで少し自信がつきました。また、ご一緒した居留守さんとも仲良くしていただき大変ありがたい時間でした。居留守さんの作品もとても興味深く面白く、全然違うのですが、なんだか共通の朝の話があったりもして山崎さんの視点も私はとても共感できるものがありました。ご一緒できて幸せでした。
今回豊岡演劇祭にはキャストのみんなと舞台美術で入ってくれた庄司はるかさんと撮影でついてくださっていた前谷開さんの7名で行動しておりました。
修学旅行ですね。
今回に関しては散々稽古をしたので、現場に入ってからは会場で調整はしたものの稽古はせずにオフ日もつくって皆さんに楽しんでもらいました。この作品はそれでよかったんだと思います。私の作品は台詞はつくらない形でつくっておりますが、それでも見てくださった方にかなりクリアに届いていたことは凄く驚いたし、逆にいうと強烈に伝わってしまうんだなということも分かりました。
この作品はまさに、この上の状況👆とは相反するものです。
「修学旅行ですね」と私はさっき言いました。でも私、
修学旅行を知りませんでした。そういえば。
このnoteの場所では私が9年間不登校だったこと。義務教育を2ヶ月間しか受けたことがなかったこと、社会が人が少し怖くなってしまったことなども触れてきました。(気になってくれた方は前のnote読んでね)だから私の言っていることは少し変ですし、大っ嫌いだったはずなんですね、こういう状況が。
この【Drowning in Brekfast】という作品はasamicroの幼少期の記憶を元に朝が嫌いだった、朝ごはんが食べられなかった状況から構成されています。またブラッシュアップした形では、2ヶ月間だけ通えた小学校の頃の給食の時間の記憶を元にユニゾンで振付をしました。給食も出ないし、衣装はパジャマだし、言葉も使わなかったけど、あるご年配の夫婦からご感想を頂けたのですが「あれは学校みたいだ、給食の時間かな?あなた嫌だったのね」と率直に言われて驚きました。お話を進めるとお二人は昔教職員をされていたそうで、夫婦で旅行のついでに観劇をしたと教えてくれました。凄いなと思いました。
踊りは凄いです。というか潜在意識では私が全てそう仕向けているのだと思うのですが、踊っていると体験できなかった修学旅行はできるし、言えなかった給食が嫌いなことはちゃんと教師に伝わる。
そして、ワンピースみたいな仲間もできる(昔から友人運だけは凄くあって、でもまた凄く強運で出会えている仲間には感謝しなくちゃなりません)
またこの作品が再演できるように、そしてまたユニゾンという形での作品を作ることができるように頑張っていきたいですね。人がいるということは、それだけ経費もかかるし、作品も本当に大変なんですが、でもやっぱり一人じゃできないことをみんなが動いてくれていて、結果的に私は何も出来なかったりもするんだけど。。でもそうなると私のものでは無くなっている作品でもあり、その位のところで風の便りで相手にメッセージが届いていたりもするから、もう誰の声かはわからないけど小さな青い色の炎が揺れていていいなっとも思う。群舞は。(ハウルの動く城のカルシファーのようだね)
家族ってなんだ
少し本題に入る前に、お知らせをさせてください。
ここから年内、年明けまで大変勝負所となります。。自分で身体が心配だ笑
①ラボ20#23 採択いただけました!
②踊る。秋田ファイナリス いただけました!
③マイファムTAIKI主催【beyond】出演します!
④YPAM出展作品【わたしたちの】自主公演決まっています!
①ラボ20#23 採択いただけました!
大変光栄です。この企画ではSTスポットさんとキュレーターに岩渕貞太さんという素敵ダンサーの方にご意見頂きながら作品を育てて行きます。素敵なんですが中々しっかりとやりたい内容で今からドキドキしております。。
中間発表は11月26日。そしてフィードバックのもと、来年2023年2月から各ダンサーたちが数公演を披露いたします。
私は、ソロ作品として「自分と両親との状況」について創り出そうと今動き出しております。結構ヘビーですが駆け抜けられたらいいなと思っています。
②踊る。秋田ファイナリス いただけました!
もう本当に。。。感謝だしビビリな私はまたヒエッとなりつつも頑張りたいと思います。素晴らしいダンサーの方々の中で参加が決まりありがたいなって思いますが、少し前と違うのはちゃんと自分の作品を踊っているんだったら、何も今は知らなくても引け目を感じる事はないなって思えてきました。なのでそういう気持ちでもう一度egg lifeという作品とこれから向き合いたいと思います。この作品本当にきついんだよな体力、、、いやでも頑張ろう笑。
初の秋田です。
私は以前から秋田に行きたい理由があった。今回はスケジュール的に厳しいかもですが 皆さんは 天使の寒天 を知っていますか?
私は のんびり という冊子で知りました。
本当に宝石のように美しくて、またそれを作っている女子たち(おばあちゃま)の想いや行動が美しくて感動しました。こういう表現がいいなってそれは華やかなもの以上にずっと家庭で行なわれていたことに過ぎないのかもだけど、そういう所が私は凄く好きで憧れます。すでに生きた結果として美しいものが生まれているのは凄い素敵だよ。
全く話はそれましたが、そんな感じで私は秋田が楽しみなんですが、今回は楽しみよりも緊張しかないかもですが天使の寒天を思い出して私もそんな風に踊りたいと思います。
③マイファムTAIKI主催【beyond】出演します!
Drowning in Breakfastにも出演してくれたハウスダンサーのTAIKI (TERM-INAL / Novel Nextus / yygcru)主催のイベントにゲスト出演させていただきます。
【beyond】
日程:12月10日(土)
時間:14:00〜21:00
場所:浜松町・竹芝アトレ内"SHAKOBA"
前回はこんな感じで二人で踊らせていただきました。今回は私はソロです。
TAIKI君とはひょんな出会いで出会いましたが、私は本当に尊敬をしているストリートダンサーです。私自身自分がクラブシーンでの活動から方向が変わり20代の頃よく踊ったり出入りしていたクラブやHIPHOPダンス時代の仲間とはめっきりでしたが、それでも自身の踊りのルーツをやっぱり大切にして進みたいと思っていた中での出会いだったので、本当にありがたかったし、ジャンルやフィールドは違えど踊りをしていく上での生きていく想いや、踊りに対する想いに共感が多く、よく語り合う仲間になりました。そんな彼も自身の場創りを大切に活動されています。そういったストリートシーンの場所に私も携われて光栄です。普段ストリートダンスに縁遠い方にも遊びに来て頂きたいです!誰でも入れる場所があると思います。是非見に来てね。
チケットはこちらで買えます↓
④YPAM出展作品【わたしたちの】自主公演決まっています!
さて、本題に入って行きたいと思います。
発表になりました。YPAMフリンジプログラムに参加させて頂きます。
【わたしたちの】
日程:12月18日(日)
時間:18:00ー19:00
場所:BUKATSUDO HALL
演出・構成・パフォーマンス:asamicroと前谷開
彼女が時折話してくれる、小学生時代の話。楽しかった思い出と、やるせない切なさが半分ずつ含まれた、彼女の家族についての話は、現在の彼女の生き方にまっすぐに繋がっている(ように感じる)。家族とは必然性の集合だ。私たちは必然性を求めてながら、それから逃れようとする。
文章は 前谷開 が書きました。
家族ってなんだ について
私はずっと朝ごはんを記録している。
それは結婚しても、しなくても変わらないもので、逆にいうと誰にも足を踏み入れる事はできない大切なものなんだ。とは言え昔に比べて毎朝の記録はやめたし食べない日も最近は出てきた。それでも私はやはり朝ごはんが好きで朝ごはんというもの執着をしているのです。
そして更に先日は前谷開さんの展示とパフォーマンスがあったので観てきました。
わたしたちは、周りが思っている以上にわたしたちのことを知らないですし、語弊があるかもしれませんが、わたしは(きっと彼も)作品が、そして心の中で生まれてくる小さな表現が大切なんですね。そして私の場合はそこを通して静かにゆっくりとあなたを見ているんです。あなたというのは生まれてから多くの時間を過ごす相手のことを。
いろんなかたちの家族がいてもいい
そんな文章は世の中に溢れているけれど、それは本当にそう思えるのでしょうか。というかいろんなかたちの家族ってなんなんだろうか。
(いてもいい)の時点で説得されている気もするし、すでにベースの家族のカタチが存在していることの表れの気もします。
私はすごく昭和的な考えで、本当にピュアに、そして視野の狭いかたちで
家族を願っている
のだと思います。そして、それがどういうことなのかがわからない。だけどいつも願っている。そしていつも信じている。
そういう所に 朝ごはんダンス という私が朝に執着し続ける根源があることも最近はわかってきました。朝ごはんという表現が、自身が不登校で、社会復帰に対するコンプレックスだったのだと思っていたけど、それもあるけれど根源は違う。誰もが同じようにこの世に生まれてきて、どういう関係性の(家族)があるのか知らないけれど 願っている平和な時間空間 を同じように私のかたちで信じているだけなんだと思います。
上記の話に作品が関係してくるのかわ分かりませんが、彼はいつもじっと、たまに鼻で笑いながらも私を観察していたりもします。私の中に記憶している家族というのはよく喋る人達だった、だけどいつもそれは言葉のシャワーのようですぐに排水溝に流れていくような会話だけを喋る人達だった。
大事なことはいつも言わない。知らない。知らないふりをする。
そしていつしかシャワーのようにみんな流れていった。だから、彼のような人とは全く違う家族だった。彼はあまり喋らない。
そんな旦那さんに私は少しだけ任せてみようと思います。そして家族というものを探っていこうと思います。
そんな感じの取り組みです。そして私はここまでの家族を踊ろうと思います。
これは創りものだけど、嘘じゃないです。
2022年の踊り納めになる気がしますし、公のものとしてちゃんと制作してゆく作品ですが、例えこれが世に発表されないものだとしても、今これを創って踊るべきだと思い、二人で公演をすることになりました。まだ真っ白です。
多分私は制作中泣くと思いますが笑(よく泣くから)頑張るっという感じとはまた違う頑張るで最後に大きなカタチを作ろうと思います是非見にきてください。
チケット購入は以下からとなります。
https://ypam.jp/programs/fr115
この記事が参加している募集
制作活動を行うにあたり、あなたの力をどうか貸してください!ご支援頂いたサポートは国内・国外で朝ごはんダンスの展示やパフォーマンスが出来るように使わせていただきます。