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ポテトチップスの中身がスカスカでなかなか買えなかった【中学校理科 気体の性質 指導案】

 小学生のとき、ポテトチップスを見ると「なんで空気パンパンに入っているの?」と空気ばっかでなんか損した気分になるから買いたくないなと思っていたことがありました。「見た目だけで中身スカスカのくせに100円もするなんて・・・と思ってもいました。だから自分は中学生になるまでポテトチップスを買って食べたことがありませんでした。お小遣いが500円だったので、「あんな空気にお金は出せない」と小学生ながら考えていたものです(笑)

 よく考えるとポテトチップスの袋にはやたら空気(気体)が入っていますよね?何のためなんでしょうか?そんな疑問も持つことはなかなかないかもしれませんが…


 今回はそんな疑問を中学校理科1年生の化学の分野「気体の性質」で取り上げ、ポテトチップスを教材として単元を貫く課題を設定いたしました。


 1.ポテトチップスの袋の気体の正体

 ポテトチップスの袋の中に含まれている気体は、窒素です。窒素は空気の約78%を占め、気体の性質は”無色透明の気体で、無臭、無味、不燃性の気体”です。ですので、食品の中に入れても安全ですし、品質を損なうことがないそんな気体です。ポテトチップスの袋の中に入っている気体はその窒素ガスが封入されています。酸素などでは酸化が起こってしまい、おいしさが損なわれてしまうそうです。なので、酸化しなく、安心の気体である窒素を入れているということです。

 他にも窒素ガスを入れている食品は多くあります。缶コーヒーなども同じように窒素ガスが入っています。キャップ式の缶コーヒーを飲むとき、キャップを開けると一瞬プシュといいますよね?それは中に閉じ込めていた窒素ガスが空気中に放出されることで起こっているのです。

 さらに、窒素をあれだけパンパンに入れるのは壊れやすいポテトチップスを割れにくくするためらしいです。


 参考に、、、 カルビーHP


2.指導の流れ

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3.終わりに

 ポテトチップスなどのお菓子の袋の中に窒素ガスが含まれていることは理科の教員であれば知っている人は多いのかもしれません。しかし、その知識は断片的で気体の性質の最後に紹介として扱う程度になってしまっているのではないかと思います。今回はあえてその気体を吟味させることで、気体の性質についての知識を活用し、理解することを促す指導になっています。

 また、実際に授業を行なっていくと「窒素」だけ特別な感じを生徒も気づいていきます。最終的には窒素ガスがポテトチップス の袋の中に入っていることは容易に考察できてしまいます。なので、「窒素ガスでない気体ならどれいれますか?」と本来入れている気体ではないものの中から最適な気体を自分なりに気体の性質などに知識を用いながらプレゼンすることで、多様な考え方を受け止める学びにもなるし、答えがないとわかりきっているからこそできる議論もあると思います。

 知識系の指導案も最後に、じゃあこの場合どれが一番いいだろうか?などと質問し、生徒が自分の思う最適な解を根拠を明確にしながら説明させることを心がけていけば、自然と知識理解が促されるのではないかと思います。

 知識理解は生徒に教え込む一方的な授業になりがちですが、少し視点を変えるだけで、次期学習指導要領が求めている、主体的で対話的な深い学びになっていくのではないかと思いました。


 是非、参考にしていただければと思います。もし、参考にして授業されるのであればコメントいただければ幸いです。もっとこうしたほうがいいなどの改善案も受け付けています。





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