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時代の変化から逃げずに受け入れること 〜チーズはどこへ消えた?を読んで〜

今年の4発目の読書感想文。今回読んだ本はこちら。不朽の名作でもある「チーズはどこへ消えた?」のマンガ版。別の書籍ではあるが読んだことがあるので、復習するつもりで読んでみた。

この本から得られる教訓は様々だと思うが、今回は私が個人的に感じたことを書いていこうと思う。

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簡単なあらすじ

あまりに有名な本なので、もうご存知の方も多いだろうが、話の要約を書いておくことにする(既に読んでいる方は飛ばしてください)。

物語の登場人物は小人の「ヘム」「ホー」、そしてネズミの「スニッフ」「スカリー」である。この2人と2匹が迷路にあるチーズを探すという話だ。

彼らはいつも迷路でチーズを探していた。ある日、2人と2匹は迷路にあるチーズステーションCという場所で大量のチーズを見つける。そして、大量のチーズを毎日食べて満足のいく日々を過ごす。

しかし、みんなで毎日チーズを食べていたので、チーズはどんどん少なくなり、ついに底をついてしまう。

ネズミのスニッフとスカリーは、またすぐに迷路に新たなチーズを探しに走り出した。それに対して、ヘムとホーは「チーズは戻ってくるはずだ」とチーズステーションCから離れようとしなかった。

いくら待ちわびでもチーズは戻らない。次第に2人は対立するようになり、ついにホーは1人でチーズを探しに迷路に行くことを決める。迷路で旅をするうちに、ホーはいくつかのことを学び、最終的にチーズを探し当てることができた。

だいたいこんな感じの話である。ホーは自分の考えを改めて、迷路の中を冒険することで新たなことを学び、新しいチーズを掴み取ることができた。環境の変化に順応するか否かがホーとヘムの運命の分かれ道であった

社会は常に変化している。それを早く察知して変化に備えるということ。これが本書の大きな学びであろう。

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時代の変化を受け入れる

この物語において、ヘムという存在は「変化を拒む」という反面教師として描かれている。読んだことのある方であれば、よくご存知のことだろう。

ここで重要なのは、誰しもが「ヘム」の考え方を持ち合わせているということ。人は2匹のネズミ(スニッフとスカリー)のように、変化を察知して早く行動を起こす側面もあれば、2人の小人(ヘムとホー)のように、現状維持を強く望む側面もある。そのバランスで人は成り立っているのだ。

個人的には、変化を察知することも重要だが、それ以上に変化を受け入れることの方が重要だと思う。誰しもが2匹のネズミのような嗅覚(変化を察知すること)の側面を持ち合わせているので、大抵の人は変化に気づいているはずなのだ。

それでも、2人の小人のような現状維持のバイアスが働いてしまい、結局何も手を打たない。これが最も避けるべき過ちなのだ。つまりは、変化を察知した後できちんとその事実を受け入れるということである。言葉にすると簡単だが、実際はかなり難しい。

何かしらの言い訳を見繕い、変化という事実から目を背けてしまうのだ。こういう側面があることを認めて、時代を読み取り、冷静な判断を下せるようにしたい。

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おわりに

人間には脳という思考力の源泉がある。それを現状維持のために使わず、新しい行動に対して使うこと。そのためには、時代が変化しているという普遍的な事実から目を背けないことがだいじである。

ホーの学びに「変化を楽しむ」という言葉がある。実際に全てが楽しいことではないものの、それから恐れずに立ち向かう精神を持つことが、個人的には最もだいじなことだと思えた。

私も偉そうなことは言えない。ヘムのような怠慢な側面がある。それを根絶しようとするのではなく、如何にしてホーのような考えに移動できるかを考えた方が有意義であろう。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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