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4年前ベトナムで感動したピザを追いかけていたら「食べる瞑想」に出会った話

仕事中PCと自分の間のわずかなスペースで縮こまりながらする食事、作業しながら片手で食べられるものを選んだり、次の予定までの限られた時間をやりくりしてとりあえずお腹に入れるだけの食事をしたり。だれしもこんな経験あるんじゃないかと思う。わたしは全部ある。思い当たりがありすぎる。

ちいさい頃からわたしは「食べること」が大好きだ。

「ほんっまに、おいしそうに食べるな~」
「え。まだ食べんの?」

家族や友人から、習いごとの先生やかつてのパートナーから、わたしが人生でもっとも多くかけられてきた言葉ランキング、堂々の1位。

おとなになって、さすがに目の前にあるものをひたすらにバカ食いするようなことはなくなったけれど、朝昼晩とそのときの状況にあわせて欲のままに「食べる」を続けている。


―そんなある日、わたしは「食べる瞑想」というものに出会った。あの不思議な体験をしてからというもの、わたしは間違いなく「食べること」への意識に変化が起きはじめている。



ベトナムで衝撃を受けたピザと出会いなおす

ベトナムで食べたピザ
感動しすぎていまでもヨダレでる


4年前のコロナ禍に入る直前、友人とベトナムを旅行した。あらゆる観光地を巡ったわけだけれど、際立って思い出されるのは現地で食べたピザだ。ベトナム料理でもないけれど、やたらと人気だという情報はチェック済で、絶対行くリストに追加していた。

直接店で予約をして1~1.5時間待ちだった記憶がある。腹ぺこでやっとの思いでありつけたピザは衝撃を受けるほどおいしかった。旅の工程を見直して現地にいる間になんとかしてもう一度食べれないか大検討したほどのお店。(当時は日本の方が経営されていたお店とは露知らず・・・)


Pizza 4P’s」だ。

2階からのぞくこの景色にわくわくした


ご存じの方も多いだろう、ベトナムやカンボジアなどで展開される世界で人気のお店「Pizza 4P’s」が、なんと東京の地に日本初出展をするということをクラウドファンディングで知った。東京店のコンセプトは「Earth to People -oneness-(地球から人々へ-ワンネス-)

私たちはみな、地球、大地から、大いなる恵みを受けとり ”いま、ここ” で、生きています。 それはつまり、私たち自身がこの地球の構成要素であり、すべては繋がっているということ。
繋がりを感じ、大いなる恵みを享受している ”いま、ここ”に気づいた時、心からの感謝の念が溢れ、”Compassion”(コンパッション) =共に生きるための思いやりの気持ちが生まれるはずです。
そのコンパッションこそが、幸せを感じられる道になる。そんな体験をする「きっかけ作り」ができたなら。それこそが、私たちのビジョン「Make the World Smile for Peace」への 大きな一歩であると信じています。

東京店のコンセプト「Earth to People -oneness-」


何度でも読み返したくなる考え方。
心からいいなと思える思想に出会ってしまった。


リターンに選んだ"Zen Eating"ワークショップ

お食事券などクラウドファンディングにはたくさんの魅力的なリターンがあるなかで、ひときわ目につき気になってしまったのが「ももえさん監修 ZenEating ワークショップ参加券(食事+ドリンク)限定10名様」というもの。

書籍「食べる瞑想ZenEatingのすすめ:世界が認めた幸せな食べ方」著者で、ZenEating代表 ももえさん監修の食べる瞑想“Zen Eating” ワークショップの参加券です。ももえさんによるガイダンスのもと、ピザ、バーニャカウダとドリンクをいただきながら、Pizza 4P’s オリジナルの食べる瞑想体験を行なってもらいます。マインドフルネスやコンパッションの取り組みを積極的に行なってきた、Pizza 4P’sならではの体験プログラムをお楽しみください。

「いま、ここ」「瞑想」「マインドフルネス」「コンパッション」・・・いまのわたしにピンとしかこないワードたちに引き寄せられて、きっと二つ返事で参加してくれるだろう友人を誘って10名限定というリターンがなくなる前に急いで申し込みをした。


五感で味わう瞑想体験

待ちに待った当日。
ももえさんの紹介とワークショップ開催にあたっての想いを聞き、参加者同士でここに来た理由をシェアする。すでに感慨深くなっているわたし。目の前にバーニャカウダーが運ばれる。

個性豊かな季節のお野菜たち


まず場を整えるところからはじまった。カラトリーやお皿の向きや位置、椅子と机の距離を整える。もぞもぞとおしりの感覚をたしかめるように姿勢を整える。伸びをしたり首を左右に倒したり、アゴから食べ物がとおる食道、胃をなぞるように手で触れていく。「よし、いまから食べるよ」と自分自身を整えていく。

ももえさんのガイダンスとともに手をあわせ、「いただきます。」

「まずお皿に鼻を近づけてそれぞれの匂いを嗅いでみましょう。」…(?)Zen Eatingはももえさんの心地よいガイドをもとに進んでいく。促されるままに匂いを嗅ぐと不思議とそれぞれ醸し出す香りがほのかに違うことに気づく。

んん~なんとなくこれかな、と直感でおなかが求めていそうな野菜を選び、ひとくちサイズに切る。口に運んだらそのまま舌の上でおいておく。噛まずにいるという違和感をそのままに食べ物の存在を感じる。

目をつむりながらひとくち噛んでまたおいて。ひとくち噛んでまたおいて。ゆっくりと噛みすすめるごとにだ液がじわっと口のなかに広がっていく。吸う息と吐く息で香りの感じ方、味わいにも違いがあることに気づく。

ごくん、と喉をとおして余韻を味わいきったら次のひとくちへ。

ゴリゴリとナイフに力が必要な根菜、ほろほろっと崩れていくようなじゃがいも。ソースをつけたり素材のまま味わったり。五感に集中してそれぞれの感覚をていねいに、めいいっぱい感じながらゆっくりと味わう食事は、なんともいえないほど豊かで、心もからだも芯からよろこぶようだった。


38億年の生命のつながりを感じる

口にいれた食材はどこからきて、どんなプロセスを経て目の前に存在するのか。どんな種がどんな大地で生まれ育って、また、その種になる前をさかのぼると・・・目の前にある食べ物が単体のものとしてではなく、脈々とつづくいのちが繋がった存在という気がしてならなくなる。

目の前にあるいのちとその祖先に思いを馳せながら食べるという行為は、自分自身がその循環の一部であり、地球の恵みを大いに受けていることを実感することとなり、ずいぶんと不思議な気持ちになる。

口に入れたものは一体どの瞬間に自分の一部になるんだろうか。これまで1ミリも想像したことのなかった曖昧な境界を感じながら、おいしいお野菜とピザを堪能した時間だった。


日常に持ち込む

「食べる瞑想」体験をしてから、食べる前には机からモノをおろし、力をいれて水拭きをして、作業用のスペースから食べる用のスペースにする。ランチョンマットと箸置きだって用意する。ときにはお箸をおいてひとくちをしっかり味わうし(いつもは食べ終わるまで一度も箸をおかず次から次へと口に入れていた。食い意地。笑)飲み込む前に食感や香りや味の変化に気づくわたしがいる。

大好きなアポロも小皿に入れたくなっている
自分がいてちょっとわらった


日々すべての食事がそうできているわけではないけれど、心がそうしたほうが心地よいという感覚が自然と染みついてきている実感があってうれしい。


4年の時を経て点と点がさらにつながりを生む

読み物として感激したディクショナリーと呼ばれる
メニューは購入して自宅に招いた


ベトナムでの体験をからだが覚えていたのは、あのひとくちの美味しさを味わうまでにいろんな想いやエネルギーがぎゅっとぎゅっと詰まっていたからなんだと思う。本気の想いって心に触れて離れないんだな。


そして、こうしてわたしがnoteに書くことをとおして、「Pizza 4P’s」や「zen eating」を知って誰かにとっての新たなつながりができるのだとしたら。すべての営みはほんとうにつながっているし、これこそが"ワンネス"を体現していることになるのかもしれない。

素敵な体験と機会をいただいたPizza 4P’s のみなさんももえさんに、こころからの感謝とリスペクトを。


▼Pizza 4P’s Japan

店内にあるプロダクトひとつひとつすべてが意図をもって存在している。空間があらゆるつながりを感じさせるもので溢れていて、あの場にいるだけでとってもいろんなエネルギーを感じるよ。コンセプトから空間から食事まで、すべてまるっと推せるお店ができたよろこび。言わずもがなピザは最上級のお味なのでぜひ。(わたしも連れてって)

▼食べる瞑想ZenEatingのすすめ:世界が認めた幸せな食べ方

わたしが体験した食べる瞑想についてはももえさん著書のこちらの本でぜひ。瞑想ってなんかちゃんとしなきゃダメそうとかちょっとハードルを感じている方にこそおススメしたい。食べ方にとどまらず、生き方が変わる本。




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