アーヤと魔女はそんなにひどい?/新社会人は魔女の宅急便を観よう!
45才公務員クエスト失敗おじさんの「ありのこ」です。
2023年に潰瘍性大腸炎という病気(=難病)のため国家公務員を当てもなく退職したおじさんです。
金曜ロードショーは2週連続のジブリ「魔女」祭り。
2024年3月15日は宮崎吾朗監督「アーヤと魔女」、3月22日は宮崎駿監督「魔女の宅急便」。
不思議に思ったのは宮崎駿監督の「魔女の宅急便」を3月15日に持ってこなかったのか?
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞にノミネートされていました。
日本時間の3月11日(月)がアカデミー賞の発表。
もし宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞を受賞した場合、同じ週の金曜日に宮崎駿監督作品を持ってきた方が盛り上がりそうです。
実際に「君たちはどう生きるか」はアカデミー賞を受賞しましたし。
しかしアカデミー賞発表の週末、3月15日に放送されたのは息子・宮崎吾朗監督作品でした。
・3月15日の金曜ロードショーが宮崎吾郎「アーヤと魔女」だった理由
ずばり「ジブリパークの宣伝」でしょう。
愛知県にあるジブリパーク。
ジブリパークに新エリア「魔女の谷」がオープンしました。
3月16日に。
3月16日オープンの「魔女の谷」の宣伝のために3月15日の金曜ロードショーは宮崎駿監督「魔女の宅急便」ではなく宮崎吾朗監督「アーヤと魔女」を持ってきたのだと思います。
「宮崎駿監督の方が宣伝になるだろう?」「魔女の宅急便の方が有名じゃん」と思うかもしれません。
しかしジブリパーク関することは宮崎吾朗監督が深くかかわっているみたいです。
鈴木敏夫プロデューサーも「スタジオジブリの宮崎吾朗くんが本当に頑張ったと思います」とあいさつの中で述べています。
今回の「魔女の谷」オープンに関する宣伝は宮崎吾朗監督が積極的にやっているようです。
宮崎吾朗監督がジブリパークに関わっていたからなのでしょう。
たとえばNHKの番組も宮崎吾朗監督が出ています。
ジブリパークに関するテレビ出演は宮崎吾朗監督が積極的にやっているようです。
「ジブリパークの宣伝=宮崎吾朗」方式に従ってジブリパーク「魔女の谷」オープン前日に宮崎吾朗監督「アーヤと魔女」を持ってきたのでしょう。
そしてもう1つは上映時間です。
「アーヤと魔女」の上映時間は83分。
通常2時間の「金曜ロードショー」からCM時間を引くとちょうど良かったように見えます。
何がちょうどよかったのかというと「番組内にジブリパークの宣伝を入れる時間」。
実際に「アーヤと魔女」が終ったあとジブリパークの宣伝を流してました。
とは言え「アーヤと魔女を放送するなんてなかなか勇気があるな」とも思います。
というのも「アーヤと魔女」ってネットでかなりぼろクソに言っている人がいる作品なので。
私は観たことがなかったので「アーヤと魔女」を観てみました。
・「アーヤと魔女」ってそんなに叩かれなきゃいけない作品なの?
私の評価は「★★★☆☆」(5点満点中3点)。
低い点をつけても2.5点。
そこまでフルボッコにしなきゃいけない作品とは思いませんが・・・。
「ゲド戦記」を作った宮崎吾朗作品ならどれだけ叩いても良い風潮があるのでしょうか?
「アーヤと魔女」はジブリ初の3DCG作品。
私は3DCGアニメはあまり好きではありません。
でも、ちゃんとまともに観ることができました。
むしろ怒りなど激しい表情の場面は3DCGを上手く生かしているように感じます。
(私は好きな表現方法ですが万人受けはしないと思います)
ただし映画は急に終わってしまいます。
この点も「アーヤと魔女」の評価を大きく下げているところなのでしょう。
そもそも原作小説は未完。
原作者が途中で亡くなっているため、どのような結末が良いのか原作者に相談もできません。
私は原作小説を読んでいません。
しかしアマゾンの原作小説レビューを見ると「映画よりも尻切れトンボだった」とあります。
だとすると「原作小説よりも尻切れトンボだったのを、原作小説を損なわないように映画では改善した」とも考えられます。
エンドロール(主題歌がかかっている時間)に1枚1枚の絵が順番に流れてきます。
「アニメとしてはっきりと描かない。しかしエンドロールでなんとなく描く」のは原作へかなり配慮した結果のようにも見えます。
「原作を大きく改変したり、原作に大きく追加する」選択肢もあったかもしれません。
「映画でも原作を尊重すべき」か「映画は原作から大きく離れても良い」かは難しい問題。
「原作から大きく外れる」と「原作クラッシャー」と言われて批判されることもありますからどちらが正解とも言いにくい問題です。
父・宮崎駿監督は「魔女の宅急便」で原作から大きな改変をした。
子・宮崎吾朗監督は「アーヤと魔女」で原作から大きな改変はしなかった。
そう考えると宮崎吾朗監督は「原作者死亡の未完の作品を映画化する際、原作を尊重した」。
その結果が
「突然の映画エンディング」👉「エンドロールでなんとなく補完」
であるならば、そこまでフルボッコに叩くような作品ではないと私は思いました。
・新社会人は「魔女の宅急便」を観よう!
父・宮崎駿監督の「魔女の宅急便」は名作扱いされています。
そして2024年3月22日の金曜ロードショーで「魔女の宅急便」が放送。
4月から新社会人になる方にはぜひ「魔女の宅急便」を観てほしいです。
そしてジブリ作品は国内で配信されていないので是非とも録画しておいてほしいです。
もはやDVD・ブルーレイで映画を観る時代ではなくなっています。
いつでも「魔女の宅急便」を観ることができるように録画しておきましょう。
「魔女の宅急便」をどのように観るか?
「社会人経験ない若者が仕事で四苦八苦しながらも乗り越えていく」お話と観ることもできます。
「主人公・キキが新社会人と一緒か?」とあまり深く考えなくていいと思います。
「性別が違う」とか「年齢が離れている」とかは気にしない。
「置かれた立場が似ている」と思えば良い。
新社会人のみなさんがつらくなったら「魔女の宅急便」を観ると良いと思います。
新社会人の皆さんが「どの程度に大変なのか」はそれぞれ違います。
だから個別具体的な対処法は個人個人によって違います。
しかし「魔女の宅急便」は新社会人のメンタル的な支えになると思います。
・新社会人は「千と千尋の神隠し」を観よう!
「魔女の宅急便」でなければ「千と千尋の神隠し」でも良いと思います。
「社会人経験ない若者が仕事で四苦八苦しながらも乗り越えていく」という構造は「魔女の宅急便」も「千と千尋の神隠し」も同じです。
私が大学を卒業して社会人になったのは2002年4月です。
2003年1月に金曜ロードショーで「千と千尋の神隠し」を観ました。
その時の感想は「自分と似ているなぁ」でした。
まだ社会人デビューして1年も経っていなかったから、自分の姿と千尋の姿が重なったんですね。
そして何か救われた気分になりました。
👆これ👆はジブリ解説でおなじみの岡田斗司夫さんのYouTube動画です。
30分10秒辺りから「魔女の宅急便」と「千と千尋の神隠し」が同じ構造という話をしています。
ちなみに動画で岡田斗司夫さんが「甘ったれ」と言ってますが、戦前生まれの宮崎駿監督から見て「甘ったれ」という意味です。
おそらく宮崎駿監督から見れば、日本人のほぼ全員が甘ったれの状態で大人になっていますので「甘ったれ」という言葉はあまり気にしないで下さい。
新社会人の皆さんが本当につらくなったら「魔女の宅急便」や「千と千尋の神隠し」を観ると良いと思います。
もうすでに観たことがあってもです。
映画は観た時によってまったく印象が変わることがありますので。
「精神的ピンチになった時のために心の拠り所を作っておく」ことは仕事のコツの1つです。
note記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2003年に「千と千尋の神隠し」で救われ新人時代を乗り切った私は今は無職・無輸入。
国家公務員として20年以上仕事しましたが潰瘍性大腸炎という難病のため2023年に退職せざるを得ませんでした。
そして現在は無職・無収入。
ピンチですので皆さまの応援があると非常に助かります。