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いざ、緑茶(釜炒り茶)作り!

昨日のお茶摘みブログの続き。午後は、みんなでお茶作り!
各々が作ったできたてのお茶を飲み比べたが、全く味や香りが違うのだ。摘み方、青殺、揉捻、乾燥方法の少しずつの加減が、別物になることに驚いた。

以下、お茶作りの復習。だいぶマニアックなのでご興味あれば…。笑

1. 萎凋(いちょう)
お茶摘みをしてランチ休憩を挟んだので、少し萎(シオ)れた茶葉からは萎凋香(イチョウコウ) がする。先ほどまで青々とした香りだったのだが、華やかで甘やかな香り(萎凋香)がする。

2. 殺青(さっせい):茶葉の酸化酵素の働きを止める
今回は「釜炒り茶」を作るので、ガスコンロに中華鍋をセット。
弱火で焦げないように、炒っていく。部屋中に、甘〜〜い香りが充満している。
日本の深蒸し茶や浅蒸し茶は、蒸して殺青する。(ホットプレートで殺青している人もいるそう。なるほど!)

殺青(さっせい)

3. 揉捻(じゅうねん)
床にゴザを敷いて、体重をかけながら、ゆっくり揉む!
だんだん水分が出てきて、よれてまとまってくる。

揉捻(じゅうねん)

4. 乾燥
よれた茶葉をほぐしながら、乾燥させていく。火を入れていくと香ばしい香りがしてきて、ほうじ茶になってしまうんじゃないかと心配しながら作業した。

乾燥

5. 完成
釜の中には、数時間前とは全く違う茶葉が現れる。

完成

休憩時間。摘んだままの茶葉にお湯を注したものをいただいた。憧れていた飲み方!何も手を入れていない(お茶と言っていいか分からない)飲み物は、野草の香りでハーブティーのようだ。

葉っぱを炒ったり揉んだり乾かしたりで、美しい茶葉の形や香り、味わいを作り出す方々の凄さを痛感した一日。素晴らしいプロダクトデザイナーだと思う。そしてその茶葉に湯を注してからのインスタレーションのような時間もたまらない。
福井


『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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