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今年を振り返ると気づいた予想外の強み

今年を振り返ると、私の店舗では人の変化が多い一年と感じました。

常連のお客様が転勤や体調不良で来店できなくなる一方で、新たな紹介や偶然の出会いを通じて、多くの新しいお客様が訪れるようになりました。

このように人の入れ替わりが激しい年でしたが、その中で特に印象的だったのは、増えていく外国人のお客様でした。

今回はそこから得た教訓と当然の様で隠れたビジネスチャンスを記載したいと思います。

新たな出会いとコミュニケーションの工夫

この気づきの背後には、昨年の小さな出来事がありました。

かつてはGoogleマップからメッセージを送れるチャット機能がありましたが、現在はサービスが終了しています。

去年、このチャット機能を通じて私の店舗に予約メッセージを日本語の片言で送ってきたお客様がいました。

送り主の名前が中国名であることに気づき、すぐに翻訳アプリを使って中国語に変換し返信しました。

このやり取りがきっかけで予約が確定し、実際にお客様が来店されました。

当日はカウンセリングを行おうとしましたが、やはり日本語があまり話せない様子でした。

そこで再度翻訳アプリを活用し、意思疎通を図りながらカットを行いました。

その結果、初回の利用後もリピートしていただけるようになりました。

このお客様は他の店舗ではコミュニケーションが難しく、私たちの店舗にたどり着いたとのことでした。

そう言われると、確かに私の周囲では多言語対応の店舗が少ない。なぜなのかを考察すると、やはり観光地ではないことが主な要因な気がする。

「観光地でない」という油断

1. 潜在顧客の存在:
•外国人居住者や労働者の増加:
東京や大阪などの大都市圏以外でも、外国人労働者や留学生が増加しています。

地方都市や農村部でも、これらの外国人が日常生活を送っているため、多言語対応は必要です。

・長期滞在者の増加:
観光目的ではなく、仕事や学業で長期間滞在する外国人も増えており、彼らに対するサービス提供が求められています。

2. 競合他店との差別化:
・対応していない店舗の多さ:
観光地以外では、多言語対応を行っている店舗が少ないため、対応することで競合他店との差別化を図ることができます。

・信頼感の構築:
外国人顧客に対して言語の壁を感じさせないサービスを提供することで、信頼感を築きやすくなります。

3. 口コミと評判の強化:
•ポジティブな口コミの拡散:
多言語対応を行うことで「外国人にもフレンドリーな店舗」という評判が広がりやすくなります。これがSNSや口コミを通じてさらなる顧客獲得に繋がります。

•リピーターの増加:
言語の壁を感じさせないサービスは、外国人顧客の満足度を高め、リピート利用や紹介につながります。

4. 市場の拡大と安定化:
•多様な顧客層の確保: 多言語対応により、異なる国籍や文化背景を持つ顧客を取り込むことができ、売上の安定化に寄与します。

•季節や経済状況に左右されにくい:
観光地以外でも外国人顧客を獲得することで、季節変動や経済状況に左右されにくい安定した収益基盤を築くことができます。

これを逃すのははっきり言って勿体無い。

多言語対応のメリット

サービス業で多言語対応をすることには、以下のような具体的なメリットが考えられる。

獲得チャンスの増加
広範な顧客層へのアプローチ:
多言語対応により、外国人観光客や在住者を含む幅広い顧客層にアプローチ可能になります。

特に訪日外国人観光客の増加やインバウンド需要が高まっている最中、対応言語が少ないことは潜在顧客を逃すリスクがあります。

口コミや評判の強化:
多言語対応の店舗は「外国人にもフレンドリー」というイメージがつき、SNSや口コミで良い評判が広がりやすくなります。

競合優位性の確保: 対応していない競合店舗との差別化要因となり、顧客が自然に多言語対応の店舗を選びやすくなります。

2. 顧客離れの防止
顧客満足度の向上:
言語の壁を感じさせないサービスは、顧客のストレスを軽減し、満足度を高めます。結果として、リピート利用や長期的な顧客関係構築につながります。

誤解やトラブルの回避:
コミュニケーションエラーを防ぐことで、不快な体験や誤解を減らし、ネガティブな口コミの発生を防げます。

その他メリット
安心感の提供:
外国語対応があることで、顧客は「自分が理解される」という安心感を得られます。これにより、心理的ハードルが下がりやすくなります。

スタッフの成長とモチベーション向上:
多言語対応を進めることで、スタッフ自身が語学スキルを磨く機会が得られ、仕事に対する意識向上にもつながります。

新しい市場の開拓:
将来的に海外展開や外国人向けサービスの強化を目指す際、すでに多言語対応が整備されているとスムーズに事業展開が可能になります。

このように、多言語対応は顧客体験の向上や市場競争力の強化につながる重要な要素です。

対応の準備が整った店舗は、長期的に見ても大きなアドバンテージを得られる。

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