月曜9時の苦悩と驚き
月曜9時。
『月9』と呼ばれるドラマの放送枠は、それだけでなんとなく面白さの期待値が上がってしまう。最近では漫画や小説を元にした、いわゆる実写化ドラマの放送も多く、2022年4月から放送が始まった「元彼の遺言状」もそのひとつと言えます。
実はこの本、わたしが書店で興味を惹かれてから、手にとるまでにすごく時間がかかった本でもあります。図書館での予約は80人近く。気長に順番を待とう…と思っている間に、まさかのドラマ放送が決定してしまいました。
「これはドラマを見る方が先になるに違いない」と割り切って順番を待っていたところ、なんとテレビ放送開始日当日に図書館から貸出の連絡が。
どうしよう…。
どちらを先に見るべきか…。
とりあえず一晩寝かせて考えたわたしは、翌日意を決して小説を広げました。なにしろ図書館の本には返却期限があり、ドラマが全て終わるまで待っていたら、期限なんてあっという間に過ぎてしまうと気が付いたからです。
結果的にこの決断はよかったと言えるでしょう。
なぜなら。…なぜなら!!!
この小説の内容は、ドラマ放送にするとたった2話でぜーんぶ描かれてしまっていたからです(やけにテンポよく進むと思っていたら…まさかの)!ドラマの方は、原作を元にしたオリジナル脚本といった形で物語が進んでいくのでしょうか。
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『弁護士』といえば。
実は以前、少しだけパラリーガルに憧れていた時期がありました。パリッとしたお洒落なオフィスカジュアルコーデ。テイクアウトのコーヒーを片手にアップされる現役パラリーガルさんのblog写真。
ああ、仕事に生きる女性ってかっこいい…!
だなんて、blogの向こうの女性に自分を重ねて妄想を繰り広げる日々。
実際、就職活動をしていた頃に興味本位で弁護士事務所の事務職に応募したことがあったのですが、「あれ…。なんだか想像とは違う世界のようだぞ…」と、一瞬でパラリーガルへの憧れはどこかに消え去ってしまいました。そもそも、こんな不純な動機で応募した大学生なんて向こうから願い下げなことでしょう。当然のことながら、後日しっかりとお祈り文書をいただきました。
それにしても。
これまで家庭内の相続問題を描いた作品は数多くあったけれど、この物語のように元彼が血縁者以外の「他人」に財産を相続しようとするなんて、着眼点がすごく新鮮。
小説もどうやらシリーズがあるようなのですが、ひとまず今はドラマでこの作品を楽しんでみようと思っています。