【女に生まれてよかったと思いたい】PMSと闘う私の物語①
深夜2時。
冷蔵庫を開けると、
おかずに使おうと思っていた明太子が目に入る。
手を伸ばし、ひとかけら食べる。
思わず「Oh...God!!!」と叫ぶ。
バランスの良い塩気と辛味。
もう一つ、もう一つ…と手を伸ばすうちに
パックから明太子は消えていた。
同じことをベーコンの小分けパックでやってしまい、冷えたソーセージに手を伸ばしたところでハッと気がつく。
…またやってしまった。
そう、これはつい数分前に起こった出来事だ。
なぜこんな異常行動が起きるのか。
それは、私が今、PMS(月経前症候群)と闘っている最中だからだ。
思えば初潮が来た時からPMSに悩まされないことなど一切なかった。
よくある痛みに加え、吐き気、眠気、だるさ、そして異常な食欲と抑うつ状態。
まるで自分が別人になったかのような錯覚を覚える。
実はまだ月経は来ていないのだが、
この数日の行動を並べ立てるだけでもことの異常さがわかるだろう。
1/15 友人と昼食。本場の激辛韓国料理を最も容易く平らげる。めっちゃ美味かった。
1/16 午後出社。布団から起き上がれない。
自分で作った大根と鶏肉の煮物がうますぎる。お腹が空いたのでお弁当に追加して肉まん・ピザまん・シュークリームを食べてしまう。帰宅後は特盛のきつねうどんを食べた。
1/17 午後出社。布団から起き上がれず自炊もできない。腹の痛みと頭痛がで始める。
夜ご飯は自炊の気力が出ず、なぜかインドカレーを宅配で注文。ナンを2枚ぺろっと食べる。その後、お腹が空いて納豆を2パック食べる。
1/18 在宅勤務。ついに全く起き上がれなくなった。体に鞭を打ち、何とか起き上がるも自炊する気力なし。なぜかまたインドカレーを注文する。今度はナンが3枚だが飽きて2.5枚で終了。熱いうちに食べなきゃダメだなこりゃ。
腹の痛みと頭痛は継続。風呂にも入る気力なし。歯も磨きたくない。顔も洗いたくない。
1/19 午後出社。やっとの思いでコーヒー淹れるも注いだ水筒を家に忘れる。
仕事にはめちゃくちゃ集中できたが、腹は減ったのでカスタードクリーム入りのワッフル4個と野菜スープを食べる。
痛み止めで気を紛らわすも、帰宅後はどっと疲れが。
夜中に空腹で目覚め、明太子とベーコンを食べ尽くす(今ここ)
以上のことからも、如何におかしな状態に陥っているのかがわかるだろう。
人はイライラすると、その気分を他の刺激で紛らわそうとするらしい。
確かに、生理前に限らずわたしはイライラすると、すごく辛いもの、しょっぱいもの、酸っぱいものを大量に摂取する傾向にある。
だからなのか、塩辛いブルーチーズやイカの塩辛、干し梅が大好きだ。
マグネシウムが不足していることも考えられるので、明日はわかめの味噌汁にしよう。
今の職場は、わたしの体調に理解があるので
フレックスを駆使して何時に出社しようが何も言われないのが救いだ。
もしこれが定時出社が原則の会社なら、私は今頃会社で大の字になって気絶していただろう。
いかに辛いのかを身体を張ってアピールするスタイル。
で、PMSが性格悪いところと言えば、全ての女性に等しく症状が出るわけではないということ。
わたしなんか5人分くらいの症状背負ってるのでは?というレベルで、苦しみのオンパレードだ。
毎回月経が始まる1週間前くらいから、プロゲステロンのエレクトリカルパレードが始まる。
迷惑だからそっとしておいてほしい。
じゃあ、ピル飲めばいいじゃん?
…って思うよね、そこのあなた。
…ピル飲んで全部解決したら鼻から苦しんでないんじゃボケーーーー!!!!!
あ、ちなみに、諸事情により今はピルをやめている。継続して飲めないから。致命傷。
真面目に飲んでいても、痛みは全身を襲ってくる(特に頭、腹、胸)ので、
全てが取り除かれているわけではない。
確かに、月経の量は減るから少し楽には感じるけれど、ピルを飲んでいると公言することでそれ相応のリスク(主に男性によるもの)も生じるので、慎重にならざるを得ないのも実情。
つまり、何が言いたいかというと、
「PMSの症状は人それぞれ。『めんどくさい』などといった心無い言葉を口にせず、それぞれの話をしっかり聞いて寄り添う姿勢を持ってください」
女性はもちろん、
男性のあなたも、他人事ではない。
愛するパートナーが毎月3/4くらい体調悪かったらどうするか?
ちなみにわたしは
・排卵期
・PMS
・月経中
のトリプルパンチなので月のほぼ3/4は具合悪い。
寄り添い、共に緩和のための第一歩を模索することが、絆を強固なものにするだろう。
女性として生まれたことによる宿命、なのかもしれないが、我慢して耐える必要は全くない。
辛さを隠すことによる無理解だってある。
男も人間なのだから、目の前の相手が痛みに苦しんでいる姿を理解する脳のキャパシティは持ち合わせているはずだ。
女性たちよ、私たちの強さは痛みを我慢するために使うのではなく、社会に声を上げるために使おう。
Please, try to understand our pain.
Please, give your kindness to women.