【読書感想文】私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに
しんどくて苦しかった。
それがとても心地よくて、自分の幼少期・現在ともに見つめ直さなきゃと思った。
人には大小ぞれぞれいろんな悩みがある。
その瞬間自分が一番不幸な気がしてしまうけど、そんなことはないってわかっておかないとダメなんだと思う。
耐えることができること、できないこと。
それが当たり前になってしまっていること、それじゃダメなこと。
周りに目を向けることができないこと、自ら手放してしまうこと。
結局離したくないものからなくなっていってしまうこと。
そんな経験が今の自分を作っている。
きっと今の自分を作った要因が、過去から逃げずに向き合うことで浮き彫りになるんだと思う。
苦しかったんだと思う。
私は作者とは少し違う孤独感を幼少期から常に持っていたと思う。
同じように孤独で、いつも何かに必死だった。
それが今の境界性パーソナリティ障害と分離不安症を作っていると思う。
いや、もうその時からそうだったのかもしれないけど。
小学生。
作者のようにイジメがあったわけではないけれど、友達と呼べる子はいなかったように思う。
その場しのぎの人を1年間でコロコロ変えていくような感じ。
中学受験をしなくちゃいけなくて、放課後は塾に行ってたけど、そこでも別に友達はいなかった。
いたけど、いなかった。
友達ではなかった。
だけど・・だから?必死だった。
友達が欲しいんじゃなくて、1人が嫌だったからその場しのぎだったんだよなあ。
中学・高校生。
中高一貫の女子校。
すごく居心地がよかった記憶。
ここでは友達がいたと断言できる。
だけどやっぱり、どこかで不安だった記憶もある。
1人になりたくない、そうずっと思ってた。
別に1人じゃなかったし、なんなら9人グループとかだったし。
みんな優しかった。
どこからくる不安なのかわからないけど。
作者が書いていた、仲が良かった友達が違う友達と仲良くなって、寂しかった・裏切られたと感じた話。
私にもその経験がある。
その子は私の所有物でもないのに、勝手に嫉妬して。
勝手に泣いて。
自分とじゃないコミュニティーに属して、その子がその子じゃなくなるのがすごく怖かった。
知らない人になっていくのが怖かった。
けど今思えば、私が先にいなくなったような気もする。
大学生。
一番大事だった友達を失った。
どんな時も子犬みたいに笑う子だった。
私は私のことでいっぱいで、ちゃんと寄り添えてなかったと思う。
あの時強引にでも会いに行ってれば良かった。
あの時強引にやめさせれば良かった。
逃げさせてあげれたら良かった。
今でもずっと後悔してる。
この時から私は大事だと思っている人とは、向き合うことを諦めてはダメだと思っている。
ちゃんとその都度コミュニケーションを取らなきゃ。
ま、この子は大丈夫やろ、は通用しないことを私は知った。
恋愛。
私が一番拗らせてるのはこれだと思う。
小学生の時から、自分が何かを与えれば好いてくれると思っている節があった。
実際、私がBB弾を買ってあげたりしてたけど、そんな恋が続くはずもなかった。
そもそもその子は、私を好きではなかったと思うし、都合のいい人だったと思う。
実際、小学生の時にずっと私を好きでいてくれたのは、そんなこと考えたこともない、私が何も与えていない子だった。
この、自分が何かを与えていればっていう考えは今も自分の中から抜けない。
実際、今の夫婦生活があるのは、私が与え続けた結果だったわけだし。
けど小学生の時の経験を踏まえると、こりゃ続かないな、笑
この感覚って自分が安心したいだけなんだよな。
こんだけしてるからそばに居続けてくれるって。
自分に自信がなさすぎることが原因なんだろうけど。
作者も何回かこの本の中で、「私なんかが」というニュアンスを登場させているけれど、全く同感だ。
どこからくる自己肯定感の低さなんだか。
抱きしめたくなった本だったし、自分の過去と久しぶりに対話するきっかけをくれた本だった。
過去があって今があるけれど、時々、過去を捨てて今を生きないといけないと感じる。
私が過去にとらわれずに変わらないといけないのは、今なんだろうなと思った。