(詩)ほたるの光、窓の雪
点った灯った涙の光
降って積もった涙雪
泣けるだけ
子どもの方が潔いかもね
大人はぐじぐじ、うだうだ
するばかりでさ
ほたるの光、窓の雪……って
今じゃネオンライトがまぶしくて
勉強どころじゃない、大人はさ
下手に社会人なんぞなっちまうと
なかなか勉強も卒業も
上手く出来なくなって
ある日突然やって来る卒業に
おろおろ、おろおろ、右往左往してさ
みっともねえ
いい大人が涙なんぞ零してさ
ほたるの光、窓の雪……って
大人は子どもの卒業を
ちゃんと見守り、見届けなきゃね
でもさ
ほたるの光、窓の雪……今は
ネオンライトがまぶし過ぎて
だから
隠せない涙は、もらい泣き
ええ、子どもたちの美しい涙の
大人の涙は
もらい泣きに過ぎませんって
そんな下手な言い訳で
勘弁して下さい
ほたるの光、窓の雪……。
卒業おめでとう
時には大人も
それなふうにほめられたい