カフェイン断ちでメンタルの調子が上がった
最近、なんだかメンタルの調子がいい。
生活環境は何も変わっていない。特別いいことがあったわけでもない。
唯一の変化は、カフェインを極力断っていることくらい。
とくにこの寒い時期、目覚めの際などに不意に襲ってくる漠然とした不安感、焦燥感があきらかに減っているのだ。
まあ今日も一日がんばるか、とほんのり前向きな気持ちさえ湧いてくる。
初めはそれがカフェイン断ちのせいだと気づかず、今はホルモンバランスが安定している時期なのかもと生理日予測アプリを開いてみれば《生理3日前》と表示されたので驚いた。
普段ならいちばんメンタルを崩しやすい時期だ。
むしろメンタルの不調ゆえ一週間前くらいから「そろそろだな」と思うのに、今月はまったく生理の気配に気づかなかった。
他に思い当たる要因もないので、おそらくカフェイン断ちの作用なのだと思う。ネット上でも《カフェインを断つと気分が改善する可能性がある》という情報を見かけた。
少し前に風邪で寝込み、コーヒーを飲まない日があった。
風邪の症状に加えて、夕方ごろから割れるような頭痛に見舞われた。
実はこれまでにも何度かカフェイン断ちを試みたことがあって、この頭痛がカフェインの代表的な離脱症状のひとつであることをわたしは知っていた。
ある時期から、身体はぐったり疲れているのに眠れない、ということが増え、試しに夕食後のコーヒーを控えてみたら、疲れ具合に応じてすんなり眠れるようになった。
カフェインの効き方には個人差があるようだけど、どうやらわたしはあまり強いほうではないらしい。
どうせならきっぱりやめてみようとカフェイン断ちを決行するたび、コーヒー好きのわたしはその誘惑に抗えず、
やっぱり朝だけは有りにしよう、いや、昼までは有りにしよう、まあ一日2杯ぐらいまでならいいだろう、などと言っている間にコーヒーが習慣化している。
ということを繰り返し、最近では15時以降のカフェインは極力控える、というところで落ち着いていた。
カフェインを摂ればこの頭痛から解放されることがわかっていたけど、でもそれにしたって痛すぎる。
一日抜いただけでこんなにも痛いのって、なんか、やばくない……?
痛みに悶えながら、やっぱりわたしの体にはカフェインが合っていないのかもと思い始める。
最近のわたしは、朝のコーヒーを飲むためになんとか布団から這い出し、ランチ後の甘いカフェオレを励みに午前の仕事をこなしていたと言っても過言ではない。
日々のささやかなたのしみとしてコーヒーを嗜むのは、全然悪いことじゃないと思う。でも、自分の依存具合に気づいてなんとなくおそろしくなった。
あまりの痛みに耐えきれず、結局は痛み止めを服用し、その場を凌いだ。
以来コーヒーを飲みたい気分の時は、デカフェやカフェインレスコーヒーを選ぶなどして極力カフェインを控えているのだけれど、ここで冒頭の一文に戻る。
最近、なんだかメンタルの調子がいい。
これまでのカフェイン断ちでは気づかなかった変化だ。
最近のメンタル不調は季節性のものだと思っていたけれど、カフェインも一因だったのかも知れない。
最近ではデカフェやカフェインレスコーヒーを扱うお店も増えていることだし、できるだけカフェインを断ち、この喜ばしい心の変化をしばし観察してみよう。