マル秘ってほどでもない創作メモをお見せしたい。
※これから創作を始められる方と楽しく共有したい内容です。
※ときどき、自分の汚い字を世の中に見せびらかしたくなる私の癖を満足させる目的の記事でもあります。
一時期遠ざかっていましたが、最近また毎週ショートショート(以後毎ショ)のお題で書くようになりました。
以前のように〝毎週必ず〟ではないですが、ちょこっと頭の体操をしたい時に書きます。
久々に、410字にぴったり収める努力をしつつ書き上げるショートショートに取り組んでみて、「そういえばこういう書き方で書いていたな」ということを思い出しました。
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私はプロフィールにも書いていますが、田丸雅智さんの「ショートショートでひらめく文章教室」という本にたまたま出会ったことをきっかけに創作を始めました。
そんな重要なきっかけをくれた本であるのに、未だに初めの章しか読んでいないという状況ではありますが、裏を返せば、最初の章を読んだだけで誰でもショートショートを書けるようになるという素晴らしい本なのです。
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ショートショートの書き方を語る前に。
それ専門で書かれる皆様から、「お前の書いたものなどショートショートと呼べんわ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、そこは大目に見ていただきますよう、よろしくお願いします。
さて、9月最初のお題は「誘惑銀杏」でした。
この日私は、主催のたらはかにさんからお題が投稿されたばかりのタイミングでno+eを開きました。
ネタが被ってしまうことを考えると、一刻も早く投稿したいと思ってしまうタイプなので、早速創作ノートを準備します。
ちなみに毎ショのお題で書く時、普段はメモ帳などにアイデア出しをしてすぐに捨ててしまうので、今回のようにノートにメモを残してあるのは稀です。(滅多にないことなのでこの記事を書いています)
わたしのアイデア出しはこうです。
「誘惑銀杏」というワードの「いいところ」と「悪いところ」を書き出す。
これだけです。
深く考えず、ひねらずに、当たり前のようなことを書き出していきます。
このメモで言えば、誘惑銀杏のいいところは三つ。
①誘い出すツールとして小さい
②落ちている可能性が高い
③つぶすとより強力になる
悪いところは
①においで気づかれる
②においに好き嫌いがある
③食べると
③の答えが中途半端になっているのは、そこで閃いたからです。
食べると……と書いている途中で「食べちゃだめだ!」と閃きました。
食べずに 「鼻につめておく」。
これがこのお題に対してわたしが出した答えでした。
先程のアイデア出しで活かされたのは、「いいところ」で書き出した「ツールとして小さい」というところ。これが〝鼻に詰める〟というアイデアに繋がりました。
出来上がった話は、こうです。
男性を誘惑することに長けている女友達が、誘惑する現場を特別に見せてくれるという。
仕掛け場所として選んだのはカラオケ。
ターゲットの男性を呼び出し、歌声を聞かせる。
男性からの「いつもより鼻声だね」をきっかけに「鼻に詰まっているのよ」とアピール。
不思議がる男性に、「本当に詰まっているのよ」と、鼻の穴を見せる。
「銀杏のようなものが見える!」と興奮した男性がもっとよく見ようとして近づいたところで唇を奪うという大胆な誘惑の手口。
これが私の考えた「誘惑銀杏」です。
このアイデアで書き進めながら、誘う女がアイコという名の大柄の女性で、友人が歌っていたaikoのカブトムシを横取りして歌うという小ネタも入れました。
毎ショのお題に関しては全てこの方法で書いています。
田丸さんから教えていただいた書き方を今も素直に守っているのです°・*:.。.☆
これからショートショートを始めてみようという方は、たらはかにさんの作品を参考になさってください。
創作を気軽に、まずは超ショートショートから始めてみたいという方におすすめの本です↓
ショートショートでひらめく文章教室
最後に。
色々と書きましたが、創作を始める時に一番大事なことは「恥ずかしがらないこと」ではないかなと、真面目に思います。
その点、私はとても逞しいです。
日々、Xの大喜利で遊びながらスベる訓練を積んでいますから。
トップスケーターの如く、国を背負う気迫で滑っているのです。
(※こういうことです)