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何を書くかというアイデアは『考えているとき』にではなく『書いている最中に浮かぶ』【憂世で生きる智慧】
何を書くかというアイデアは「考えているとき」にではなく「書いている最中に浮かぶ」
何かを書こうと頭を捻っている時は、まるで、頭の中が曇りガラスのようにぼんやりとしていて、何も見えない。だけど、いざペンを握り、キーボードを叩き始めると、その曇りが少しずつ晴れていき、突如としてアイデアの光が差し込んでくる。これは、一種の「書く」という行為が持つ魔力なのかもしれない。
例えば、こうしてエッセイを書いている時もそうだ。最初の一行を打ち込む時には、どんな方向に話が転がっていくのか全く予想もつかない。しかし、不思議なことに一度書き始めると、次から次へと言葉が浮かんでくる。まるで川の流れのように、自然と次の展開が見えてくるのだ。この現象を目の当たりにすると、「考えること」と「書くこと」が全く異なるプロセスであることを実感する。
創作活動においては、「考えること」と「書くこと」が互いに補完し合う関係にある。考えることは、アイデアの種を蒔く作業だ。しかし、ただ種を蒔くだけでは花は咲かない。書くことがその種に水を与え、光を当て、やがて花を咲かせるのだ。だからこそ、作家や詩人たちは、アイデアに行き詰まった時には、とにかく書き続けることを勧める。書くという行為そのものが、新たなアイデアを呼び覚まし、創造の扉を開いてくれる。
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具体的な例として、村上春樹の執筆スタイルが挙げられる。彼は、毎朝決まった時間に起きて、一定の時間書き続ける習慣を持っている。その中で、物語の方向性やキャラクターの動きが自然と形作られていくという。このように、書くことを習慣化することで、アイデアの泉が枯れることなく湧き出るのだろう。
また、アーネスト・ヘミングウェイも「最も重要なのは、書き始めることだ」と述べている。彼は、毎日少しずつでも書くことが、創作の鍵であると信じていた。その結果、生まれた作品たちは、彼の書くという行為に対する信念の賜物であると言える。
要するに、創作の世界では、頭の中で考えるだけではなく、実際に書くことで初めてアイデアが形を成すということだ。書くことで、頭の中の混沌としたアイデアが整理され、新たな発見や気づきが生まれるのだ。そして、その過程こそが創作の醍醐味であり、書くことの魅力であると言えるだろう。
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