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王仏冥合【仏教】

王仏冥合おうぶつみょうごう

「王法と仏法とが冥合すべきである」という意味。
政治と仏教の一体化を意味する。王法とは一国の政治、仏法とは一国の宗教。冥合とは知らず知らずに一つになること。
「王仏冥合」は、宗教が混乱する時には国の政治も混乱するという考えに基づく。法華経の本門の教えが国家・社会の指導原理となることによって、この世に寂光浄土が実現するという日蓮の教え。


王仏冥合という概念は、特定の仏典に直接記載されているわけではない。この言葉は、日蓮(1222年 - 1282年)の教えや思想に由来している。日蓮は法華経を根本とし、その教えが国家の政治や社会の指導原理となることで、理想的な社会、すなわち「寂光浄土」を実現できると説いた。

具体的には、法華経の「方便品第二」や「薬王菩薩本事品第二十三」などの教えに基づいて、仏教の法理が政治にも適用されるべきだとする考えが形成されている。日蓮はこれらの教えを根拠に、仏教と政治が一体化することの重要性を強調していた。

また、日蓮が執筆した多くの書簡や教義書には、王法(政治)と仏法(仏教)が冥合すべきだという思想が見られる。特に『立正安国論』などの著作において、日蓮は国家の安定と仏教の教えの重要性を説いている。

このように、王仏冥合の概念は日蓮の思想の中で特に強調されており、彼の教えの重要な一部を成している。


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