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六然訓(りくぜんくん)【憂世で生きる智慧】


六然訓

自処超然じしょちょうぜん:自分自身に囚われない
処人藹然しょじんあいぜん:人に対する時は和やかに
有事斬然ゆうじざんぜん:事が起これば勇断をもって処理
無事澄然ぶじちょうぜん:澄みきった心
得意澹然とくいたんぜん:思い通りになった時には、自慢せずにあっさりしていなさい
失意泰然しついたいぜん:不如意の時にも取り乱すことなくゆったりとしていなさい


恬淡と超然:自らを保つための心得
人はしばしば、モノに囚われる。しかし、真に超然としている者は、物質的なものに影響されず、心を恬淡としている。このような姿勢は、他人の目には明らかであり、執着から解放された人々の周りには自然と人が集まる。逆に、モノに執着する者は、周囲の人々を遠ざける。

藹然とした人間関係
藹然とは、草木が繁茂する様子を表す。この比喩は、人に接する際の態度にも適用される。相手の心を和らげ、穏やかな雰囲気を作り出すことが大切だ。人間関係においては、温かく柔らかな態度が、相手との信頼関係を築く礎となる。

斬然とした行動
有事の際には、決断と行動が求められる。グズグズと躊躇することなく、一気呵成に問題に立ち向かうことが重要だ。まるで束ねたものをマサカリで斬るかのように、果断な行動が必要である。

澄然とした静寂
無事な時には、心を静めることが肝要だ。澄み切った湖面のように、心が澄んでいる状態を保つ。私利私欲を捨て、心が澄んでいることで、状況に応じて柔軟に対応できる。

得意の時こそ澹然
成功の頂点にいるときこそ、心を静めることが大切だ。水がゆったりと揺れ動く様子を表す「澹然」のごとく、静かであっさりとした態度を保つことで、過信による失敗を避けることができる。成功の陰には、失敗の種が潜んでいることを忘れてはならない。

失意の時の泰然
失意に陥った時、人はしばしばうろたえ、呆然となる。しかし、そんな時こそ、泰然と構え、大局を見据えることが重要だ。意気消沈するのではなく、誠実に自分のすべきことを続けることで、新たな道が開ける。困難な時期を乗り越えることで、後から結果がついてくることが多い。

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青樹謙慈(アオキケンヂ)
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