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ブラックジョークに包まれて

とめどなく言葉をあふれさせる訓練をするためにnoteを毎日しているのに昨日は書くのを忘れてしまっていた。

あれやこれやしてたら、もう寝る前の薬を飲んだ後だった。これは完全に言い訳。だって薬飲んだあとに私ラーメン食べたもの。書けたよなって。ていうか、ダイエット中に夜ラーメン食うなよなって。

話題になったものをちらりと見る程度だったパリオリンピックの閉会式が行われたそうで、なんだか少し寒しくも感じる。

ネットの声が大きくなってるからなのか、あまりにもひどいからなのかはわからないが開会式から賛否両論いやむしろ批判の声が絶えないオリンピックだった。

大きい声で言っていいのかわからないけれど正直な感想を述べると、私はあの狂気な開会式が案外お気に入りで動画を何度も観てしまう。

特にマリーアントワネットの部分が好きで、なんでこんなに好きなんだろうと考えてみたら、私の中の「フランス」のイメージを良くも悪くもぶち破ってくれたからなのかもしれないと推測した。

日本から出たことのない私は当然ヨーロッパなんて教科書でしか見たことのない世界で、フランスのイメージはまさに「おフランス」という感じ。お上品で、色々な文化があって、豊かな世界。を思い描いていた。(異論はもちろん認める。何も知らないからこそのイメージだ。)

その「おフランス様」が世界中があつまるオリンピックの開催地になったわけなのだから、開会式ともなれば優雅で芸術にあふれた美しいものが魅せられるのだろうとぼんやりと想像していたわけだ。これは、私だけではないのじゃないだろうか?

しかしその結果が、あれだ。

突如首を掻っ切られたマリーアントワネットが真っ赤なドレスで不気味に歌いだし、城は燃え上がるような演出、はじまる激しい音楽。

たまげたブラックジョークに包まれて、いやいや。なんでなん?!もっとあるでしょ!もっと上品な美しいものいっぱい生み出せるでしょ?意味わかんねえ!やるやん!フランス!

これが私の素直な感想。大好き、というか見直した、というくらい。冗談を言わない人がエグめのブラックジョークをいうと面白いのだろうか。面白いというのは笑いというより意外や、突拍子もない発想などにかかるわけで、さすがにあれをみて腹を抱えて笑い転げたわけではない。

イメージをぶっ壊してくれたな、と感じた。実は「おフランス」なイメージをぶっ壊したかったのかな?などと考えたがなんとなく、あれは素でやってのけたような気がする。狂ってるなぁ。(褒めている)

閉会式も少し変わっていたらしいが私の中であのマリーアントワネットが強烈すぎてあまり興味をそそられなかった。

あえて競技やメダルに触れないオリンピックの話題をしてみた。競技こそ色々言われていたので私の語る幕ではなさすぎるから。

あの狂った開会式を語るには誰が適切なのかは私にもわからないけど。この感想に対し、批判を食らっても正直まあ、そうなるよな。と思う。

大多数が批判し怒り狂っても、そのうちたった少数が魅せられ素晴らしいと叫ぶ。芸術とは、表現とはそういうものなのかもしれないな。


山口葵

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山口葵|共感覚を言葉と絵で伝えるアーティスト 表現者
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