マガジンのカバー画像

本のはなし

3
おすすめ本のご紹介
運営しているクリエイター

記事一覧

マティスのきらめく光と色彩の魔法。原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』

マティスのきらめく光と色彩の魔法。原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』

原田マハさんと言えば、絵画にまつわる小説。

マハさんの本を読むと、どこか遠い人だと思っていた画家たちとの距離がぐっと縮まる感覚があります。

今回の『ジヴェルニーの食卓』は4つの短編小説からなる作品で、モネ、マティス、ドガ、セザンヌたちが描かれている。

その中の最初の物語、『うつくしい墓』をマティスの作品とともに紹介します。

原田マハ『ジヴェルニーの食卓』-うつくしい墓本作は印象派の画家、ア

もっとみる
#0【村上春樹の本の世界へ】長編全作読んでみる

#0【村上春樹の本の世界へ】長編全作読んでみる

村上春樹が描く物語は癖になる。

高校生のときに『ノルウェイの森』を読んで以来、ずっと作品を追いかけている作家です。

フィクションと現実の間を行き来するような小説の世界観や、独特の言い回しは村上作品ならではの特徴。

今回はタイトルの通り、村上春樹の長編作品・15作に絞って、本が出された刊行順で読んでいこうと思う。

ちなみに、最新の長編作品『街とその不確かな壁』は分厚くて鈍器のような本ですが、

もっとみる
どこか遠くへ行きたいときに。旅好きが愛するエッセイ 5選

どこか遠くへ行きたいときに。旅好きが愛するエッセイ 5選

なかなか旅に行けないとき
職場帰りの電車の中、気分転換をしたいとき
寝る前のひととき

こんなときに、私はよくエッセイを読みたくなります。

今回は、家の中でも旅気分を味わえる、旅にまつわるお気に入りのエッセイ本を5冊ご紹介。

ひとつ一つのエピソードは数ページでさくっと読みやすいものが多いので、ぜひ気軽に手に取って読んでみてください。

1.鈴木亮平『行った気になる世界遺産』世界遺産検定1級を持

もっとみる